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「70年代のブーツ」がこの夏カムバック!スエードやウエスタンの2025年最新スタイル

  • 2025.8.19

1970年代は、ファッション史の中でもひときわ創造性にあふれていた時代。そのスピリットを、今夏はブーツが鮮やかに映し出している。真夏の足もととしては意外な存在ながら、いまやシーンを席巻中。マイリー・サイラスベラ・ハディッドテイラー・スウィフトがこぞって取り入れ、クロエ(CHLOÉ)、イザベル マランISABEL MARANT)、エトロETRO)、プラダPRADA)のランウェイにも登場している。

注目すべきは、そのスタイルが2025年らしい落ち着きと洗練をまとっている点。柔らかくしなやかなフォルムは、再び熱を帯びるボーホーシックに溶け込み、リラックスしたグラマーを添えている。ツイッギーのようにシルクのパンタロンにくしゅっと寄せても、ファラ・フォーセットのようにインディゴジーンズにウエスタンブーツを合わせても──この夏、再び脚光を浴びる5つのスタイルを紹介する。

1970年代からカムバック──2025年夏に輝く5つのエレガントなブーツ

1.ホワイトブーツ

1970年代、白いブーツを履いたマリア・フェリックス<br />
María Félix en los años 70

1970年代を象徴するアイテムのひとつが、ひざ下丈にチャンキーヒールが特徴的な「ゴーゴーブーツ」。その原点は1964年、フランス人デザイナーのアンドレ・クレージュが発表した白いゴーゴーブーツにさかのぼる。当時はモノトーンのスカートスーツやフローラル柄のスウィングドレスに合わせ、装いを引き締めるアクセントとして人気を集めた。

そんな中、よりコンテンポラリーなムードを漂わせていたのが、メキシコ出身の女優マリア・フェリックスのスタイル。白いゴーゴーブーツにパラッツォパンツ、テーラードジャケット、そしてつば広ハットを合わせたルックは、今見ても驚くほど新鮮だ。そのシルエットは2025年のファッションにも息づいており、サブリナ・カーペンターもこのブーツを欠かさず愛用している。

2.スラウチーブーツ

1975年、スラウチーブーツを履いたツイッギー
Twiggy. 1975年、スラウチーブーツを履いたツイッギー

“スウィンギング・シックスティーズ”のアイコンとして知られるツイッギー。その魅力はミニスカートだけにとどまらない。1970年代半ばには、ワイドレッグのボーホーパンツにスラウチーブーツを合わせ、真っ白なブラウスにパフスリーブのトレンチコートを羽織ったスタイルを披露していた。

そして2025年、そのルックが新たな息吹をまとってカムバック。ラバンヌRABANNE)、クロエ、JWアンダーソンJW ANDERSON)、イザベル マランのランウェイでは、スラウチーブーツが再びキールックとして登場。ラッフルドレスを足もとで軽やかに引き締めていた。

3.スクエアトゥブーツ

1970年のジェーン・バーキン、スクエアトウのブーツを履いて
Jane Birkin.1970年のジェーン・バーキン、スクエアトウのブーツを履いて

よりフェミニンなアーモンドトゥやポインテッドトゥに対するカウンターとして、スクエアトゥのブーツが台頭したのは1970年代。ジェーン・バーキンは、フレアジーンズにタックインしたTシャツという肩の力が抜けたフレンチシックな着こなしに合わせ、足もとにそのシャープさを効かせていた。

4.スエードブーツ

1974年、スエードブーツを履いたソフィア・ローレン。ディオールのオートクチュールコレクションにて。
Sophia Loren.1974年、スエードブーツを履いたソフィア・ローレン。ディオールのオートクチュールコレクションにて。

スチュアート ワイツマン(STUART WEITZMAN)のオーバーニーブーツ「ハイランド」は、2010年代半ばを象徴するフットウェア。当時、ほとんどの“itガール”がこぞって取り入れていた。だが、スエードブーツの歴史はもっと深い。1974年には、ソフィア・ローレンディオール(DIOR)のオートクチュールショーで、しなやかなシャツドレスにニーハイブーツを合わせて登場している。そして今夏、ブロックヒールにくたっとしたシルエットのブーツがトレンドにカムバック。素肌をちらりとのぞかせて、抜け感を楽しむのが正解。

5.カウボーイブーツ

977年、ウエスタンブーツを履いたファラ・フォーセット
Farrah Fawcett. 977年、ウエスタンブーツを履いたファラ・フォーセット

1970年代、ファラ・フォーセットはボーイッシュなジーンズをウエスタンブーツにタックイン。2010年代には、ケイト・モスがスキニージーンズをパイレーツブーツに合わせていた。当時はよりカジュアルな印象だったが、2025年のカウボーイブーツは、ポップスター級のグラム感で主役に返り咲き。ライブ会場を見渡せば、輝くメタリックの一足が視線をさらっている。

Text:Michel Mejía Adaptation: Saori Yoshida

From: VOGUE.MX

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