1. トップ
  2. おでかけ
  3. ヨーロッパ旅行、もう直行便にこだわらない!「仁川・パラダイスシティで一泊」という最高の寄り道を発見♡

ヨーロッパ旅行、もう直行便にこだわらない!「仁川・パラダイスシティで一泊」という最高の寄り道を発見♡

  • 2025.8.19

数年前まで直行便なら12時間のフライトで行けたロンドンも、今は14時間半の長い道のり。ロシアによるウクライナ侵攻以降、JAL、ANAをはじめ各欧州便もロシア上空を迂回するルートを取るようになり、ヨーロッパを旅するためには、長い時間を機内で過ごす忍耐力と覚悟が必要になりました。
 
気持ちの問題だけじゃありません。実際、燃料費がかさむことでヨーロッパ行きのチケットはますます高騰(泣)。そうなると以前は直行便一択だった考えも、もはや「途中で一休みできる、乗り継ぎもありだな〜」と柔軟になってきます。そこで私が見つけてしまったのが「仁川空港」という素敵な寄り道♡ 大好きな韓国まで旅のセットにできるなんて一石二鳥とはまさにこのこと。しかも、そう、仁川空港のすぐそばには私が2年前モーレツに楽しんだパラダイスがあるのです! 今回は2025年9月、留学したこともあるため定期的に訪れているロンドンに行くと仮定し、その経由地に「仁川空港」を選ぶとした妄想計画をお届けします。なぜなら! これが! とっても、お得だったから!
 
ドバイ、香港、クアラルンプール……経由地点はいろいろあれど、大事なのは「そこでどう過ごすか?」。目的がなかったら、ほんとに文字通りただただ退屈な“経由”になってしまうけど、パラダイスシティのある仁川空港なら、やりたいことがいっぱい。旅の夢も、楽しみも、さらに広がることに気づいたんです。しかも美味しい機内食に、最新の設備……私、大韓航空、大好きなんですよね。機内エンターテインメントには韓国ドラマも映画もいっぱいあるし、ロングフライトも全く苦じゃない。

さて、3連休が2回ある2025年の9月。私はここで遅めの夏休みをとる計画を立ててみました。いつも利用してる「エアトリ」を使って検索したところ、羽田を深夜に発つ便があったので、往路は9月17日の水曜に狙いを定めました。16日火曜の昼間は普通に働き、その日の深夜、要するに17日水曜に日付が変わったタイミングで羽田を出発です。水、木、金、そして月曜、計4日の休みをくっつけて、17日(水)~23日(火祝)の豪華7連休です。ロンドン4泊+半日、韓国1泊という内容。
 
仁川経由(大韓航空)と直行便(JAL)のエアチケットを検索した驚きの結果が
コチラ👇

大韓航空で仁川空港を経由し、ロンドン・ヒースロー空港へ行くパターン。こちらは帰りに仁川1泊としています。“周遊“の項目にチェックを入れて検索。

羽田↔︎ロンドン・ヒースロー空港をダイレクトで往復するパターン。人気のJALはやっぱり高額。

え。え、え、え!! 約19万円の差です!!! 同じ日程、同じエコノミークラス、そしてロンドンを発つ復路便の時刻をほぼ同じ19時台で設定したところ、JALの直行便は48万円弱なのに対し、大韓航空による仁川経由が約29万円でした。もちろん検索時期のタイミングやチケット残数によって状況は大きく変わってくるので、これはあくまでも私が調べた2025年7月時点での状況ですが、この差は大きい。浮いた分をパラダイスシティでの宿泊費に充てても、おつりがきちゃうほどじゃないですか♪
 
ちなみに“行き”も仁川で早朝4:30から6時間のトランジットが生じますが、仁川空港はアジア最大級のハブ空港。24時間営業のカフェやレストランが充実し、羽田発の大韓航空が到着する第2ターミナルのオリーブヤングは6:00〜、PRADA、FENDI、CELINEといったハイブランドを揃えた免税店も6:30にオープンしてくれるので、待ち時間もやること満載なのです。そして帰国時にはお待ちかね、仁川での1泊コース。21日(日)19:35にロンドン・ヒースロー空港を出て、仁川空港には翌22日(月)16:15の到着です。さあ、ここからが素敵な“寄り道”のはじまり。2つめの旅がスタートです。パラダイスシティへは仁川空港ターミナル2から1時間おきに出ているシャトルバス、もしくはタクシーで向かいます。5分ほどで第2の目的地に到着です。

最幸の”おまけ旅”を彩る、パラダイスシティ滞在がスタート! まずは韓国料理食べるぞ〜♡

美術館や博物館のような「アートパラディソ」のレセプション。

パラダイスシティには「パラダイスホテル」と「アートパラディソ」2つの5つ星ホテルがあって、今回の宿泊は「アートパラディソ」のほうにしてみましょう。ここ「アートパラディソ」はヨーロピアン・ブティックをコンセプトに、クラシックな要素をモダンなデザインに融合させ、58室全てがスイートルームという構成。宿泊も成人ゲストに限られ、館内全区域、昼でも夜のムードあふれる内装が印象的。チェックインを早々に済ませ、アジア食に飢えたお腹を満たしに行きます。

韓国でカンジャンケジャンといえば! 言わずと知れた有名店「プロカンジャンケジャン」。身がぷりっぷりに詰まったカンジャンケジャン。オレンジの内子も甘くて濃厚〜。

カニの旨みがたっぷり溶け出したカンジャン(醤油)ダレとご飯を混ぜ合わせて食べれば、もうヘブン😇

旅先では欲望に忠実になっていいんです。アワビも失礼しちゃいまーす。

ハイっ🦀 客室を出て3分、プラザ内にある「プロカンジャンケジャン」です。もともとカンジャンケジャン大好きで、それこそ赤坂の支店にも行ったりするんですが、2年前ここで食べたとき、ぷりっぷりに詰まったカニの身入りと、その新鮮さにめちゃめちゃ感動し、間違いなく人生のカンジャンケジャンになりました。ヨーロッパ帰りに、これが食べられるなんて(涙)。久しぶりの白米も甲羅に入れてかきこみます。贅沢にアワビなんかもいただいいちゃいます。
 
ちなみに、パラダイスシティは“食”のパラダイスでもあります。ソウル市内であれば並ばないと入れない名店から最先端の韓国料理まで、話題のKグルメが大集結。ソウルであちこち歩き回らずとも、ここ1カ所で食べたいものを贅沢に悩めちゃう。今回のようにディナーを1食しか味わえないとなると、その苦悩はますます(笑)。最後まで迷ったのが狎鴎亭ロデオに本店を構えるホルモン焼きの「オバルタン」、しゃぶしゃぶスタイルでお野菜もたっぷり摂れる「オルムチェ」、疲れた体と胃袋を癒してくれる「東大門タッカンマリ&鶏林タットリタン」……、ほんとに選択肢ありすぎ(笑)。あ、軽く済ませたい方にはフードホールもおすすめです。

「ボンピヤン」の雪花牛の味付きカルビ。噛むごとにお肉の濃厚な旨みがじゅわ〜。

「ボンピヤン」のユッケも絶品なんですよ! 今回はカニを選びましたが、次回はこっちにしましょうかね♡

そうなの、さっぱり味わえる冷麺も旅グルメの必須メニュー(涙)!

「オルムチェ」の韓牛しゃぶしゃぶも捨てがたいんですよ。スープをたっぷり吸い込んだお野菜やキノコも激うま〜。

食で韓国を堪能したあとは、アカスリで“整える“!

食後は「パラダイスホテル」3Fのサウナへ。1泊といえどもとことん韓国っぽいことを満喫したくて、公式HPで事前に予約を入れておいた“アカスリ”。お願いしたのは60分220,000ウォンのスペシャルケアAコース。こんな贅沢も、飛行機代が浮いたおかげ♡ フェイシャルマッサージ→全身アカスリ・ボディウォッシュ→背中スポーツケア→全身アロマオイルボディケア→コラーゲンマスクパック→シャンプー。こんなに盛りだくさんで220,000ウォンは結構コスパいいかもしれません。頭のテッペンから足先までつるつるになって、併設されたジャグジーとサウナで汗を流したら、歩き回ったヨーロッパ観光の疲れも、10時間超えのフライト疲れもすっかり消え去りました。ぁあ、改めて、この仁川経由プラン最高だ〜!

ちなみにちなみに、宿泊中の「アートパラディソ」にはこんなプライベートスパもあります。これが完全貸切とは、どこまでもラグジュアリー。ゆったり静かに心の底からヒーリングできそう。2名で180,000ウォン、1回につき90分まで利用可能で、事前予約が必要。しかも20:30までなので、夕食を軽めに済ませる方はぜひ、こちらも♡

スケルトン水槽、いや浴槽で魚になった気分を体験できる!? どこまでもゴージャスな空間です。

サウナで疲れを流したら、お部屋で至福のゴロゴロタイム

ふぅ〜、体もつるピカにあって、あとは寝るだけ! と思っていたのだけれど、いやいやいや、お部屋が最高すぎて、そんなあっさりベッドに入れません(笑)。客室タイプはデュプレックススイート。こちらメゾネット構造になっていて、1階にバスルームとベッドがあり、2階がゆっくり寛げるシッティングエリアに。こんな贅沢空間なのに「アートパラディソ」においては一番スタンダードなお部屋というのだから驚きです。眠い目を擦りながらでも、これは部屋飲みしたくなっちゃうやつ。ちなみにテレビは1階にも2階にもあって、1人では完全に持て余し系でした。

階段を上がった先のシッティングエリア。家具やカーペット、その全てがアーティスティック。

上からの眺め。吹き抜けてて開放感たっぷり。

2ボウル形式の洗面台。鏡も大きくて、広々使えます。

開放感あるバスタブ。朝風呂も気持ちいい〜。

バスタブと別にシャワーブースがあるのは使い勝手よくて好き。

シャンプー、コンディショナー、ボディウォッシュ、ハンドウォッシュ、ボディローション……アメニティは全て「BYREDO」! めっちゃ高級なやつです。クリーンビューティが定着している韓国ならではの配慮で、使い捨てサイズではなくディスペンサー型に。

魅力的な宿泊プランがあったり、早期予約の特典として通常より割安レートで泊まれることもあるので、ホテルの公式サイトをまずはチェック。

電源系統はこんな感じ。

翌日は「On the Plate(オン・ザ・プレート)」の豪華ビュッフェで朝ごはん

きのうの夜、サウナで汗をかいたからカロリー消費した? 朝からしっかり腹ペコです。コンディションばっちり、胃袋の準備もばっちり、向かう先はビュッフェです。パラダイスシティに来たら「On the Plate(オン・ザ・プレート)」の豪華ビュッフェはマスト。宿泊ゲストのみならず、地元に住む方々も予約を入れてやって来るので7時過ぎぐらいから賑わいはじめます。だから「頑張ってでも早起きしなければ」と、鼻息荒めに乗り込みます(笑)。定番の欧米ブレックファーストも、朝から豪勢な中華も、もちろん栄養いっぱいの韓食も、なんでもあり! いろいろ目移りするけれど、ワカメスープやお粥や煮物……、ヨーロッパ食で疲れた胃を優しい味で癒やします。

体に沁みるタラのスープとワカメスープ。

韓国のバンチャン(おかず)コーナー。チャプチェもあり。

アワビ粥まであるなんて、朝からテンション上がります⤴︎

フォーのコーナーも嬉しい。自分で好きな具材を入れて、シェフに作っていただきます。

疲れた胃を気づかいながら優しいものを中心にセレクトするも、食べてはまた何かを皿に盛り……を繰り返し、結局“量”で胃を圧迫するという。でも、これがビュッフェの醍醐味なわけで。最終的に4ターンして「ごちそうさま」しました。
 
さて、部屋に戻って荷物を整理。チェックアウト時刻よりも早めにチェックアウトしちゃいます。水着と洗面道具、そして最低限の化粧品だけ手元に取り出し、スーツケースはそのままフロントで預かってもらいます。

「CIMER(シメール)」で怒涛のデトックス

仁川・パラダイスシティ泊を帰路にしたのは、もちろんこのため。「CIMER(シメール)」で旅を締めーる! ……失礼しました。でも、実際のところ1週間の旅を締めくくるべく、ここで思いっきり呆けてから帰国する所存なのです。翌日からの社会復帰に向けてもこれは必須。私が好きな流れは、まずアクアゾーンで泳ぎながら体をゆっくりストレッチさせたあと、チムジルゾーンでからだを整えます。
 
9月半ばのヨーロッパはすっかり秋。だから、最後の夏を惜しむ気持ちで陽射しを感じながら屋外プールを楽しみます。多少涼しくても、ここは温水なので大丈夫。屋外内のアクアゾーンで水遊びを満喫したら、サウナ着に着替えてチムジルゾーンへ。各サウナルームを自由気ままに転々として、うたた寝もしたり……。

9月でもまだまだ気持ちいい屋外プール。

プールサイドのデイベッドを利用したいときは、屋内「ウォータープラザ」脇にあるレンタルショップで申し出を。タオルもここで借りられます。※ともに有料

夏休みっぽいことを取り戻すべく、ここぞとばかりに陽を浴びる。

イタリアのサン・マルコ広場をイメージしてデザインされたメイン空間「ウォータープラザ」。

ここは宇宙? LEDパネルによって幻想的な世界へと誘われる「バーチャルスパ」。

サウナ着に着替えて、チムジルゾーンへ。こちらはアメジストが一面に敷き詰められたサウナルーム入り口。

アメジストの天然パワーを全身で吸収。

またも、寝ころぶ。塩サウナで老廃物を流し出せ〜。

ネーミングからしてビビってしまう、こちらのブルガマサウナは85℃! 息を吸い込むのもなかなか苦しくて、さすがにここでは寝転べず、早々に退散。でも、体質改善にいいんだとか。

喉が渇いたら、こちらの売店でリフレッシュ。シッケやエイド、そして韓国ドラマのチムジルバンシーンでたびたび見かける燻製タマゴもあり!

シッケをぐびびっ! やさしい甘さが沁みる〜。

で、お気に入りのマッサージチェアでまた寝る。無重力感覚で夢の中へzzz

お腹が空いたら、チムジルゾーンにあるレストランで食事もできる! プルコギ定食(22,000ウォン)や海鮮チャンポン(20,000ウォン)、トッポギセット(20,000ウォン)やフライドチキン&ポテトのセット(31,000ウォン)など、魅力的なメニューがずらり。そりゃあ1日中居られるわけです。

おっと! 欲望のままダラダラしていたら、なにげに15時をまわり、すっかりいい時間に。そろそろ身支度を整えて戻らねば。そう、忘れかけていたけどこれから日本に帰るんでした(汗)。ホテルのフロントに戻り、スーツケースをピックアップしたら空港へ。
 
20:30発の便でまだまだ時間に余裕はあるけれど、夕方には空港に着いていろいろおみやげを買いたいのです。オリヤンとか免税店とかとか、チェックするところいっぱい!
 
買い物を終え、20:00。いよいよ帰国に向けて搭乗です。

韓国、いやアジアの玄関、仁川空港。とにかく広い! 残念ながらスターの目撃はなし。

イギリスで刺激を得て、韓国で疲れを流し、充電完了! ヨーロッパのあとに、こんなにも違う過ごし方ができるなんて、2倍おいしい旅のカタチを見つけました。正直フライトの時間が短くなるわけではないけれど、一番の目的はついでに韓国も楽しんじゃおう♡ というもの。うまくアレンジすれば航空運賃も抑えられるし、そのぶんを旅先でのお小遣いにまわせちゃう。
 
今回はロンドンからの寄り道プランを立ててみましたが、いろんな路線が飛び交う仁川空港。どこの国へ旅行するにも、これからは仁川・パラダイスシティセットにした乗り継ぎルートを検索するのが私のスタンダードになりそうです。

text_YURI SUGIYAMA
photograph_KAORI IMAKIIRE

元記事で読む
の記事をもっとみる