令和版【顔の余白を埋めるメイク】！美容医療級に小顔×デカ目×人中短縮効果あり

【透け色レイヤード×影色ぼかしでナチュラルに変わる！】岡田式・余白コントロール術

教えてくれたのは…

ヘア＆メイクアップアーティスト

岡田知子さん

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センスと理論、そして幅広いコスメの知識を掛け合わせて、最大級の美を引き出す天才。美容医療にも造詣が深く、その変化をメイクで再現するさまざまなアイデアを生み出している。

「0（ゼロ）を10ではなく、−3を１に！ 激変！ではなく、ゆるやかな変化を目指して。美容医療をやるにしても、メイクで変わるにしても、その方が上品で今っぽい顔になれますよ」

岡田知子さん

人間の顔ってバランスが大事。単に目や唇を大きくできればいいワケではなく“生まれ持った顔がコレなんです”みたいな、自然さはなくしてはなりません。さらに美容医療でも最近は切開リフトのようなドラスティックに変化するものからハイフやリジュランのようなあくまで自然なリフトアップへと、トレンドが移り変わっています。メイクに関しても同じで、変化のグラデーションはあくまでゆるやか、だけど確実に印象が変わる仕上がりがおすすめ。今回紹介する余白を埋めるメイクには、加齢によるゆるみなどのマイナスの変化をさりげなくニュートラルな状態に戻す効果があります。くっきりではなく曖昧なラインや透ける影色などを駆使することで、顔立ちに美容医療級の変化と上品かつ洒落たムードを宿すことができるのです。

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岡田式・余白コントロール術3つのルール

【RULE1】余白埋めは“茶”ではなく“グレーの影色”で！

余白埋めにマストなシェーディングは、パーソナルカラーを問わず茶系よりグレー系が正解。昨年から人気のいわゆる“カニ味噌”色のグレージュなら、フェイスラインや鼻まわりなど、欲しいところにリアルな影色を演出できる。迷ったらウォームトーンではなくクールトーンを選んで。

【RULE2】線を控えて、とにかくぼかす！

変化はあくまでさりげなく演出したいけど、完全なるラインレスだと物足りない。ならば、目幅を広げるアイラインもボリュームリップを叶えるリップラインも、くっきりではなく丁寧にぼかして曖昧に仕上げたり、影色を仕込むなど工夫を取り入れて。進化したブラシなどツールに頼るのも◎。

【RULE3】透け色を薄く重ねて印象を操作

一見、変化が起きなそうな淡い色。だけど肌との色の差やツヤやマットといった質感をうまく選べばよりナチュラルに立体感を彫り起こすことが可能。成功の秘訣は重ね塗り。透け感ある淡い色を、薄く繊細に重ねていくことで、パーツやフェイスラインにさりげないけど確実な変化が起こります。

丁寧につくり込む余白コントロール術なら、自然なのに美容医療級に盛れる！

白石聖さん

1998年8月10日生まれ、神奈川県出身。VOCEでは多数のメイク企画に登場。Prime Videoにて配信中のAmazon Originalドラマ『私の夫と結婚して』に加え、2026年NHK大河ドラマ『豊臣兄弟！』にも出演予定の女優。

【岡田式・余白コントロール術】ベースメイク

顔型は「逆三角」ではなく「小さい丸」が今っぽい

岡田知子さん

あごを尖らせて、フェイスラインをグイッとリフトアップ。そういったシャープな逆三角形もかっこいいけど、今のトレンドはハイフなどの高周波系の施術でタイトニングしたような、小さいけど丸みもあるフェイスライン。ポイントはコンシーラーやシェーディングを斜めに配置することと、マットなハイライトで骨格の高さを強調すること。柔らかさも感じられる今っぽい小顔に！

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平成の“整形級”メイク

切開リフトでギュッと引き上げたような逆三角のシャープ顔

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令和の“余白コントロール”メイク

ハイフで徐々に引き締めたような小さくて丸いたぬき顔

◆USED ITEMS

【a】ジェノプティクス CC プライマー

ナチュラルベージュ

SPF50＋・PA＋＋＋＋ 30g ￥9900（編集部調べ）／SK-II

【b】ルナソル シームレスコレクティングリクイド

02

￥4400（9／5発売）／カネボウ化粧品

【c】プリズム・リーブル・スキンケアリング・コレクター

ピンク

￥5060／パルファム ジバンシイ

【d】シーグラム サンスカルプ リキッドシェーディング ソフトタン

￥880／インターナショナルコスメティックス

【e】fwee リップアンドチーク ブラーリープリンポット

ND03

￥1980／BENOW

【f】ハイライト・シェーディングパレット

02（月暉清）

￥4580／TIMAGE

BASE MAKE MAP

HOW TO MAKE-UP
キュッと引き上がったフェイスラインを演出

厚塗り感を回避するためファンデは引き算。また、こめかみ〜生え際の指２本分のエリアに下地以外の色をのせないことでさらなる小顔効果を。

【下地】【a】を顔全体に塗ってトーンアップ。
【コンシーラー】小鼻横から斜め上方向に【b】を点置き。その下に【c】を同じく斜め上方向に点置きしてスポンジでぼかす。【b】で明るさを足しつつ色ムラやシミを消し、【c】で頰骨の高い位置にツヤをオン。
【シェーディング】【d】をフェイスラインに点置きしてスポンジでぼかす。その上から大きめのブラシで【f】の②を重ね塗り。エラの下やあご下にも塗ってエッジを強調。
【ハイライト】【f】の①を目尻の下、眉間〜鼻根、鼻先、唇の山の上にオン。
【チーク】【e】を頰の高い位置のやや内側に淡く、丸くのせる。

リジュランのツヤ？ ハイフのハリ感？「岡田式」なら、なりたい肌質も毎日選べる！

リジュランとは水分が満ちてちゅるんとしたツヤ肌になれる注入施術。今回紹介したハイフ肌になれるテクを応用しつつ、【a】の下地、【f】のハイライト、【e】のチークをパンッとしたツヤを演出する以下のパール入りアイテムに替えれば、リジュラン肌が簡単に！

＼リジュランのツヤを叶える3品／

パール感と濡れツヤで、水分たっぷりのリジュラン肌を演出

エッセンシャルリップチークタップ

08

￥1980／クリオ

ディオールスキン フォーエヴァー グロウ ルミナイザー

03

￥7810／パルファン・クリスチャン・ディオール

イルミネイティングジェム セラムプライマー

01

SPF40・PA＋＋＋ 30ml ￥3850／ジルスチュアート ビューティ

【岡田式・余白コントロール術】アイメイク

目は横幅重視で広げるとデカ目と小顔が同時に狙える

岡田知子さん

目の縦幅をメイクでバランスよく広げるのって難しい。だけど横幅を広げるメイクであれば、目の大きさや形を問わず誰もが似合うデカ目がつくれます。さらに目が大きくなれば相対的に顔の余白が減るため小顔にも見せられます。目尻のラインをブラシでぼかして線の強さをほどよく削ぎつつ横幅を広げ、涙袋もくすんだ血色カラーでさりげなくボリュームアップしてみて。

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◆USED ITEMS

【a】ラスティング ジェルライナー

06

￥1430／エテュセ

柔らかく締まるダークグレージュ。

【b】ケイト マルチアイライナーブラシ

￥1320（編集部調べ・マツモトキヨシ・ココカラファイン専用品）／カネボウ化粧品

顔の凹凸部分にも楽々ラインが描けるナギナタシェイプ。

【c】アートクラススマージングアンダーライナー 6

￥1480／too cool for school

極細＆影色ペンシルとぼかし用ブラシのWエンド。

【d】フェイスアイパレット

01

￥847／セザンヌ化粧品

同系色が揃う余白埋めメイクに最適パレット。

HOW TO MAKE-UP

1.アイライナーをブラシに取る

シャドウラインでは物足りないけどアイライナーだとくっきりしすぎる。それを解決するのがラインをほどよくぼかせるブラシ塗り。【a】を【b】のブラシで少量取ってスタンバイ。

2.目尻をまつげ1本分延長

上まぶたの目頭→目尻にキワをくすみピンクのアイライナーで締めた後、1のブラシで目尻からまつげ1本分の長さのラインを引く。色で引き締めつつ、柔らかさも出せるテク。

3.涙袋ラインをぼかす

涙袋のラインはブラウンではなくくすんだ血色カラーを。【c】で目頭と目尻をはずした涙袋の下側のエッジに淡いラインを描き、付属のブラシでぼかしてリアルな影を演出する。

4.ラインの中を埋める

【c】で描いたラインの内側を【d】の①で埋める。さらにキワに②をライン状にのせることで自然にふっくら。涙袋にボリュームを出すことで、中顔面短縮が狙えてさらなる小顔に。

【岡田式・余白コントロール術】リップメイク

人中短縮もボリュームUPも“あいまいリップライン”で叶う

岡田知子さん

オーバーリップは春夏に引き続き、リップメイクのトレンド。さらに唇にボリュームをもたせることで、人中が短く見えるなどの顔の余白コントロールも叶えることができます。リップを塗る際、輪郭はくっきり取らず、曖昧に縁取ると上品かつこなれた印象に！ 質感や発色が微妙に異なる2タイプのマットリップを重ねることでより自然にふっくら、理想のプランプ効果が得られますよ。

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◆USED ITEMS

【a】アイブロウ ブラシ I

￥3300／コスメデコルテ

【b】fwee リップアンドチーク ブラーリープリンポット

ND03

￥1980／BENOW

【c】ミルクタッチ スプレッドフィット ブラーティント

01

￥1969／クージー

HOW TO MAKE-UP

リップブラシではなく、シャドウブラシなど太めのものを

【b】を【a】のブラシに取り、輪郭より大きめにリップラインを描く。太めのブラシなので、柔らかなラインに。その内側に【c】をオン。さりげない濃淡とマット質感でぽわっとした唇に。

撮影／三瓶康友（人物）、伊藤泰寛（静物） ヘアメイク／岡田知子（TRON） スタイリング／滝沢真奈 モデル／白石聖 イラスト／greenK 取材・文／中川知春