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「ファッションを楽しむのが一番のアンチエイジング」奇跡の64歳、スタイリスト亘つぐみに大接近【まとめ】

  • 2025.8.14

ファッションも生き様も、かっこいい大人を模索する我らの間で、たびたび話題が上がるのがスタイリスト亘つぐみさん。フレッシュな感性を失わない彼女の魅力を探るべく、今、気になるスタイリングやポリシーを取材。つぐみさんのラブコールを受け、多くの女性があこがれる存在である黒木メイサさんが本誌初登場!

PROFILE_スタイリスト亘つぐみさん
スタイリストとして雑誌、写真集、広告、CM、映画・ドラマ、ビジュアル制作、ファッションショーを手がけるなど活躍は多岐にわたる。ボディウェアブランド「TW」に加え、今春デビューした大人のための新しいデイリーウェアブランド「TOKYO WEEKLY JOURNAL」でもディレクターを務める。

この夏の気分はトラッド

今回はつぐみさんのラブコールを受け、多くの女性が憧れる存在である黒木メイサさんが初登場!

オーバーTシャツ¥16,000(TW)、ハーフパンツ¥17,600(TOKYO WEEKLY JOURNAL)、キャップ¥7,700(avec)、ソックスとスニーカーはスタイリスト私物

「ストリートでラフな感じが好きなんです。特に、男っぽい格好を女の子がするっていうのが可愛いですよね。だからオーバーTをTWで作ってみたの。1枚でダボッと楽しんでみてほしい。ちなみに今、Tシャツは黒がかっこいいなって気分で。ただ、真っ黒だと重くなるじゃないですか。印象が強くなる。だから、生地に洗いをかけて着込んだような雰囲気のチャコールに。首の紐もチョーカーみたいにもできるし、垂らしてもいいし、デザインアレンジすると女の子も着やすいかなぁと思って。キャップは熊谷隆志さんがディレクションしてるavecのもの。アヴェックって名前も可愛いし、コーデュロイの素材も可愛い」

ボディスーツ¥19,000、クロップドタンク¥8,500(共にTW)、スラックス¥33,000 (TOKYO WEEKLY JOURNAL)、メガネ¥17,600(love old forest/全てTOKYO WEEKLY JOURNAL)

「水着や下着、ボディスーツが若いころから大好きだったの。でも、ボディスーツは日本にはあまりなくて、海外に行くたびに下着売り場で探したり、最近はネットで買ったりしていたんですが、日本人の私にはサイズが大きいと感じることが多くて。ピタッとするものだから綺麗に着たいじゃないですか。これは自分で作るしかないか、と4年前、60歳のときに立ち上げたのがTW。おなかや背中を見せるのに抵抗がある方も脇がチラッと見えるデザインだったら楽しんでもらえるかなと思って作ったのがこれ。ボトムは黒のスラックスでカジュアルになり過ぎないように。女っぽさはなくしたくないので、スタイリングするときは常にどこかにそんな雰囲気を入れようって思ってます」

シャツ¥22,000(TOKYO WEEKLY JOURNAL)、チノパンツ¥25,300(HACHI.THE SHIBUTORA FACTORY)、ベルトとスニーカーはスタイリスト私物

「この夏の気分は、アメカジ、トラッド全盛期の80年代。雑誌だとPOPEYE、Hot-Dog PRESS、JJが盛り上がってきたころ。そんな時代のチノパンを細かなディテールまで忠実に再現したHACHI.THE SHIBUTORA FACTORYってブランドのメンズサイズをTOKYO WEEKLY JOURNALのボタンダウンシャツに合わせて正統派に着るっていうのが新鮮に感じているこのごろです。このチノパンはちゃんとコインポケットが付いていて、ツータックで……、思わず、わ! 懐かしい、はいてみたいって思ったの」

ブレザー¥53,900、タンクトップ¥7,260、デニムパンツ¥38,500(全てTOKYO WEEKLY JOURNAL)、シューズと腕時計はスタイリスト私物

「今また新鮮で可愛く感じているのはハマトラ、ニュートラ。自分のヘアスタイルも聖子ちゃんカットにしたくらい(笑)。メイサに着てもらった金ボタンの紺ブレは、当時もすごく流行っていたし、私自身も、もともと大好きなんです。理想はダブルで、ピークドラペルで、エレガントな感じ。でもそういうのはウィメンズではなかなか出会えなくて、もう自分で作ろうと。実は2年くらい試行錯誤していたんですがTWJデビューのタイミングでやっと完成したんです。念願の理想形。サマーウールなので軽めで今からちょうどいい感じ。オススメです」

亘つぐみを形づくる8のモノコト

ワン&オンリーな存在感を放つ亘つぐみさん。変化し続けながら、圧倒的なオリジナリティを築いてきた彼女のこだわりや溺愛アイテム、この夏ハマっているものを徹底リサーチ!

可愛いと思うことはいつでも取り入れたいんですよ。年齢とか関係ない

ORRのバッグに付けたMIU MIUのバッグチャーム、MCRNのクマチャーム/本人私物

Sporty & Rich × adidas Originalsのコラボスニーカー/本人私物

iPhone に付けたMCRNのストラップ/本人私物

クロックスのサンダル/本人私物

「バッグに付けたMIU MIUやMCRNのチャーム、シビッツ盛り盛りのクロックス、iPhoneストラップetc.。常に流れに乗って、そのときにいいなと思うものを、素直にいいって思える感覚でいたい。年齢も関係ないって思っているし、好きなものは好き。思うがままに楽しめばいいんだと思ってるの」

メンズカルチャー(夫の影響)

C.Eのメンズスエット/共に本人私物

「全身ラグジュアリーブランドを着て歩いていたような時代もあったから、夫にはメンズファッションというか、自分にはないカルチャーの刺激を受けたかな。彼の影響で着てみたら可愛くて、自分でコレクトするようになったのはSupreme。知ってはいたけど、着ることはなかったんです。今やアジア最高齢のSupremeを着る女(たぶんね、笑)。C.EやUNUSEDもそう。アウターなんかはシェアすることも。でも私が着ると怒るんですよ。すぐ汚すから。こぼしたり、袖口をまくったりね。彼はすごく綺麗に着るからあんまり貸してくれないの(笑)」

女の子はファッションを楽しむのが一番のアンチエイジング

6月にローンチしたTOKYO WEEKLY JOURNALは、トラッドをベースにした大人のための新しいデイリーウェアブランド。記念すべきデビュービジュアルは、つぐみさんの友人でもあるYOUさんが飾って話題に。

「新しくディレクションするブランドTOKYO WEEKLY JOURNAL(TWJ)は、“GIRLS JUST WANT TO HAVE FUN”と“NAKED SOUL, NAKED HEART”をコンセプトに掲げているんですが、それはまさに私自身を表している言葉で。女の子はファッションを楽しむっていうのが一番の醍醐味じゃないですか。そして私はそれが一番のアンチエイジングだと思っているんです。ルックスがよくなると気分が上がりますよね。他人がどう見るとかじゃなくて、自分の問題として。それが大事なんです。“NAKED SOUL, NAKED HEART”は素のまま、ありのままの亘つぐみって意味で、それを発信していくって想いをJOURNALには込めています。あ、ちなみに、TWJのTとWは亘つぐみのイニシャルでもあります(笑)」

若いころから一生デニムが似合う女でいようって決めてた

「デニムをはくってスタイルがすごく好きなんですよね。特に80年代から90年代のころのアメリカ、女優さんがデニムにTシャツやシャツ1枚でかっこよく着ているニューヨークスタイルが好きで、自分もそうありたいなと思ったから、からだを鍛えています。運動を始めたのは30歳のとき。シンディ・クロフォードのボディに憧れて、彼女のエクササイズビデオを見ながら3年くらい頑張ったのが最初。でも特に変わらないし、別に太らないからいいじゃんって、その後はやめちゃったんです。でも、さすがに50歳になったらおなかまわりに肉がついてきて。だめだ! デニムに乗っかっちゃう!って。そこでまた運動を始めたの。そこから15年、ずっとやってる。今は、週1ピラティス、週1筋トレ、週1バレエ」

1カ月半に1回は韓国

人気デザイナーズシューズブランドSALONDEJU。韓国ではショールームに予約して行くスタイルだがTWJならより手に取りやすい。シューズ¥42,900 (SALONDEJU/TOKYO WEEKLY JOURNAL)

聖水にある人気ヴィンテージアイウェアショップlove old forestのオリジナル眼鏡が日本で買えるのはここだけ。ケースも可愛い♡。眼鏡¥17,600(love old forest/TOKYO WEEKLY JOURNAL)

ディフューザーブランドUnkind HOMEは、ブックレットの中に入ったラバー素材のシートから薫るというデザインも粋。ディフューザー¥13,200※EC展開なし(Unkind HOME/TOKYO WEEKLY JOURNAL)

可愛い雑貨が話題の聖水にあるmore judeからは、人気のキャップやバッグなどをバイイング。キャップ、上から:¥7,260(more jude)、¥6,930※EC展開なし・POP UP限定(NICE WEATHER/共にTOKYO WEEKLY JOURNAL)、下のキャップ/本人私物

「韓国ドラマが好きでよく観るし、お仕事やお友だちとの旅行で、1カ月半に1回くらいはソウルに行っています。毎回スーツケースがパンパンになるくらい買い物して帰ってくる。自分でも何をそんなに? って思うし、自制してみようとも思うんですが、可愛くて気づくと買ってる(笑)。物欲が止まらないんです。私と一緒にいるとみんな買っちゃう。そんなこともあって、今回TOKYO WEEKLY JOURNALを立ち上げるにあたり、せっかくスタイリストだから自分の作る服に合う靴やバッグといった小物やライフスタイルアイテムを揃えて世界観を表現してみようと。感度がいいなと思っていた韓国ブランドを口説きにいきました。どれもまだ日本未上陸だし、本当に可愛いからオススメ!」

日焼け肌は一生

「日焼けは20代のころから、もうずっと。サロンに行っていたこともあるけど、ベースができているから暇さえあればプールで太陽を浴びています。70歳になっても変わらないんじゃないかな。海外に行くとおばあさんがタンクトップ1枚でいたり、派手な柄の服を着ていたりするじゃないですか。それでいいの。NOT THE SAME。私は私。楽しんだもの勝ちなんだから」

ソックスフェチ♡

MIU MIUのソックス、kotohayokozawaのソックス/全て本人私物

「ソックスって結構見た目も大事。可愛いのがいいし、靴とコーディネートできたりもするから、そこも気が抜けないじゃなんですか。だから重要視していて、溢れるくらい持ってます。最近はMIU MIUと、kotohayokozawaって日本のブランドのビーサンに合わせてはくソックスがとっても可愛くてお気に入り」

ボディスーツLOVE♡

ノースリーブボディスーツ¥18,000、ソフトメッシュワンショルダートップス¥12,000(TW)

TW×HYSTERIC GLAMOURコラボボディスーツ¥20,000、ナイロンパンツ¥18,000(TW)

ソフトメッシュボディスーツ¥16,000(TW)

「ボディスーツ好きが高じて始めたブランドTW。私が窮屈なのが嫌いなので、着心地にはすごくこだわって作っています。今年の夏は、シアー素材の新作がいろいろ。レイヤードしても可愛いですよ。大人気のナイロンパンツは、今の季節なら白がオススメ。夏のオールホワイトってかっこいいし、スポーティでタウンに着るとおしゃれ!」

photograph:RINTARO ISHIGE、MAYA KAJITA[e7](still) styling:TSUGUMI WATARI hair & make-up:SAKURA[MAKIURA OFFICE] model:MEISA KUROKI
otona MUSE 2025年9月号より

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