1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. コンビニなのにDJ教室…しかも“生徒”殺到!? たった1000円でレコードDJデビューできる“レコードコンビニ”が熱い

コンビニなのにDJ教室…しかも“生徒”殺到!? たった1000円でレコードDJデビューできる“レコードコンビニ”が熱い

  • 2025.8.11

クラブシーンにも人が戻ってきた今日この頃ですが、学生〜新社会人でコロナ禍を過ごしてしまった人の中には、今さらクラブでの遊び方が分からない、もっと個人的に音楽を楽しみたい……と考えている人も多いはず。自宅で音楽を楽しむのなら、スピーカーにこだわってみるのもいいですが、パソコンやレコードを使って、自宅でDJができたらもっと面白そう。DJってちょっとハードルが高いように感じるけれど、なんと日本橋にあるコンビニでは「コンビニ店員にDJを教えてもらえる」らしい……!?

「レコードコンビニ」として親しまれるヤマザキショップ上総屋

東京は日本橋・浜町にある「ヤマザキショップ上総屋」は、元バーテンダーでレコード好きの3代目・進藤さんが店長を務めるコンビニ。実はこちら、常連客からは「レコードコンビニ」という名前で親しまれており、お弁当やパンと一緒に中古のレコードが買えたり、店内には有線の代わりにレコードが流れているという奇特なコンビニなのです。

コンビニの奥にはDJブースがあり、週末にはコンビニで買ったお酒や食べ物を楽しみつつのDJイベントも開催しているのだそう。それだけではなく、毎月様々な“DJ教室”も開講されているそう。中でもレコードコンビニが力を入れているというのが、もちろんレコードDJ教室。

引用元:https://www.instagram.com/record_conveni/

進藤 東京ならDJ教室は色々ありますが、月額制だったり、入会費がかかったりと、ハードルが高い印象です。たくさんの人が、もっと気軽に自分のCDやレコードでDJを楽しめれば、音楽好きの人口が増えるのではないかと考え、かなり安価でDJ教室を開催しています。回数の縛りもないので、東京イチ気軽な教室なのではないかと自負しています(笑)。

受講料はなんと1000円。見学のみなら500円と、儲ける気なんてなさそうな価格設定。レコードコンビニが主催するDJイベントにもよく出演しているDJの方が講師を務めており、少人数制でアットホームな雰囲気なのだそう。DJに使うヘッドホンやレコードも、最初は先生や進藤さんが貸し出してくれるため、手ぶらで参加OK。できたら絶対かっこいいけど、なかなか教えてもらう機会はなさそうなレコードDJ……この値段なら行かない方が損! ということで、DJ初心者が初級編講座に参加してきました。

レコードに触ったことがない人でもOK!参加費1000円の良心的すぎるDJ教室

コンビニの奥には、地下に続く怪しい階段。少し急な階段を降りていくと……。

「お酒の在庫置き場を改装した」という、いい意味で謎めいた雰囲気の残る地下が、DJ教室の会場です。大人の秘密基地感があって、テンションが上がりますね。

少人数制のクラスとのことで、この日は5名ほどの生徒さんが来ていました。年代は20〜50代までまちまち。だけど全員が音楽を愛する人たちなので、教室が始まる前から店内で流れる音楽を聞きながら横揺れしていました。

ちなみに腹ごしらえはコンビニの食料で可能なのも、レコードコンビニのDJ教室ならではです。パンにおにぎり、もちろんお酒だって飲みながら受講可能。あまりにも自由すぎる空間です。

初級編では、レコードDJでは基礎となるポイントを教わることができます。日によって内容は異なるそうですが、この日は2枚のレコードを使って、音を上手く繋ぐ「カットイン」「ミックス」を主に教えてもらいます。

曲と曲をキレイに繋ぐのは、DJの醍醐味の一つ。夏フェスのDJブースでも、DJの匙加減一つで、スパッと曲が切り替わった瞬間に、観客が沸きまくっているのを見たことがあることも多いのでは。

少人数制なので、先生とのマンツーマンで機材の触り方を教えてもらえるのもポイント。レコードを触ったことがない……という人でも針の置き方から教えてもらうことができます。もちろんDJが初めての人も、ミキサーの使い方から教えてもらえるので安心。

この日講師を務めてくれたDJ TAKASHItさんによれば「レコードに触れて、ミキサーの使い方がなんとなく分かれば、自宅でDJを楽しむことはできる」とのこと。厳密には、レコード同士の曲の早さ(BPM)を合わせたり、メトロノームに合わせてレコードをリリースする練習をしたりと、下準備も必要なのですが、このあたりは「触り始めればすぐにできるようになります」とのこと。

ということでさっそく、DJ機材の前に立ってみます。これだけでもテンションが上がる……!

機材にヘッドホンのジャックを差し込むと、自分が次にかけたい曲がヘッドホンに流れてきます。片耳ではアンプを通して会場で流れる音楽を聞きながら、片耳でヘッドホンの音を確認する……これこれ、かっこいいDJたちが夏フェスの会場でやってるヤツ(笑)。

レコードとレコードの音を繋ぐだけ、なんて一見、ミキサーさえ触れれば教わらなくてもできるんじゃね? なんて思うかもしれませんが、あなどることなかれ。

TAKASHIt レコードDJは、CDJやPCDJと比べると、難易度が高いと言われています。というのも、CDやデジタルの曲なら、曲の繋ぎ目を秒数で指定することができるのですが、レコードはそれができないんです。かけたい曲のかけたい音節のあたりに針を置いて、曲と曲を繋ぐ時には、その瞬間にレコードを回し始めないといけないので、まさに「レコード愛」が必要なんですね。

レコードはターンテーブルの上に置いても、指で止めておけば音は流れません。そして、かけたい瞬間に指を離して、ピッタリ繋ぐ……! これが存外難しく、先輩生徒たちも苦戦しながら何度も挑戦していました。

ちょっとでも指を離すタイミングがズレると、リズムがズレて会場に不協和音が発生(笑)。右手ではレコードを押さえ、左手ではミキサーのツマミを握り……とけっこう忙しいのですが、この動きさえマスターすれば、曲をかけ続けて自分のプレイリストを楽しんだり、曲をミックスすることはできるようになります。

何より、レコードDJでは「基礎の基礎」とも言えるこの動きを、先生の指導のもと何度も練習できるのもポイントです。初級では先生のレコードを借りて練習しましたが、中級では自分の好きなレコードを持ってきて、BPMを合わせたり、繋ぎの調整などを先生に指導してもらうことも可能です。

コンビニでご飯もレコードも買って帰れるので一石三鳥

しかもレコードコンビニでは、地下DJ教室で練習中の生徒さんに参加してもらう「DJ登竜門イベント」も行われているそう。毎月練習できるだけでなく、発表の場が設けられていることで、モチベーションが継続しやすいのだそう。

つまり……レコードコンビニのDJ教室に通い続けていれば、なんと自宅DJを通り超えて、クラブDJとしてデビューすることも可能ということ! もちろん自宅でしっぽり楽しみたいという人は、DJ教室のみの参加もOKです。自宅でDJ機材を揃えたい場合、進藤さんやTAKASHItさんも相談に乗ってくれるそう。

DJ機材の導入はちょっと気が早い……という人でも、レコードに針を置いた瞬間のあのクセになる音や、リズムがぴったりハマった時のあの瞬間は、病みつきになるはず。レコードを入手したい時には、上のコンビニでお安くゲット可能という、なんともコンビニエンスなDJ教室の告知は、レコードコンビニの公式Instagramをチェック!

元記事で読む
の記事をもっとみる