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グルマン温故知新:白金高輪〈洋食レストランmarronnier〉地元愛と洋食愛がこもったノーブルな料理を

  • 2025.8.13
磨宝卵のオムライス~ デミグラスソース~
BRUTUS

洋食レストランmarronnier(白金高輪)

地元愛と洋食愛がこもったノーブルな料理を

磨宝卵(まほうらん)、宮ゆず、ヤシオポーク。メニューにちりばめられた食材名はいずれも栃木県産。というのも、オーナーシェフの阿久津正輝さんは栃木出身なのだ。

磨宝卵のオムライス~ デミグラスソース~
磨宝卵のオムライス~デミグラスソース~ 卵は、濃厚なコクがある栃木県産「磨宝卵」。鶏肉、パプリカなどと炒めるご飯は、ケチャップだけでなくトマトソースも加えることで軽やかな味に。そして自慢のソースは肉の旨味、トマトなどの野菜の甘味とビターな風味のバランスに心を砕く。「赤ワインが飲みたくなる味を目指しています」。2,420円。
栃木県産 有機野菜のサラダ
栃木県産 有機野菜のサラダ 週に2回、栃木県から届く新鮮な野菜をふんだんに。葉野菜にアスパラガス、カブ、長ナスなど旬の素材10種類以上を盛り付け、仕上げには季節の野菜で作ったチップと自家製のトマトドレッシングを。2,200円。
蟹クリームコロッケ~ワタリガニのソース~
蟹クリームコロッケ~ワタリガニのソース~ ベースは、ズワイガニの身とベシャメルソースを同率で。甘味と上品な風味が特徴のポワローネギも加える。ワタリガニのソースは、カニの殻の旨味を凝縮させつつ、トマトや香味野菜の風味でキレよく。3,630円。

洋食店を舞台にしたドラマがきっかけで憧れを募らせ、調理師免許を取得できる地元の高校を卒業後は浅草の名店〈レストラン大宮〉へ。6年半にわたって大宮勝雄シェフからみっちりと洋食の基礎を叩き込んでもらった。その後は自由が丘〈プティマルシェ〉、そして広尾の〈コントワールミサゴ〉とタイプの異なるフランス料理店で15年以上の修業を重ねた。

フレンチの経験も糧にしつつも、念願の自身の店はやっぱり王道の洋食を主役に。とりわけ洋食の要であるデミグラスソースには時間も手間も惜しまない。牛すじ肉や香味野菜を1日半煮込んだソースを漉(こ)し、そこに再度材料を加えてさらに1日半煮込む手のかけよう。端正な味わいと盛り付けの品々に、洋食の料理人としての矜持(きょうじ)が漂う。

オーナーシェフの阿久津正輝さん
「街の雰囲気が好きでここに決めました」と言う阿久津さん。
洋食レストラン marronnier 店内
カウンターや壁面には栃木の名産品である大谷石が使われている。

Information

洋食レストランmarronnier

東京メトロ・都営三田線白金高輪駅から徒歩10分。2025年6月1日オープン。店名の「マロニエ」もフランス語で“トチの木”のこと。お昼はオムライスのほか、日替わりの肉料理やフライなどにサラダ、スープまたはデザート、食後のお茶が付く。夜はアラカルトのほか7,700円と9,900円のコースも。

〈洋食レストランマロニエ〉
住所:東京都港区白金5-6-2 フィル白金One 2F
TEL:03-6450-2606
営:11時30分~13時30分LO、17時~21時LO
休:水曜を中心に不定休(Instagramで告知)
¥:ビール880円~、グラスワイン1,210円、ボトルワイン6,600円~。オードブル900円~、メイン2,310円~、ご飯・パスタ1,540円~。
席:カウンター6席、テーブル4卓12席(うち8席は個室利用可能)。

*営業形態、営業時間等は変更になることがあります。

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