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西陣の京町家「小宿 布屋」で迎える爽やかな朝、お庭を眺めながらの朝ごはんも

  • 2025.8.7

京都を旅するなら、一度は泊まりたい京町家の宿。築130年になる「小宿 布屋(おやどぬのや)」は、その名の通り1日2組限定の小さな宿ですが、オープン以来20年以上もお客さまを迎え続けている町家宿の先駆け的存在です。おいしい朝ごはんを味わったり、地元の話を聞いたり、そんな家に帰ってきたような気持ちになれる宿で、旅の疲れを癒やしてみませんか?

西陣の京町家「小宿 布屋」で迎える爽やかな朝、お庭を眺めながらの朝ごはんも
西陣の京町家「小宿 布屋」で迎える爽やかな朝、お庭を眺めながらの朝ごはんも

京都の街のまん中、京都御所や二条城へのおさんぽも

西陣の京町家「小宿 布屋」で迎える爽やかな朝、お庭を眺めながらの朝ごはんも
京都市の歴史的風致形成建造物に指定されている京町家

「小宿 布屋」へは、京都駅から地下鉄に乗り丸太町駅で下車、徒歩で西へ約10分です。バスであれば、堀川丸太町から4分ほどで着きます。

二条城や京都御所などの観光地へも徒歩で行けるうえに、近くには地元の商店街があったりと、まさに暮らすように旅ができるロケーションです。

明治時代の姿をそのまま保つ京町家

西陣の京町家「小宿 布屋」で迎える爽やかな朝、お庭を眺めながらの朝ごはんも
のれんをくぐると、通り庭(土間)には立派な水屋

この町家で育った布澤さんが、宿を始めたのは2003年のこと。オープン前には、町家の再生を手がける京町家作事組に依頼し、生活に便利なよう改装していた住居兼オフィスを明治時代の姿に戻したといいます。

今でこそ町家宿も随分増えましたが、当時はまだ珍しく「小宿 布屋」はその草分けでした。

西陣の京町家「小宿 布屋」で迎える爽やかな朝、お庭を眺めながらの朝ごはんも
宿は4名から貸し切りができる。ライブラリーでミニパーティーもできそう

玄関を入ってすぐのガラス張りの部屋「ライブラリー」は、布屋のシンボリックな空間。通りに面した格子からこぼれる光、アンティークの家具、本棚には京都本やガイドブックがぎっしり。

夜は23時までであれば、ドリンクやスイーツ、おつまみを持ち込んで自由に過ごすことができます。次の日の旅のプランを練ったり、宿泊客同士の交流の場にもなったりするそうですよ。

西陣の京町家「小宿 布屋」で迎える爽やかな朝、お庭を眺めながらの朝ごはんも
坪庭に面したオクの間へは、京町家独特の急な細い階段をのぼる

客室は2階に2部屋。2~3名が泊まれるオモテの間と、2名向けのオクの間で、宿泊料は2名で1室を使った場合、1泊朝食付きでひとり1万円(消費税込、宿泊税別)です。街なかにありながらも、部屋はとても静か。ちなみにテレビもありません。さらに、門限は夜の10時で、お風呂は共用。この「ちょっと不便」を体験するのも、この宿ならではです。

西陣の京町家「小宿 布屋」で迎える爽やかな朝、お庭を眺めながらの朝ごはんも
(左上)小屋根の上で京町家を守る鍾馗さん (左下)通り庭には器のミニギャラリー (右上)襖の引き戸は鶴のデザイン (右下)床の間の小さな香炉

宿のインテリアや、小さなしつらえも見どころのひとつです。たとえば、ライブラリーのテーブルや椅子は木漆の作家さんが手がけた作品。アンティークの照明も、京町家の雰囲気に懐かしい光を灯します。

お庭を眺めながら朝ごはん

西陣の京町家「小宿 布屋」で迎える爽やかな朝、お庭を眺めながらの朝ごはんも
坪庭の緑を見ながらおいしい朝ごはんを

朝ごはんは、坪庭を望む和室のテーブルでいただきます。時間は8時スタート、というのもその時間に炊き上がるよう、土鍋でご飯を炊いているから。

1グループに土鍋がひとつずつ。最初の一杯は女将さんがよそってくれます。1人1合もあるのに、残す方はあまりいないそう。炊き立てのご飯で食欲もアップ、旅のいい1日が始められそうですね。

西陣の京町家「小宿 布屋」で迎える爽やかな朝、お庭を眺めながらの朝ごはんも
ご飯、汁物、お漬物に6~7種のおかずがセット

女将さん手作りの朝ごはんは、季節の野菜がたっぷり使われ、からだに染みわたるやさしい味つけ。サケ、出汁巻き、生ゆば、キンピラを中心に、折々のおかずが並びます。連泊する方のために、同じメニューが続かないのも嬉しい気配りです。

西陣の京町家「小宿 布屋」で迎える爽やかな朝、お庭を眺めながらの朝ごはんも
この雰囲気を愛して毎年訪れるリピーターさんも多い

朝ごはんの後には、ライブラリーでコーヒーをどうぞ。出かける前に、その日のプランを考えたり、情報を交換したり。何もせずに、ゆったりとした時間を過ごすのもいいかもしれません。

ちょっぴり厳しいルールもあるけれど、京都のお父さん、お母さんに見守られているような安心感のある京の町家で、癒しのひとときを過ごしてみてはいかがでしょう。

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