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地震をもたらす活断層とは?数やランクについても解説

  • 2025.8.4

日本は世界有数の地震大国であり、私たちが暮らすこの地には数多くの「活断層」が存在しています。

活断層は、その活動度や地震発生確率に基づいて4段階にランク付けされています。南海トラフをはじめ、主要な活断層への理解を深めることは地震への備えや防災意識の向上において重要です。

この記事では、活断層の基本から日本に存在する数、リスク評価のランク分け、調べ方や防災対策まで、地震への備えに役立つ知識を解説します。

活断層とは?

地球の表面はプレートと呼ばれる巨大な岩盤で覆われており、日本列島は複数のプレートがぶつかり合う場所に位置しています。プレートは絶えず動いており、その境界や内部にひずみがたまることで岩盤が割れ、ずれ動く場所が断層です。

そして、断層の岩盤が割れたり、ずれ動いたりする際に、その衝撃が振動として地面に伝わったものが地震です。

特に数十万年前以降に繰り返し活動し、これからも活動すると考えられる断層を活断層と呼んでいます。

活断層の種類

活断層は、主にずれ動く方向によって以下の4つに分類されます。

活断層は、これらの運動が複合して斜めにずれている場合が多くあります。日本で発生する内陸地震は、中部地方から九州地方にかけては横ずれ断層型が多く、東北地方などの北日本では逆断層型が多いといわれています。

日本の周辺にある活断層の数

日本列島とその周辺には、2000を超える活断層が存在するといわれています。この数は陸地だけではなく、周辺の海底にある活断層も含まれています。このほかまだ発見されていない活断層も多数存在すると考えられています。

日本は世界でも特に活断層が多く、地震が多発する大きな要因となっています。

活断層のランク

日本の活断層は、今後30年以内に地震が発生する確率に基づいて、4つのランクに分類されています。

このランクは、政府の地震調査委員会が長期評価を行い公表しています。

なお、発生確率が低いランクでも地震が起こらないわけではなく、どの活断層でも、将来的に地震が発生する可能性があるという点に注意が必要です。

代表的な活断層

日本には、Sランクに該当する活断層帯が全国に30以上存在しています。今後、大きな地震の発生が想定される断層をいくつか紹介します。

これらの活断層は、いずれも大地震の切迫度が高く、今後の地震発生に特に注意が必要です。また、これ以外の活断層についても、大きな地震が発生する可能性があるため、日ごろからの備えが重要です。

活断層の調べ方と防災への備え

活断層の場所は、国土地理院の活断層図で調べることができます。

引用:国土地理院「活断層図

青枠の部分範囲をクリックすると、活断層図に関するデータや情報を閲覧できます。

地図をズームすると活断層の具体的な位置がわかります。

活断層図では、赤い実線・破線・点線で活断層の位置が表示されています。

・ 赤い実線:位置が明確な活断層
・ 赤い破線:浸食や人工的な要因によって、その位置が明確に特定できない活断層
・ 赤い点線:地層の下に埋もれているなど、断層の地形が直接は現れていない活断層

活断層図で、まずは自分が住んでいる地域に活断層があるか確認しましょう。

そして、次に関連する活断層の長期評価を確認し、どれくらいの規模の地震が予想されているかをチェックします。

長期評価は、「主要活断層帯の長期評価」で確認できます。

番号をクリックすると、それぞれの断層の長期評価へのリンクが表示されます。

お住まいの場所に活断層があり、かつ地震の発生確率が高い場合は、家具の固定や非常持ち出し袋の準備など地震対策を強化しましょう。

また、自治体が発行するハザードマップも確認し、避難場所や避難経路を家族で共有することも大切です。

〈執筆者プロフィル〉
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

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