【なにわ男子】横浜アリーナのメモリアルなコンサートを徹底取材。マキア的５つの推しポイントもお届け！

現在、全国９都市をまわるアリーナツアー『なにわ男子 LIVE TOUR 2025 'BON BON VOYAGE'』を開催中の大人気グループ・なにわ男子。“なにわの日”である７月28日には、４年前の同じ日にCDデビューを発表した横浜アリーナで公演が行われました。本番に先がけて行われた囲み取材の模様から、コンサート本編のマキア的推しポイントまでたっぷりとお届けします！

念願のフライングの裏話もドームライブの発表も、なにわ男子らしく「笑いあり」♡

本番の幕が開ける２時間前、横浜アリーナ内に設けられた会見場に「おはようございまーす！」、「よろしくお願いしまーす！」と笑顔で姿を現した西畑大吾さん、大西流星さん、道枝駿佑さん、高橋恭平さん、長尾謙杜さん、藤原丈一郎さん、大橋和也さん。

７人の立ち位置の背後にはそれぞれののぼりが飾られ、「ちゃんと伸ばしとかないと！」、「ビジュ悪くなるから（笑）！」と各自が自分ののぼりを整えてから、フォトセッションがスタートしました。

集まった多くのカメラマンに向かって７人がガッツポーズやピースサインを見せていくなか、カメラマンから「ありがとうございます！」とお礼を言われるたびに大橋さんが「ありがとうございます！」と返したり、無数のフラッシュにメンバーが「すごい！」と驚いたりと、フォトセッションはほんわかしたムードで進んでいきました。

その後、囲み取材がスタート。最初の話題は、今回のコンサートの見どころのひとつである４種類のフライングについて。

西畑さん 念願だったフライングができたのは、すごく大きかったです。毎年コンサートツアーの打ち合わせのたびに「フライングできませんか？」という話をずっとしていたので。今回やっとできることになって、ツアーコンセプトになっている“冒険”とも合っているし、今やるからこそいいんじゃないかということで、フライングさせていただいております。

道枝さん 特にサークルフライングは僕たちにとって憧れで、事務所の先輩方が今までやられてきた伝統を受け継いで今回実現することができてすごくうれしいです。

藤原さん みんな笑顔で飛んでいるよね。

大西さん 気持ちいいです。ひとり（高所恐怖症の高橋さんのこと）をのぞいては（笑）。

西畑さん すっごい涼しいんですよ。

高橋さん できることなら、僕はやりたくなかったです。なぜかみなさんは「フライングしたい」っていう共通の意思があったんですけど、僕だけ「やりたい」っていうことを聞かされてなかったので。

西畑さん 恭平さんは、基本的に打ち合わせの時にひと言もしゃべらないんですよ！

高橋さん 気づいた時には飛んでました（笑）。

藤原さん （高橋さんは）高所恐怖症なので。でも、そこは頑張りながら……。どこやったっけ？ あの（フライング中に歌う『Over The Horizon!』の）パート。

道枝さん なーにーもーこーわーくーなーいー♪（と、そのパートを歌う）

藤原さん 「何も怖くない」って言ってるんですけど、顔はガッチガチなんで。

高橋さん マジで自問自答って、こんな効くんやって思いました。

大西さん はじめはワイヤーとか持ってたんですけど、だんだん片手を離して、ちょっと成長が見え始めました。

高橋さん あと数回やれば克服できると思います（笑）。

道枝さん サークルフライング中にたまに目が合うと、大吾くんとか大橋くんが眉毛をクッて上げてくるんです。

西畑さん ハハハ！ アイコンタクトですね！

大橋さん しちゃうねんなぁ（笑）。

道枝さん そこで安心感はありますけどね。

大橋さん みんな、飛び方もちがうんですよ。大ちゃんはスーパーマンっぽく飛んでるんですけど、僕は（両手を広げて）こうやって飛んでたり。それを見て、僕は楽しんでますね。僕のフライングのテーマは、“王子様”！（記者陣が「おぉ～っ！」とどよめき）すみませんねぇ、本当に（笑）。

高橋さん 僕は高所恐怖症なので“安全第一”です。

大西さん 僕は、“空飛ぶ新幹線”！

西畑さん みんな、そんなテーマあったん？ 僕は、地面と平行に飛びたいです。いちばん風を受けやすい体勢で気持ちいいので。ライブ中って熱いので、フライングしに行くついでに涼みに行ってる感覚です（笑）。

道枝さん 僕は“ピーターパン”！

長尾さん あ、でも僕も“ピーターパン”です。サークルフライングをする時の演出も、もともと旅の終着地点として作り上げてきて、衣装もすごくファンタジーでピーターパンをイメージして作ったので。

大橋さん じゃあ、みっちー（の解釈）は合ってんねや。

西畑さん えっ!?（あわてて）僕らも“ピーターパン”です！

大西さん “空飛ぶ新幹線”とか恥ずかしい（照）！ 今日から“ピーターパン”にします！

藤原さん 僕は、“野球選手のダイビングキャッチ”です。ひとりだけ野球でやってます！

デビュー発表日でもある大切な「なにわの日」に、重大発表！

ここで、記者陣から「なにわの日の今日はみなさんにニュースがありますよね？」と話を振られた７人。西畑さんが「言わせていただいきます。はい……僕、本日エアコン切り忘れました！」とボケると、メンバーが「あるある！」、「夏のあるある！」と口々に言い、大盛り上がり。

すると、藤原さんから「大吾、ここ（メンバー内）はウケてるけど、（記者の）みんな“はぁ～”って首かしげてる！」とツッコミが。いったん仕切り直したあと、改めて西畑さんから「我々なにわ男子、ドームライブが決定しました！」とうれしい発表があり、全員でドーム公演決定の報告を受けた時のことを振り返ってくれました。

西畑さん 話を聞いた時は号泣でした。

藤原さん 泣いてました？

西畑さん 心の中は（笑）。

道枝さん うれしかったですね。やっぱりドームって僕たちも憧れの場所で、先輩たちのライブを見に行かせていただいているなかで「いつか自分たちだけで立ちたい」っていう夢もあったので、念願がかなってすごくうれしいです。しかも、京セラドーム大阪は５日間で、東京ドームは２日間。そうやってたくさんやらせていただけるのはみなさんのおかげなので、しっかり僕たちらしくみなさんに幸せになってもらえるようにお届けできたらなと思います。

大橋さん デビューする前にメンバーでグループの夢を語った時に「ドームのステージになにわ男子で立つ」って話してたので、それがかなってすごくうれしいです。しかも５周年の幕開けに。

長尾さん 今回のテーマが冒険なので、そのテーマにも合っているのではないかと思います。ドームに向けてもそうですし、５周年に向けても冒険するっていう意味で。

西畑さん この発表のタイミングが2025年７月28日、なにわの日であったことがすごくよかったなと思います。しかも横アリで。４年前の７月28日にサプライズでCDデビュー発表をさせていただいて、そこからちょうど４年経ってドームを発表できることがすごくありがたいし、改めてファンのみなさんへの感謝を伝えたいなと思います。

大西さん デビュー発表のときは僕たちにとってもサプライズでしたけど、４年経って今回は、自分たちは知っている状態で発表するので、また新鮮な気持ちでお披露目できると思います。

大橋さん デビューから４年が経って、チーフのマネージャーさんがみんなのことを「大人っぽくなったね～」って言ってました（笑）。

大西さん 近所のおばちゃんみたい（笑）。

大橋さん デビュー前の写真を見ながら今の僕たちの顔を見て、きのう言ってくれました（笑）。

大西さん デビュー曲の『初心LOVE』のMVを見ると、見た目はもちろん、立ち姿もかけ合いも初々しい感じが残っていて。それもよさですが、より団結していってるのをこの４年間で感じてます。

かなり遅めの新年会を計画中!?

西畑さん 最近は、大橋さん抜きで新潟で焼き肉に行きました♪

大橋さん おいっ（笑）！

大西さん みんなで鍋は食べたやん。

藤原さん あぁ、行ったね。鍋。

大橋さん けど、プライベートではまだ７人で行けてないので。僕、“絶対にみんなが言うことを聞いてくれる”っていうリーダー権限が今年まだ残ってるので、使おうかなって。

西畑さん 使うとしたら何するの？

大橋さん 新年会！

西畑さん おそない（笑）？

藤原さん もう下半期やで？

道枝さん 中打ち（中打ち上げ）やん。

大橋さん 中打ちしよか（笑）！

西畑さん ごちそうさまです！

大橋さん いやいやいや！ そこは男気ジャンケンで平等に。給料、みんな一緒なんで（笑）。

囲み取材を締めくくるファンへのメッセージは、リーダーの大橋さんが担当。

「圧かけるわけじゃないけど、絶対使われるとこやから」（藤原さん）、「いいこと言ったら絶対使われるから」（西畑さん）とメンバーにプレッシャーをかけられながらも、「５周年の幕開けがドームライブになることをみなさんに発表できたことがすごくうれしいです。なにわ男子はキラキラと関西感が融合したほかにはないグループなので、ぜひみなさんに楽しんでもらって、みなさんをもっともっといろんなところに連れて行きたいなと思ってますので、ぜひついてきてください！」と力強く宣言し、藤原さんから「完璧です！」のお言葉が。大橋さんは、ホッとしたのか、会見場をあとにしながら「チュロス食～べよ♪」とつぶやいていました（笑）。

コンサート本編スタート！マキア的５つの推しポイント

【推しポイント1】 観客を一気に引き込むコンセプチュアルな世界観

オープニングでスクリーンに流れたのは、囚人服を着たメンバーそれぞれが独房にいる様子を映した監視カメラの映像。すると次の瞬間、警告音とともに“WARNING 解放せよ”の文字が流れ、メインステージを覆っていた幕が落ち、上から檻に囚われた７人が降臨！

道枝さんが「横アリ、騒ごうか」とクールに呼びかけ、長尾さんの「君を離さない…」で『The Answer』が始まります。全員が物語の悪役であるヴィランに扮しているだけあって、なにわ男子の代名詞と言えるまぶしい笑顔は封印。怪しげな表情や挑発的なパフォーマンスで、冒険をテーマに掲げた'BON BON VOYAGE'の世界へと観客を誘います。

【COLLEGE CRUSH!】と銘打たれたスクールテイスト満点の２ndブロックは、７人がミニクーパーに乗って登場。ところが、『The Greatest Voyage』のリズムに乗って上下に揺れながらドライブを楽しんでいる途中、エンジンが止まってしまうというハプニングが発生！

ハンドルを握る大橋さんが「なにふぁむ（なにわ男子のファンネーム）の力、貸してー！ 俺が“せーの”って言ったら“かかれー”って言うてな！ せーの！」と叫ぶと、１万５千人の「かかれー！」が会場中に響きわたり、無事エンジンがかかって再び出発！

曲の最後には、「丈くん丈くん、今日はどこ行きたい？」（大橋さん）、「今日はね、和くんのおうちに行きたいな～」（藤原さん）というやりとりのあと、大橋さんが「ふたりきりで♡」と言いながら藤原さんをハグする場面もありました♡

【推しポイント2】 コンサートを華やかに彩った４種類のフライング

コンサート最大の目玉が、囲み取材でメンバーも「念願だった」と語っていたフライング。序盤の『Over The Horizon!』では、センターステージに降りてきた７本の布にそれぞれがつかまり、サビに差しかかるとともに上空へ。ポーズを変えながら華麗に舞う姿は、まるで王子様のようでした。

中盤の『Thrill Drive』で披露されたのは、ハンガーのような形の装置に上下逆さにぶら下がったダンサーと手をつなぎ、そのまま上昇するという高難度のハンガーフライング。そして、圧巻だったのは『Seven seas』のサークルフライング。輪になった７人が外側を向いて手と手を取り合った状態で高さ約10mまで上がり、回転技で客席を魅了します。

さらに、アンコールでも７人乗りの自転車にまたがり、360度回転しながらのフライング！ なんと１公演で合計４種類のフライングを見せてくれました。

【推しポイント3】 個性豊かな３組のユニット曲

コンサートでは、アルバム『BON BON VOYAGE』の初回限定盤２に収録されているユニット曲を歌って踊るコーナーも。

大西さんと長尾さんによる『TOYSTYLE』は、壊れたおもちゃの世界を表現。とびきりポップ＆カラフルな衣装で踊るマリオネットの動きを取り入れたキュートなダンスの中におもちゃの儚さや悲しさが入り混じった、絶妙なバランスがクセになる１曲です。グループの年長組である西畑さん、藤原さん、大橋さんのユニット曲は、往年のダンサブル歌謡曲へのオマージュを込めた、その名も『アダルティー』。白いスーツに身を包んだ３人が見せるジャケットプレイや１輪のバラを持って踊る姿は、大人の魅力が全開です。

天使に扮した道枝さんと悪魔に扮した高橋さんが「僕を選んで」と選択を迫る『Devil or Angel』は、キレのあるシンメトリーな振り付けの途中でふたりが絡み合うたび、客席から歓声が上がっていました。

【推しポイント4】 コンサートでしか見られない光り輝くビジュアル

マキアでは、衣装やヘアメイクといったビジュアル面にも注目。これまでのツアー同様、今回も衣装のプロデュースを担当した長尾さんは、囲み取材で「最初の衣装の打ち合わせから“こういうシーンを作りたい”というアイデアを演出に組み込んでもらって作っていけたので、自分が納得できる衣装ができあがりました」と仕上がりに自信をのぞかせていました。

さらに、「衣装を作り始めて５～６年経つので、このメンバーにはこの服が似合うだろうなっていうことがある程度思いつくようになってきましたし、新しい衣装を作ることがどんどんも楽しくなってきて、やりがいを感じます」とコメント。すると、大橋さんが「謙杜が作ってくれる衣装は、めちゃくちゃ着心地がいい。インナーをタンクトップにしたりシャツの背中部分をメッシュにしたりして涼しくしてくれるし、分厚い衣装でもどうやったら動きやすいかとか全部考えてくれるんです」と言葉をつづけ、メンバーも太鼓判を押していました。

オープニングブロックで着用していた衣装は、どこか海賊を彷彿させる１着。長尾さんいわく、「これまでのコンサートのオープニングはキラキラした衣装で登場することが多かったけど、今回は初めてカッコいい曲で登場するので、どうしたらよりカッコよく見せられるか研究した結果、ヴィランをテーマに作った」とのこと。

つづく２ndブロックのスクールボーイズ衣装は、イエロー×ブルーのチェック柄のジャケットやパンツがポイント。さらに、ポジティブパワー全開の『Doki it』では７人がそれぞれちがった形のメガネをかけてイメチェンする場面も！ 激しいダンスナンバーが続く中盤のブロックで着ていたのは、ビジューが光り輝く黒のセットアップ。照明のカラフルな色をビジューが反射して、さまざまな表情を見せてくれた１着でした。

そして、長尾さんが「ピーターパンをテーマに作った」と語っていた水色を基調とした衣装は、よく見るとさまざまな素材の生地を重ねて作られていて、フライングした時に風になびく部分まで細かく計算されていることが伝わってきました。

ヘアメイクにも、メンバーそれぞれのこだわりが。透き通った肌が映える赤リップが印象的だった道枝さん、大橋さんは重めの前髪を左に流した定番ヘア、高橋さんは髪を後ろでひとつにまとめ、小さな顔がさらに小顔に！

ハイトーンヘアの西畑さんは、シースルーバングで登場。コンサート後半になると前髪を上げて、またちがった魅力を見せてくれました。藤原さんは髪をゆるく巻いたウェーブヘア、長尾さんもウェーブヘアをセミウェットなスタイリングに。

そして、発売中のマキア９月号で横槍メンゴ先生との『秋の「推しコスメ」トーク！』企画に登場してくれた大西さんの前髪は、可愛らしい顔立ちがハッキリ見えるセンター分け。深みのあるオレンジ系のアイシャドウで大きな目をさらに際立たせ、ピンク色のチークで血色感をプラス。ユニット曲『TOYSTYLE』のキュートなパフォーマンスにピッタリでした！

【推しポイント5】 なにわの日のドームライブ発表がエモすぎる！

囲み取材で発表があったように、『なにわ男子 LIVE TOUR 2025 'BON BON VOYAGE'』の追加公演として東京ドーム２days（2026年１月12日～13日）＆京セラドーム大阪５days（１月31日～２月４日）公演が決定した、なにわ男子。ファンのみなさんへの報告は、この日のMC中にサプライズで行われました。

会場内に独特のワクワクと緊張感が漂うなか、MCの途中で西畑さんから「本日７月28日、なにわの日ということで、我々なにわ男子から重大発表があります！ こちらをご確認ください!!」とアナウンスが。すると、スクリーンにはスーツ姿のメンバーが光の指すほうへと歩みを進めていく映像が流れ始めます。その人数はひとり、またひとりと増えていき……７人が立ったのは、東京ドームのグラウンド！ 画面いっぱいに“DOME”の文字が現れると、会場は割れんばかりの歓声に包まれました。

その後、西畑さんが「というわけで、我々なにわ男子、来年１月にドームライブが決定しましたー！」と叫ぶと同時に、「やったー!!」と両手を上げてよろこぶメンバーや「ありがとうございます！」と客席に向かって
藤原さんがタオルで目を押さえながら「めっちゃうれしいわ……」とつぶやくと、西畑さんも「無理無理無理！ ヤバいヤバいヤバい！ 丈くん、その顔やめて！ 丈くんのはあかんねん！ 俺！」と焦りながら涙目に……。その光景に、客席からはあたたかい拍手が沸き起こりました。（コンサートのラストでは西畑さんから「今SNSのトレンド１位に“丈くんの涙”が入ってるって！」という発表も！）

デビュー５周年の幕開けをドームライブで飾ることが決まった、なにわ男子。７人がここから描いていく冒険の物語がますます楽しみになったコンサートでした。

撮影／詫間由佳 取材・文／吉川由希子