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「お盆玉」とは? 江戸時代から続く風習も…認知率わずか39.5%の実態

  • 2025.8.2

認知度は4割未満、まだまだ普及途上の「お盆玉」

「お盆玉」とは
「お盆玉」とは

お盆の帰省時にお小遣いを渡す「お盆玉」という風習をご存知でしょうか。実は江戸時代から続く歴史ある習慣ですが、最新の調査によると認知率は39.5%、実際に渡したことがある人は16.5%にとどまることが明らかになりました。

フタバ株式会社が2025年7月に実施した調査では、「お盆玉」という言葉を「知っている」と回答した人は39.5%にとどまりました。過半数の54.5%の人が「知らない」と答えており、長い歴史を持つ風習でありながら、名称自体の普及度はまだ限定的といえます。

さらに「お盆玉をあげたことはありますか?」という質問に対し、「ない」と回答した人が83.5%と圧倒的多数を占めました。言葉はある程度認知されているものの、実際に渡した経験のある人は限られているのが現状です。

「帰省時の交流」や「親からの習慣」が贈る理由

お盆玉をあげる理由として、回答者からは温かいエピソードが寄せられました。「なかなか会う機会がなく、直接お小遣いを手渡せる貴重な機会だから」(30代女性)、「お盆は家族みんなで集まる時期だから、その時に元気で過ごしてねっていう気持ちで渡す」(40代女性)といった声が挙がっています。

また「親が孫にあげているのを見ていたので、自分もあげるようになった」(40代女性)という、家族の習慣を引き継ぐケースも見られました。親類が集まる機会にお盆玉を手渡すことで、家族のつながりを大切にしている様子がうかがえます。

一方で「出費がかさむ」「知らない」という声も

お盆玉をあげない理由としては、現実的な事情が目立ちます。「お金を渡すのはお年玉だけで十分だと思うから。お盆玉などメジャーではないし、出費が増えるだけで困る」(30代女性)や「そもそもお盆玉を知らなかった」(30代女性)といった声が寄せられました。

お年玉とは異なり、家庭や地域によって慣習の有無に差があることも影響しているようです。

贈る相手は「親類の子ども」が最多

お盆玉を渡す相手については、「親類の子ども」が25名で最も多く、「自分の子ども」8名、「孫(ひ孫)」2名と続きました。親族内での交流の一環として贈られている傾向が見て取れます。

今年のお盆玉の予定については、「あげる予定がない」が69.5%となり、今後も風習として定着するかは不透明な状況です。しかし実際に贈る人たちは、金額や渡し方に工夫を凝らし、家族の絆を深める大切な機会として捉えているようです。

(LASISA編集部)

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