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アラサー以降は要注意! 血管が浮き上がる「下肢静脈瘤」

  • 2016.5.12
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自分の太もも、ふくらはぎ、すねをじっくり見てみましょう。もし以前よりも青い血管が浮き出ている、血管がボコボコしているなどの症状があれば、「下肢静脈瘤」になっているかもしれません。

© kei907 - Fotolia.com

下肢静脈瘤は30代以降の女性に多くあらわれます。見た目を損なうだけでなく、悪化すれば手術が必要になる病気です。

なぜ血管が浮き上がるのか

血管が浮き上がる原因は、冷えや長時間の立ち仕事による血行不良、加齢による代謝の悪化などです。ショップ店員や美容師など、立っている時間が長い仕事をしている人や、妊娠や出産をした女性に多くおこるといわれています。遺伝的な原因もあり、家族に下肢静脈瘤の人がいると7、8割の人に症状があらわれるそう。

下肢静脈瘤は血管の静脈弁が正しく閉じないことで、血液が逆流します。すると、足の血管がボコボコとコブになる、足がだるい、むくむ、眠っているときに足がつるなどの症状があらわれるのです。

下肢静脈瘤の進行を食い止める

症状が初期の段階なら、生活の改善や通院で悪化を防げます。

●生活の改善

体重が重いと下肢に負担がかかり、血流が悪くなります。適正体重をたもちましょう。

じっとしている立ち仕事の人は、その場で足踏みをしたり、歩きまわるなど1時間に数回は足を使って血行をよくしましょう。

●弾性ストッキング

弾性ストッキングは、足に圧力をかけることで血の流れの停滞を防ぎ、静脈の働きを助けます。薬局で販売していますが、下肢静脈瘤ができている場合は医師の診察を受けましょう。症状にあわせたタイツを履かないと、悪化させてしまう可能性があります。病院では、効果が高い医療用弾性ストッキングを処方しています。

●硬化療法

まだ軽い症状なら、通院して治療できます。硬化療法は静脈に、血液を固める硬化剤を注射。浮き上がっている血管を弾性包帯で圧迫します。傷跡がほとんど残らず10~15分で処置が終わり、その日のうちに歩いて帰れます。ただし再発する可能性があります。

下肢静脈瘤が悪化したり、根本から治したいなら手術を

症状が悪化した場合は、ストリッピング手術をします。弁の開閉ができなくなっている静脈を、切開した足の付け根やひざから引き抜くものです。

下半身か全身を麻酔しておこないますので入院が必要になる場合があり、皮下出血や神経障害などの後遺症がリスクになります。しかし血管のボコボコや、足の不愉快な症状からは解放されます。

下肢静脈瘤は手術が必要になるまで悪化させると、おおごとになります。こまめに自分の足に血管が浮き出ていないかチェックして早期発見を心がけましょう。

(オダ マユミ)

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