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ペットの熱中症SOSに気づくには…対策で「半分以上防げる」専門家に聞いたポイント

  • 2025.7.28

暑いのは人だけではありません。あなたの大事なペットは大丈夫ですか?

よく晴れた真夏日の札幌…サーモグラフィーで見てみると、歩道の表面温度が60℃を超えています。

こんなとき注意すべきは、ペットの熱中症です。

実はこの熱中症、半分以上は防げる疾患なんです。
その一方で死に至ることもある恐ろしさもあります。

SOSサインと対策をしっかり深掘りしましょう!

連載「じぶんごとニュース」

お散歩中の飼い主たちに、どんな暑さ対策をしているか聞いてみました。

「涼しくなるウエアを着ています」

「家のエアコンもアレクサ(音声操作サービス)とつなげて、外にいたとしても温度調整をできるようにしています」

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「毎日スイカを食べさせている。いっぱい」

なかには、こんな飼い主もいました。

「去年、暑さで犬がおかしくなった。方向感覚がなくなり、食欲もなくなり、ぼやーっと」

飼っている4歳の「アメリカンコッカースパニエル」は熱中症と診断されましたが、体を冷やし、2、3日安静にして回復したそうです。

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札幌市西区にある「札幌夜間動物病院」は、毎日さまざまなペットたちを24時間体制で診療しています。
川瀬広大院長は、ペットの熱中症には、事前にいくつかのサインがあると指摘します。## どんな症状?注意する犬種は

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札幌夜間動物病院の川瀬広大院長によると、熱中症の犬は最初は体が熱い、呼吸が速いという症状があります。
そして、特に注意が必要なのが「鼻の短い犬」だといいます。

「ブルドッグやパグなどの鼻が短い犬は、鼻が長い犬種に比べ熱中症のリスクが2倍~4倍高い」

のどや鼻腔が狭い傾向があり、暑さに弱いのです。

札幌夜間動物病院では、毎年30匹~40匹ほどが熱中症で受診しています。2025年もすでに10匹。

例年7月がピークとなります。

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熱中症の治療の様子を見ると…
体温は、犬の平熱を大きく超える40.5度。
呼吸が速く、苦しそうです。

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扇風機をあて、首や太ももなどの太い血管がある場所を冷やします。

イヌやネコは、汗をかくことができない動物なので、車の中の放置はもちろん、家の中でも注意が必要です。

外出の際、エアコンをつけておいても、リモコンが低い場所にあるとペットが誤って停止ボタンを押し、室温が上がって熱中症になるケースが多いのです。

「熱中症は飼い主やわれわれ人間が気付けるところかなと思う。7月と8月をいかに涼しい環境で家族が快適に暮らせるか考えれば、熱中症という怖い病気も防げる」

保冷グッズにネッククーラーも

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ペット用品を扱う「AZem札幌発寒店」では、6月中旬からひんやりグッズコーナーを設けました。

犬の背中の部分に保冷剤が入る衣服は、特に直射日光を受けやすい背中から涼しくすることができます。

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さらに、ペットの首につけるネッククーラー。
首を冷やすのはペットにも効果的です。

さらに新発売となったのがペットカート。

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熱くなったアスファルトの上を歩かせずに、涼しく移動できます。

もの言わぬペットの健康を守るために、飼い主の気づかいが必要です。

ペットの熱中症の原因

・「屋外での運動」…47%
・「室内の暑さ」…28%
・「車内に放置」…11%
・「その他」…14%

見逃さないで!ペットの熱中症のサイン

・体が熱い・呼吸が速い
・元気がない
・よろめく
・よだれがたれる

異常を感じたら…

・涼しい場所に移動して、水を少しずつ飲ませる
・水を飲めない場合は、常温の水をかける、あおいで体を冷やす

症状が重いときは、早めに動物病院を受診してください。

連載「じぶんごとニュース」

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年6月25日)の情報に基づきます。

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