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【佐藤勝利(timelesz)】「4年越しに同じチームで夢が叶ってうれしいです」舞台『ブロードウェイ・バウンド』特別インタビュー<前編>

  • 2025.7.26

<後編はこちら>

「ちょっと臆病なところは、ユージンに共感できますね」

「ちょっと臆病なところは、ユージンに共感できますね」

──今回の作品に出演することが決まったときのお気持ちから聞かせてください。

「『ブライトン・ビーチ回顧録』でユージンを演じさせてもらったのが約4年前で、そのときに三部作であることはもちろん知っていたんですけど、当時は正直初のストレートプレイをどうにかやりきることで精いっぱいで。でも、また同じチームでいつか続きができればいいなぁということは頭の中で思っていたんです。なので、4年越しではありますけど、今回、完結編が上演できることになってうれしいです。三部作だからといっても必ずしもできるわけではないと思うので、夢が叶うことになってすごくありがたい気持ちですね」

──この4年間で、佐藤さん自身いろいろな活動をされてきたと思うのですが、俳優として、もしくは人として変化や成長は何かありましたか?

「一つ一つの作品で経験させてもらった中で得たものはたくさんあるのですが、会場ごとに違う声の出し方や表現の仕方を学んだ気がします。特に、舞台『モンスター・コールズ』では、モンスタ―役の山内圭哉さんにたくさんご指導いただきました。それまで僕は、“一番奥の席まで届けなきゃ!”という気持ちが強かったのですが、『そこにいればいい。表現じゃなくて、存在をしていなさい』と言ってもらったことがあって、そこは肝に銘じるようになりました。自分が求めているところまでたどり着くためには、そういうことを意識しなくちゃいけないんだなという気付きにもなったので、以前よりも意識の仕方が変わった気がします」

──ご自身とユージン、重なるところはありますか?

「ちょっと心配性というか、臆病なところですかね。ユージンはコメディ作家になることを夢見ているんですが、“本当に自分で書けるんだろうか?”、“これで面白いのかな”と疑う目線で悩みながら書いているんです。僕自身も、臆病なところがあるので、そういう部分は共感します。誰かに背中を押されないとやらない感じとか(笑)。だからこそ、兄のスタンリーみたいな楽観的な存在って大事だなって思います」

「僕の姪っ子が、ブライトン・ビーチで海デビューしました!」

「僕の姪っ子が、ブライトン・ビーチで海デビューしました!」

──共演者との思い出があれば教えてください

「(入野)自由くんとは、舞台後も一緒にご飯に行ったりとかもしています。ミュージカルの歌を一緒に歌いながら、京都の街を自転車で走り回った思い出もありますね。道に迷っちゃって、お互いのせいにし合ったりして(笑)。すごく楽しい思い出です。前作のときは、コロナウイルスの感染対策もありいろいろと大変だったので、今回は顔を見て話ができたり、皆さんと打ち上げができることも楽しみです」

──前回の作品では14歳のユージン、今回は23歳のユージンを演じられると思いますが、役の成長に合わせて、今回の舞台で特に意識していることはありますか?

「子供の勢いやフレッシュさ、動きのコミカルさなど、前作では子供ならではのコメディ感があったので、どこかスピードで押し切れたところや、それが舞台上で生き生きとした表現にもなっていたと思うのですが、今回はそこで勝負はできないなと思っていて。普通の会話の中に、笑いが起きるような演技ができたらなぁというのは、本読みをしても思いました。ただ、キャストの皆さんもほとんど前回と一緒のチームなので、お兄ちゃん・スタンリー役の自由くんとの掛け合い含め、家族で話している感じにすぐ戻れたような感覚もありましたし、あまり心配はないかなというのは肌で感じましたね」

──佐藤さん自身の家族との、最近あったエピソードがあれば教えてください。

「これは初日の会見のときに言おうかと思っていたのですが……言いたくて堪えられないので、ここで言いますね。僕の兄が今ニューヨークにいるんですけど、『ブライトン・ビーチに行ったよ』と写真が送られてきまして、姪っ子の初ビーチが『ブライトン・ビーチ』になりました! 僕の姪っ子はまだ単語が少し言えるかどうかくらいの年齢なんですけど、どういうビーチだったのか、僕が姪っ子から教わっている感覚です(笑)。今ここで話しましたけど、会見で同じことを同じ熱量で言っているかもしれないので、そのときは同じ熱量で聞いてください!」

佐藤勝利さん
佐藤勝利(さとう・しょうり)

1996年10月30日生まれ、東京都出身。timeleszのメンバー。2011年にCDデビューし、アイドル活動のほか、役者として舞台『ブライトン・ビーチ回顧録』(’21)、『Endless SHOCK』(’23,24)、ドラマ『アポロの歌』(‘25)出演。その他、2024年にはコントユニット「グラタングミ」をを結成するなど、多方面で活躍している。

PARCO PRODUCE 2025 『ブロードウェイ・バウンド』

第二次世界大戦が終わって間もないニューヨーク・ブルックリン。いつかブロードウェイに出てコメディ作家になることを夢見ているユージン(佐藤勝利)と兄のスタンリー(入野自由)。二人は、結婚生活に問題を抱える両親と祖父とともに暮らしている。ある日、スタンリーがラジオのコントの台本書きの仕事を持ち帰ってくる。両親のいさかいが聞こえてくる家で、徹夜で台本を書き上げた二人。いよいよそのコントがラジオで放送される日がやって来た……!

【東京公演】2025年9月4日(木)~28日(日)
会場:PARCO劇場(渋谷PARCO 8F)
【大阪公演】2025年10月2日(木)~13日(月祝)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

出演:佐藤勝利 松下由樹 入野自由 神保悟志 小島聖 浅野和之

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撮影/井澤和己 ヘアメイク/福田純子(Nestation) スタイリング/九(Yolken) 構成・取材・文/高橋夏実(Spacy72)

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