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あんこ好き必見!高井戸「あんこ」で味わうこだわり和スイーツと本格コーヒー

  • 2025.7.29

井の頭通りを歩いていると、ひときわ目を引く青い外観。そこに佇む小さなカフェ「anco(アンコ)」は、2025年5月にオープンした“あんことコーヒーの店”です。

手がけたのは、料理研究家として20年以上のキャリアを持つコマツエミさん。

素材を大切にしたやさしい甘さのあんこと、それに寄り添うコーヒーで、日常の中にそっと寄り添うような時間を提供してくれます。

青い扉の先に広がる、ほっとする居場所

「anco」は京王井の頭線・高井戸駅から徒歩約10分。メルセデスベンツ杉並中央の並びに、ひっそりとたたずんでいます。

店内は、木の温もりと落ち着いた色でまとめられた、まるで誰かの家に招かれたような空間。

2人掛けテーブルが5席のこぢんまりとした店内には、大きな窓から自然光が差し込み、時間の流れがゆるやかに感じられます。

カウンターには焙煎機やレコードプレーヤーが並び、心地よい音と香りに包まれて過ごすカフェタイムは、まさに“自分に還る”ひととき。

anco外観
anco店内の様子

家庭料理の視点から生まれた、心を込める料理哲学

プロデューサーのコマツエミさんは、これまで家庭向けの料理教室やレシピ本を数多く手がけてきた料理研究家。そんな彼女が長年大切にしてきたのは、「時間をかけずに、気持ちをかけた料理」というスタンス。

忙しい毎日の中でも、無理なく、おいしく、心を込められるごはん作りを追求してきたからこそ、生まれた哲学です。

しかし「anco」では、あえてその逆とも言える、時間と手間をたっぷりかけた“本気の手仕事”に挑戦しています。

出典:リビングむさしのWeb

看板メニューは“あんころ”。丁寧な手仕事が伝わる一皿

「anco」の主役は、毎朝炊き上げる自家製あんころ。

北海道・道北産のえりも小豆を使用し、雑味のない上品な甘さに仕上げられています。

そして注目すべきはお餅の仕込み。土鍋で炊き上げたもち米を「半殺し」と呼ばれる絶妙な加減で搗き、粒感を残しつつもふんわりやわらかい食感に。

この絶妙な食感が、あんこの甘さとやさしく調和します。

なんとこのあんころの仕込みには、お店の営業時間よりも長い時間がかかることもあるそう。

だからこそ、ひとくち食べるごとに「丁寧に作られている」ことが伝わってきます。

•あんころ(550円) … あんこ/きなこ、2種から選べるシンプルな贅沢

•あんバタ(850円) … 富士見ヶ丘の人気店「ヨシダベーカリー」の食パンに、自家製あんことバターをたっぷり乗せた一品

出典:リビングむさしのWeb
出典:リビングむさしのWeb

あんこに寄り添うための、特別なコーヒー

「anco」のもう一つのこだわりは、“あんこに合うコーヒー”を徹底的に追求していること。

多くの人が「和菓子には深煎りが合う」と感じる中で、コマツさんは「あんこには中煎り〜浅煎りの方が合う」という独自の視点を持っています。

使用するのは、エチオピアを中心としたスペシャルティコーヒー。すっきりとした酸味と透明感のある味わいが、あんこの甘さを引き立ててくれます。

さらに、ホットコーヒーには山口県で作陶している作家オリジナルの磁器製カップを使用しているとのこと。

お店の方によると、口に当たる部分を薄く仕上げてもらい、温度変化で香りが変わるのことを楽しめるように設計されており、「最初から最後までおいしく感じられる」と好評だそうです。

出典:リビングむさしのWeb

実食レポート:きなこあんころ×カフェラテで、心がほどける午後

今回は、「あんころ(きなこ)」と「カフェラテ」を注文。

まんまるで美しいフォルムのあんころは、きなこの香ばしさとやわらかな餅の食感が絶妙。

中に包まれた自家製あんこは、甘さ控えめで、雑味がなく、まるで豆そのものの風味を味わっているかのような仕上がりです。

カフェラテは、ミルクのまろやかさとコーヒーのコクがちょうどよく、あんこの優しい甘さをさらに引き立ててくれる一杯。

まさに“永遠にループできそうな組み合わせ”です。

あんころ(きなこ)とカフェラテ

おひとりさまでも、友人とでも。日常にそっと寄り添う場所

「anco」は、その心地よさから、どんなシーンでも使いやすいカフェ。

•窓際のベンチ席は大人3人がゆったり座れる広さ。ちょっとしたおしゃべりにも◎

•静かで落ち着いた空間だから、ひとりで読書や考え事をしたい時にもぴったり

•テイクアウトも可能で、あんころを自宅で楽しむのもおすすめです

(※暑い日は餅米が崩れやすくなるので近隣の方に限定されています)

支払いは、現金・クレジットカード・PayPay・交通系ICカードに対応。日常の中に取り入れやすい“ごほうびカフェ”です。

「anco」は、オープンから間もないながらも、口コミやSNSで少しずつ話題を集めています。

プロの料理研究家が手がける、手間ひまを惜しまない本気のあんこと、それに寄り添うやさしいコーヒー。

日々の暮らしの中に、「ちょっといい時間」を届けてくれる場所として、これからますます愛されていきそうです。

営業は【水曜〜土曜の14:00〜19:00】。仕込みの時間も大切にしているため、営業日は限られています。

訪れる前には、Instagram(@anco.tokyo)で最新情報をチェックするのがおすすめです。

anco(あんこ)
住所:東京都杉並区宮前1-19-12
アクセス:京王井の頭線 高井戸駅より徒歩約10分
営業時間:水・木・金・土14:00〜19:00(Lo18:00)
定休日:日・月・火
※営業時間・定休日は変更となる場合がありますので訪問前にご確認ください
URL:https://www.instagram.com/anco.tokyo/

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