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【働く悩み】避けて通れない…上司と部下の関係性。“本音で話せている割合”は一体どれくらい?

  • 2025.7.25

本音を言えない理由「上司と部下の温度差」

本音を言えない理由「上司と部下の温度差」
本音を言えない理由「上司と部下の温度差」

「サーモス」が上司と部下の「本音」関係性を探求するプロジェクト「ココロの温度差ラボ」を開始しました。この取り組みは、人と人との間にある「心の温度差」に着目し、互いにちょうどいい関係を模索する新たな試みです。第一弾として、「上司と部下の心の温度差」に関する調査が実施されました。調査は2025年6月26日~30日、600名(1on1を実施している上司300名、1on1を実施している部下300名)を対象に行われたものです。

調査で明らかになったのは、上司の3人に1人(33.3%)、部下の約半数(49.0%)が互いに本音で話せていないという実態です。上司が本音を言えない理由のトップ3は「踏み込みすぎると不快に思われる可能性があるから」42.0%、「ハラスメントと言われるのが怖いから」42.0%、「部下が何を考えているか分からない」39.0%となっています。

一方、部下が本音を言えない理由のトップ3は「話が通じず無駄だと思うから」42.9%、「遠慮してしまうから」33.3%、「報復や評価への影響が怖いから」23.8%でした。これらの結果から、上司は「部下に嫌われたくない、ハラスメントが怖い」という気持ちが強く、部下は「上司に期待していない」という気持ちが強く表れており、互いに歩み寄りづらい構図が明らかになりました。

「本音モチベーション」の効果

調査ではさらに興味深い事実も判明しました。本音を言い合える関係性が、仕事へのモチベーションや成長実感に大きな影響を与えているのです。

部下の場合、上司に本音を言えている人は言えていない人に比べて、「仕事を通じて成長している実感」が26.7ポイント、「会社のために貢献したいと思う」気持ちが37.1ポイント高い結果となりました。上司も同様に、部下に本音を言えている人はそうでない人より「成長実感」が35.0ポイント、「会社への貢献意欲」が34.0ポイント高い結果となっていました。

1on1での"期待と現実"のギャップ

近年、多くの企業で導入されている「1on1」(上司と部下の個別面談)ですが、それが本音を引き出す場として機能しているかについても調査されました。

結果は、上司の34.7%、部下の50.3%が1on1でも本音で話せないと回答しました。特に普段から本音を言えていない人に限ると、上司の71.0%、部下の83.7%が1on1でも本音で話せないと答えており、1on1という形式だけでは本音のコミュニケーションは実現しないことが示されました。

しかし注目すべきは、こうした実態があるにもかかわらず、上司の78.6%、部下の62.7%が「上司あるいは部下と心地いい距離感を作るための努力をするべき」と考えていることです。調査を通して、多くの人が関係性の改善に意欲を持っていることが判明しました。

(LASISA編集部)

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