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「胸の痛みは更年期症状じゃない!?」次々と不調が現れる47歳。更年期だと思った体に見つかった病気

  • 2025.7.26

47歳の私は更年期に片足を突っ込んだくらいと思っていました。加齢による記憶力の低下は感じても、更年期の症状と思われるものはまったくなく無縁だと思っていたからです。ところが次々と不調に見舞われ、更年期を疑うことに。でも、更年期の症状かと思ったら、そうではない病気が見つかり……。

始まりは生理不順

わが家はひとり親家庭のため、私は仕事・家事・犬の介護・副業と忙しい毎日を送っています。娘が家事や犬の介護を手伝ってくれていましたが、昼夜問わずの寝たきりの犬の介護はとても大変でした。

2022年10月に愛犬を看取った後、ふと生理が来ていないことに気付きました。もともと生理痛は軽かったものの、出血量が多く大変だったこともあり「生理が来なくてラッキー。早く閉経してほしい」くらいに思っていました。

しかし、体調の変化は生理不順にとどまらなかったのです。

肩凝りや頭痛、吹き出す汗。もしかして…

私は普段あまり頭痛はしないのですが、ちょうど生理が来ていないことに気付いたすぐ後くらいから頭が痛い日が数日続き、同時にひどい肩凝りに襲われました。鎮痛剤を使わないと耐えられないほどの頭痛と、今まで感じたことのない肩の重さや痛みが1週間ほど続き、とてもつらかったです。

そして、肩凝りや頭痛がなんとなく治まった11月の寒い夜。推しのライブの帰り、乗り換えのため電車を待つ間のホームで急に汗が吹き出し、全然止まらず自分でもビックリ! 「これはちょっとおかしい。これがうわさに聞くホットフラッシュ?」と更年期を疑い始めました

毎年秋に子宮筋腫の経過観察と子宮がん検診を一緒に受けているのですが、この年はまだ受診していなかったので、産婦人科に行ってみることにしました。診察がひと通り終わった後、生理が来ていないこと、頭痛や肩凝り、汗がひどいことを先生に話すと、「子宮筋腫が小さくなってきているから、女性ホルモンが減少しているかも。更年期かもしれないね」とのことでした。

不調もあることから、まずは生理不順や更年期症状を改善する「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」という漢方薬を試してみることになりました。

急な胸の痛み! 更年期? 狭心症?

ある日、お風呂上がりに胸の真ん中が急にキューッと痛くなると同時に背中も痛くなり、さらに喉が締まる感じになりました。

更年期のことを調べているとき、更年期に胸の痛みが起こることがあるとあったので「これも更年期のせいか……」と思いましたが、胸の痛みは一向に治まらず、治まるまで10分ほどかかりました。「この胸の痛みは更年期のせいじゃないかも」と思い、後日循環器内科を受診しました。

先生の話では「疑わしいのは狭心症。でも、食道や胃が悪くても胸が痛くなることがある」とのことで、まずは心電図と胸部X線検査を受けましたが結果は異常なし。ただ狭心症の可能性も否定できないということで、念のため後日24時間ホルター心電図検査を受けましたが、こちらの検査でも心臓に異常はありませんでした。

実は胸が痛くなる1週間ほど前に、会社の健康診断がありました。最初に循環器内科に行ったときにはまだ結果が出ていなかったのですが、ホルター心電図検査の前日に結果が届き、「食道裂孔(しょくどうれっこう)ヘルニア/加齢や筋力低下などが原因で、胃の一部が横隔膜の穴(食道裂孔)から胸のほうに飛び出してしまう病気と診断されていたことが判明。検査の後、先生に健康診断の結果を見せたところ「胸の痛みは、食道裂孔ヘルニアが原因かもしれないね」ということでした。

まとめ

半年ほどの間に私が経験した症状は、すべて目にしたことのある更年期の症状だったので「とうとう更年期が来たのだな」と思いました。また、胸の痛みは更年期によるものではありませんでしたが、胸の痛みの原因と思われる食道裂孔ヘルニアは加齢が原因だそうで、紛れもなく自分が老化しているという事実を突きつけられる出来事でした。

産婦人科で処方してもらった漢方薬のおかげか、153日ぶりに生理が再開。周期は不安定ですが生理は続いています。頭痛や肩凝り、ホットフラッシュも落ち着いているので、漢方薬を飲み続けてみようと思います。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:谷 海/40代女性。おもしろおかしく生きるのがモットーのシングルマザー。

イラスト/村澤綾香

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています


監修者:医師 こまがた医院院長 駒形依子 先生

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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