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【浜川路己】一度きりの表現とか、二度とないものに尊さを感じます

  • 2025.7.24

一度きりの表現とか、二度と再現できないものに尊さを感じます。まさにライブも一回性の儚いものだけれど、僕はそこに命を懸けたい。

誰かと共鳴することで生まれた即興性の高いものや、ほかと似ていない唯一無二のものを、キレイだなと思うことが多いです。以前、美術の授業で興味を惹かれた風景画も、すごく自然発生的な表現だったんです。うまく説明するのが難しいんですが、強いていうなら万華鏡みたいな。偶然が重なることで生まれた街の風景で、それを見たときは思わず、「ウェーイ!」ってなりました(笑)。

意図的じゃなく生まれたもの。狙っていないもの。一瞬の儚いものに惹かれる傾向があるみたいです。とくにライブのような生の、二度と再現できない儚いものって、すごく尊いなと思います。

人の美しさについて、僕が語れるような立場ではないですが、何か目標を持って努力している人は、シンプルにカッコいい。美しさを感じるものは、人それぞれだと思うし、自分にとっての最上の美しさが、ほかの人にとっても同じだとは限らない。むしろ、美しいと思うものが人によって違うことに、僕は人間の面白さを感じます。「自分はこれがいいと思う」というはっきりとした美意識を持って、それを極めようと努力している人は全員、美しいなと思います。

誰かと同じ気持ちをシェアできることは楽しいしうれしいけれど、人と違う感性を持った人が、自分の信念を貫き通そうとして頑張っている姿に感動するんです。僕も今、大夢くんと一緒に夢に向かって突き進んでいる最中ですが、注目されるようになったからこそできる体験がたくさんあることに驚いています。

例えば、僕のアンチみたいな人! SNSに「こういう人、本当にいるんだ!」みたいなわかりやすい書き込みがあって、決してうれしいわけではないけど、注目の大きさだけは実感できました。僕らの活動って、自分を曝(さら)け出していくことでもあると思うので、どん底に落ちた経験も、絶対に糧になると思うから、傷つくことも恐れずいたいです。

でも、何より早く実現させたいのは、応援してくださるファンの方と、近い距離で、音楽で繋がりたい。せっかく同じ時代に生まれて出会うことができた人たちに、僕らの音楽で少しでも幸せになってもらいたいです。「俺を見て!」というよりは、「一緒に遊ぼう!」みたいな感覚ですね。

浜川路己さん
浜川路己/Roi Hamagawa

2006年1月3日生まれ。沖縄県出身。小5のとき、5歳上の姉が通っていたダンススクールで「ダンスをやってみない?」と誘われ、レッスンに通うように。14歳で韓国の事務所からスカウトされ渡韓。帰国後、西山智樹、本多大夢と3人で中国のアイドルオーディション番組「ASIA SUPER YOUNG」、timelesz projectなどを経て、今年5月本多大夢とのユニット「ROIROM」として活動をスタート。

撮影/菊地泰久 ヘアメイク/林由香里 スタイリング/田中香菜 取材・文/菊地陽子

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