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【浜川路己】おじぃのトラックの荷台に乗って海に向かったのが、幼い頃のかけがえのない思い出です

  • 2025.7.22

限りなく透明に近いビューティ

“美しい”という形容詞を使わずに、彼の魅力を語るなら、“無上の透明感”という表現が、いちばんしっくりくるかもしれない。話題のオーディションを経て、本多大夢さんという相棒と2人で、ROIROMというユニットを組み活動を開始したばかりの19歳。見た目の吸い込まれそうな透明度はもとより、内包する魂もまた、幼い彼が夏を過ごした宮古島の海のように一切の不純物を感じさせない。奇跡のような魂の純度を持つ彼はいま、ステージが持つ刹那の輝きに取り憑かれている。そうして、心をこめたパフォーマンスで、誰かの心を鎮めたり、癒やしたり、震わせたり、高揚させたいと切に願いながら、今日もレッスン場で汗を流している。彼とその相棒がもたらしてくれる“透明な共鳴の瞬間”は、もうすぐそこだ──。

浜川路己さん

おじぃの家の庭で、いとこたちと一緒にトラックの荷台に乗せてもらった夏が、幼い頃のかけがえのない思い出です

両親が2人とも宮古島の出身なんです。沖縄本島に住んでいる僕たちにとっては、田舎といえば宮古島。僕が物心ついてからは、夏休みになるとだいたい宮古島のおじぃおばぁの家で、いとこたちと一緒に遊んでいました。初めて宮古島の桟橋に降り立ったとき、海のキレイさに「ひょー」ってなったことは、今でもよく覚えています。桟橋で船を降りると、足のすぐ下を魚が泳いでいるのが見えて、手を伸ばしたら届きそうだった。ずーっと奥まで透明で、見ているだけで吸い込まれそうでした。でも実は、すぐ近くに見えた魚も、9メートルぐらい深いところにいたらしくて。透明度が高すぎると遠近感が狂ってしまうってことを、大きくなってから知りました。

沖縄の離島は、そこで生まれる音もすごくいいんです。車の走行音みたいな人工的な音がほとんどなくて、夜なんか虫の鳴き声しかしない(笑)。虫が鳴き止んだら、無音なんです。その「シン」とした音が、ずーっと遠くまで広がっているのがわかって、「今は、自然も眠っている時間なんだな」って安心する。あの静寂に包まれる感じは、離島ならではだと思います。朝は、おばぁが台所に立ってごはんを作る音とか、そういう生活音で目覚めたり。時間帯によって、耳をくすぐる音が変わっていく。昼間、風が木の葉を揺らす音がしたり、「これは今、ここでしか聞けない音だな」って思うだけでも贅沢に感じるし、すごくリラックスできます。

宮古島でのいちばんワクワクした思い出が、いとこたちみんなと、おじぃの庭でトラックの荷台に乗せてもらったこと。軽トラという名前のオープンカーに乗って(笑)、風を体いっぱいに浴びながら、荷台のへりにしっかり捕まって、みんなでワーキャー言ってた。あのときに浴びた風の気持ちよさと、空に溶けていくような楽しさは、どんな乗り物も敵わないと思います。

浜川路己さん
浜川路己/Roi Hamagawa

2006年1月3日生まれ。沖縄県出身。小5のとき、5歳上の姉が通っていたダンススクールで「ダンスをやってみない?」と誘われ、レッスンに通うように。14歳で韓国の事務所からスカウトされ渡韓。帰国後、西山智樹、本多大夢と3人で中国のアイドルオーディション番組「ASIA SUPER YOUNG」、timelesz projectなどを経て、今年5月本多大夢とのユニット「ROIROM」として活動をスタート。

撮影/菊地泰久 ヘアメイク/林由香里 スタイリング/田中香菜 取材・文/菊地陽子

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