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公園で陣痛が始まり「ヤバイ、きたかも…」その場にいたママたちが協力プレー開始!忘れられない出産に

  • 2025.7.23

近所に住むママたちとは公園でよく会います。その日はママ友4人と子ども7人で遊んでいました。そのうちの1人のママが公園で急に産気づき……。

Uちゃんママに陣痛がきた!

Uちゃんママは第2子を妊娠していて、すでに臨月に入っていました。その日は出産予定日の3日前で、いつ生まれてもおかしくない状態。みんなで赤ちゃんの誕生を楽しみにしており、「今陣痛がきたらまかせて!」などと言って笑っていました。Uちゃんママも「いっぱい歩けば陣痛くるかな?」と積極的に体を動かしていました。

そんな話をしていた30分後。気づくとUちゃんママの口数が減り、ベンチに座っておなかをさすっていました。「おなか張っちゃった?」と聞くと、「いや……もしかしたら陣痛きたかもしれない」とのこと。ここからAママとBママ、そして私の3人のママとの連携プレーが始まりました。

ママたちの的確な連携プレー!

まずUちゃんママはパパに連絡し、パパは仕事先からこちらへ向かうことになりましたが、1時間かかるとのこと。Uちゃんママが電話している間、Aママは「私、子どもたち見てる!」と言い、私は「一番家が近いからバスタオル持ってくる!」と役割分担。その間にもUちゃんママの陣痛間隔は短くなり病院へ電話すると、「すぐに来てください」との指示が。

それを受けて「私も○○病院だったから道わかるよ! 私の車で行こう!」とBママ。「じゃあUちゃんママの車から入院バッグ移すよ!」「バスタオル敷いた!」と、どんどん準備は進んだのです。私は、娘がUちゃんと仲良しだったこともあり、「Uちゃんはうちで預かるね! 何日泊まってもいいから!」と引き受けました。

忘れられない出産に

出発する直前、「みんなごめんね……」と言うUちゃんママに、「いいから!」「産むことだけに集中して!」とみんなが声をそろえるので、思わず笑顔になるUちゃんママ。最後にUちゃんは「ママ、頑張ってー!」と真剣な顔で手を振っていました。陣痛かもしれないと思ってから、Uちゃんママが出発するまで約30分。

1~5歳の子どもたちはみんな不思議とおとなしく、騒がずになりゆきを見守っていました。Uちゃんママは病院に着いてから1時間ほどで無事出産。グループLINEには元気な母子の写真とともに、「忘れられない出産になりました」のメッセージ。「こっちもだよ(笑)!」「おめでとう!」の文字が飛び交いました。

思いがけずママ友の出産に関わることになりましたが、みんなそれぞれ出産を経験してきたママたち。どんどん進むママ友のお産にパニックになることなく、的確に連携でき、無事に出産できたのでよかったと思いました。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:山口花/女性・ライター。2017年生まれの女の子と、2021年生まれの男の子のママ。夫の地元で個性的な人たちに囲まれながら育児しつつ、教育系ライターとして活動中。

イラスト:しおん

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています


監修者・著者:助産師 松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

ベビーカレンダー編集部

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