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食通たちが厳選する、定番中華の名店5軒:小籠包編

  • 2025.7.20
食通たちが厳選する、定番中華の名店5軒:小籠包編

上海料理の定番点心・小籠包。海を渡った日本では大の人気者に。皮は厚いか薄いか、蒸すか焼くか、あんは豚肉か上海蟹か、はたまたOX醬(ジャン)か⁉進化するその最前線を映すのが、こちらの5店。

自由が丘〈大山生煎店(タイザンシェンジェンテン)〉

大山生煎店 焼小籠包(生煎)
焼小籠包(生煎)1,080円

・上海の朝食の定番、焼き小籠包の専門店。
・現地の味を引き継ぎ、下は焼いてカリッと、上は蒸してもちもちに仕上げる。
・まずは黒酢で。味変には花山椒と唐辛子が効いた、食べるラー油ローカンマを。

カリッと焼けたもちもちの皮から溢れ出るアツアツのスープがおいしさの秘密。(フードジャーナリスト・森脇慶子)

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大山生煎店

大山生煎店(タイザンシェンジェンテン)

立ち食いスタイルで、小籠包をつまみに立ち飲みも楽しめる。汁なし担々麺730円などサイドメニューも充実。

住所:目黒区自由が丘1-4-6 1F
TEL:03-5731-0977
営:12時〜売り切れ次第終了
休:不定休

大門〈新亜飯店(しんあはんてん)芝大門本店〉

新亜飯店 芝大門本店 小籠包
小籠包 1,650円

・皮は厚く、粒は一口に収まらないほど大ぶり。上海スタイルを体現する小籠包。
・本場はちょっとの黒酢で食べる。お願いすれば、中国黒酢「鎮江香醋(ちんこうこうず)」を出してくれる。
・下敷きの白菜まで余すところは一つもない。

皮に厚みがあり、ぼてっとした姿の小籠包。濃厚な味つけのあんは食べ応え十分。(〈クリスチアノ〉店主・佐藤幸二)

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新亜飯店 芝大門本店

新亜飯店(しんあはんてん)芝大門本店

1969年創業の本格上海料理店にして、日本初の小籠包提供店。上海料理は辛さ控えめ。

住所:港区芝大門2-3-2
TEL:03-3434-0005
営:11時30分〜14時30分、17時〜22時(日12時〜22時)
休:月曜

三越前〈蟹王府(シェワンフ)〉

蟹王府 蟹肉入り小籠包
蟹肉入り小籠包1個 660円

・メインに上海蟹の肉と味噌が詰まった一粒。
・蟹は中国に持つ自社養殖場で育てる。飼育時の水産用医薬品不使用は実はかなり珍しい。
・スペシャリテに、蟹の濃厚なあんかけを中太麺に絡める、上海蟹肉入り特製和え麺も。

蟹肉汁と清湯(チンタン)が一体となり口に広角的に広がる、甲殻類好きにはたまらない逸品。(肉食系ライター・小寺慶子)

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蟹王府

蟹王府(シェワンフ)

蟹肉は部位で使い分けるほどこだわる。小籠包には歯応えある胸肉がメイン。

住所:中央区日本橋室町2-1-1 三井二号館1F
TEL:03-6665-0958
営:11時〜14時LO、17時〜22時LO
休:店休日は施設に準ずる

新宿三丁目〈點水樓(てんすいろう)本館〉

點水樓本館 天然野菜の七彩小籠包
天然野菜の七彩小籠包 2,640円

・彩り・味わい様々な7粒。ニンジンで色づけした皮に、自家製XO醬のあんが収まる一品も。
・6時の位置にある定番の小籠包から時計回りにどうぞ。たれは醤油:黒酢=1:3で。
・創業地・台湾の料理と浙江料理を味わえる。

19のひだを寄せた精緻な作り。薄皮でスープたぷたぷ。点心師の技を感じます。(編集者、ライター・佐藤貴子)

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點水樓本館

點水樓(てんすいろう)本館

台湾の水晶石鹸と食用油脂関連メーカーとしても知られる、南僑グループのレストラン。東京・四ツ谷にも店舗あり。

住所:新宿区新宿5-16-1
TEL:03-5363-7220
営:11時30分〜14時LO、17時〜21時LO
休:無休

六本木〈南翔饅頭店(なんしょうマントウてん)六本木ヒルズ店〉

南翔饅頭店 六本木ヒルズ店 小籠包
小籠包 1,040円

・1900年創業の上海の老舗小籠包店の支店。
・皮の薄さと成形の美しさは、本場でも数少ない特級点心師が持つ技術の結晶。
・あんはスープで煮込んだ豚皮のゼラチンと豚挽き肉。透明スープには旨味が凝縮。

小さい頃からよく食べてきた上海本店の味が六本木に。恋しくなったらここへ。(クリエイティブディレクター・陳暁夏代)

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南翔饅頭店 六本木ヒルズ店

南翔饅頭店(なんしょうマントウてん)六本木ヒルズ店

2003年オープン。小籠包作りの技術の高さは上海市の「非物質文化遺産」に登録されているほど。

住所:港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ヒルサイド1F
TEL:03-5413-9581
営:11時〜23時
休:店休日は施設に準ずる

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森脇慶子さん

森脇慶子

もりわき・けいこ/フードジャーナリスト。料理専門誌から女性誌まで、幅広く活躍。フーディたちが毎年注目する『東京最高のレストラン』(ぴあ)の採点者の一人。

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佐藤幸二

さとう・こうじ/〈クリスチアノ〉店主。何軒もの人気店を営むシェフ。アツい人柄と確かな腕で、出演する『BRUTUS』のYouTubeチャンネル動画にはひそかにファンも増加中。

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小寺慶子

こでら・けいこ/肉を糧に生きる肉食系ライター。趣味は肉旅(ミートリップ)。近藤真彦さんが町中華を巡る『近藤真彦 マッチと町中華。』(朝日新聞出版)の執筆も手がける。

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佐藤貴子

さとう・たかこ/編集者、ライター。中華ウェブマガジン「80C(ハオチー)」ディレクター。火鍋の案内人としてTBS『マツコの知らない世界』に出演するなど、中華料理の分野で活躍。

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陳暁夏代

ちんしょう・なつよ/クリエイティブディレクター。日本と中国を拠点に、企業のブランディングや日本のコンテンツの中国マーケットへのプロデュース分野でも活躍する。

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