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聴覚障害者でも「定期便解約は電話オンリー」→直近1年での“対応の変化”に「何気に助かる」

  • 2025.8.13
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

毎月届く定期便は、うっかり買い忘れを防げる便利なサービス。しかしその反面、解約や変更の手続きの際に、手続きが面倒だと感じることもあるかもしれません。

まみねこ(耳をお空に置いてきた)(@catfoodmami)さんが、「定期便解約での手続きのありがたい変化」についてX(旧Twitter)に投稿し、「あるある」「そもそも…」と注目を集めています。

いったいどんな変化があったのでしょうか?

気になる投稿が、こちら!

※下記の日付のリンクからX(旧Twitter)に移動します

まみねこ(耳をお空に置いてきた)(@catfoodmami)2025年8月1日

例えば化粧品の定期便解約は電話のみ受付、というところもあるけど、
最近ではメールフォームで「耳が聞こえず電話ができないのでこちらのメールで解約を受け付けてほしい」という旨をお伝えしたらそのまま受け付けてくれるところが増えてありがたいなと。
何年か前までは「それでも電話でないとだめ」
「あなたが本当に聴覚障害者か分からないから、証明になるものを送って」
「ほんとに聞こえないのか確かめたいから電話に出て声を出してみて」などメールの返信で言われてたけど、最近はそういうこともなく、すんなり受け入れてもらえることが増えたなー
これは小さなことだけど、何気に助かるんよね。

聴覚障害があるという投稿者さんは、定期便解約の手続き方法が改善されてきたと感じているそうです。

定期便とは、化粧品や食品、日用品などを決まった間隔で自動的に届けてくれるサービス。定期便の契約はインターネットで簡単にできたとしても、解約は電話でしか受け付けない会社も少なくありません。

以前は、投稿者さんが電話できない旨を伝えても「電話でないとだめ」「証明になるものを送って」と言われることがあり、困った経験も多かったといいます。

しかし、最近ではそうしたやりとりを求められることもなく、メールやフォームからそのまま解約を受け付けてくれる会社が増えたとのこと。こうした柔軟な対応が広がれば、利用者にとっても企業にとってもメリットのある、より快適なサービスになるでしょう。

スムーズな対応が広がってほしい

定期便解約での手続きについて、投稿者さんに詳しくお話を伺いました。

---以前は電話と言われることが多かったのですね…。いつ頃からメール受付ができるようになったと感じましたか?

2、3年ぐらい前もチラホラ出てきていましたが、あちこちで対応してくださるようになったな、と感じたのは去年ぐらいからです。

おそらく、テレビドラマ化もされた小説『デフ・ヴォイス』や映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』などの影響で、聞こえない人たちや手話への認識が広まってきたから、というのもあるのかな?と個人的には思っています。大変ありがたいことです。

---「電話でないとダメ」だった時は、最終的にどのように手続きをされていたのでしょうか?

「電話でないとダメ」と言われた時でも、「電話でないとダメと言われても電話ができない人もいるので、そういう方々のためにもご考慮いただけると幸いです」とお伝えしました。

---会社側の返答はいかがでしたか?

その結果、メールフォームでの受付で良いと言ってくださったところもあれば、「やはり電話ができないという証明が必要なので、障害者手帳のコピーを送って。そしたら電話しなくても良い」と言われたこともあります。

その場合はやむを得ずコピーを送ってご理解いただき、そのまま解約いただけたこともありましたが、なんだかモヤモヤ感が残りました。なぜなら、健常者の場合は電話でそのまま自分の証明を送らなくても解約できますが、実際には解約してきた人が本当に本人かどうかも分からないし、もしかしたら契約した人と違う人が勝手に解約の電話をしている場合も考えられます。

---たしかにその通りですね。

他にも、「それでも電話でお願いしたい」と言われた場合は、最終手段として、一般財団法人日本財団電話リレーサービスの電話リレーサービスや株式会社プラスヴォイスの代理電話サービスを利用して電話をかけることもあります。

その場合は、それで無事解約を受け付けてくれるところもあれば、それでも「本人からの電話でないから受け付けられない」と言われたこともありました。そういう時は、それでもこちらには他に方法がないのでごり押しして解約をお願いすることもままありました。

---サービスを利用しなくてはならないのも大変ですよね。

ただ、この方法はこちらにも電話リレーサービスの利用料がかかるので、あまり好ましくないかなと思っています。

それよりも、本来は、健常者・障害者関係なくすべての人がネットで契約したものはそのままネットで解約できるようになるべきだと思っています。

---必ず全員電話で…というのを見直してほしいものですね。

最後に、ネットでの解約トラブルは前からありますが、スムーズに対応してくださるところがあるとこちらも本当に嬉しくなりますし、今回は契約継続できなかったけど、またこの会社から何か良い商品が出てきたらその時はまた契約したいな、と思うことができて大変嬉しくなります。

今後も、他の企業も「聴覚障害があり電話ができない」とお伝えした場合はそのまま受け入れてくださると嬉しいです。

---柔軟な対応が必要だと多くの企業が気づいてほしいですね。

電話以外の解約手段を用意してほしい

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられていました。

これもあるある…の件
連絡方法をいくつか検討して欲しいな…
メールがいいですよね。言った言わないにならないし。
そもそもネットで契約したやつはネットで解約できないとダメの法律早く作って欲しい
アメリカのカリフォルニアだっけ?

電話以外の手続き方法を検討してほしいといった声がたくさんみられました。さまざまな状況の利用者がいることを踏まえ、企業側も柔軟な対応や改善を進めていってほしいものですね。

取材協力:まみねこ(耳をお空に置いてきた)(@catfoodmami)さん