1. トップ
  2. ファッション
  3. マルニ、ベルギー人デザイナー のメリル・ローグを新クリエイティブ・ディレクターに任命

マルニ、ベルギー人デザイナー のメリル・ローグを新クリエイティブ・ディレクターに任命

  • 2025.7.15

今年6月に退任したフランチェスコ・リッソの後任として、マルニMARNI)がベルギー人デザイナーのメリル・ローグを新たにクリエイティブ・ディレクターに迎えたことが明らかになった。

「メリルをマルニのファミリーに迎えられることを大変嬉しく思います。彼女は卓越したクリエイティブな才能を持ち、インスピレーションあふれる女性。彼女のビジョンと専門性が、ブランドの未来を形づくる鍵になると信じています」と、ブランドCEOのステファノ・ロッソはコメント。

親会社のOTB創設者兼会長のレンツォ・ロッソも、「多くの優れた候補者と出会いましたが、メリルはマルニのDNAを繊細に再解釈する感性に特に心を打たれました。アクセサリー、インテリアデザイン、コミュニケーション、特別プロジェクトまで、あらゆる面でブランドのグローバルなビジョンを提示してくれたのです。チームとグループが大切にしてきた“クリエイティビティ”を軸に、彼女が情熱を持ってこのビジョンを推進してくれることを願っています」と述べている。

ローグは2020年に自身のウィメンズウェアブランドを立ち上げ、アップサイクルや再構築を用いたアプローチで注目を集めてきた。作品はサルバドール・ダリの故郷や80年代アメリカーナファッションなど、特定の時代や土地から着想を得たものが多い。

アントワープ王立芸術アカデミー卒業後、2008年から2015年までニューヨークマーク ジェイコブスMARC JACOBS)でウィメンズウェアデザイナーとしてキャリアを積み、その後ベルギーに戻り、ドリス ヴァン ノッテンDRIES VAN NOTEN)のウィメンズ部門のヘッドデザイナーとしてドリス本人と共にデザインを手がけた。独立後は、2025年ANDAM賞を受賞、さらにLVMHプライズ(2022年)、ANDAM賞(2024年)、ウールマーク・プライズ(2025年)のファイナリストに選出されるなど、数々の評価を得ている。

今回の就任に際して、ローグは次のようにコメントを寄せている。「長い間その独立したスピリットに魅了されてきたマルニに加わることができ、本当に光栄です。これまでブランドを牽引してきた歴代の革新的なクリエイティブ・ディレクターたちの後を継ぐのは、畏敬の念とともに大きなインスピレーションを感じています。私の世界観に共鳴し、この素晴らしい機会を託してくれたレンツォとステファノに心から感謝します。これからマルニの新たな章を共に築いていけることを楽しみにしています。」経験豊富なメリル・ローグが織りなす、マルニの新章から目が離せない。

Text: Lucy Maguire Adaptation: Saori Yoshida

From: VOGUE.BUSINESS

元記事で読む
の記事をもっとみる