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「そんなまさか…!」産院で起こったありえないミス。この子は誰の子…?心臓がバクバクした衝撃事件の真相は

  • 2025.7.14

長男を出産したときの出来事です。無事に生まれたわが子。小さな手、小さな足も一つひとつのパーツを記録に残そうと、撮影をしてみると⋯⋯病院のありえないミスに気づいたのです。

かわいいわが子にカメラを向けると⋯

陣痛が強くなってからも、なかなか降りてこなかったわが子。時間が経てば経つほど私自身の体力も長男の体力も落ちていき、吸引分娩となりました。そんなトラブルもありながらも、無事に生まれてきてくれた長男。

初めての新生児、初めてのわが子はいくら写真を撮っても撮り足りない私。小さな手や、足、鼻、耳など一つ一つのパーツも残しておこうとカメラを向けました。すると、息子の両足首にネームバンドがついていることに気がつきました。そして、私は恐ろしいものを目にしたのです……。

誰の名前? この子は本当に私の子?

両足首についているネームバンドをじっくり見てみると、一つの足には私の名前が書かれていましたが、もう一つの足には他人の名前が書かれていたのです。私の心臓は音が聞こえそうなほどドキドキし始めました。手首のネームバンドも確認すると、そこにはやはり私の名前が書かれていました。


面会に来ていた夫に慌てて伝えると、「この子はうちの子で間違いないと思う」と出産してすぐに撮った写真と見比べていました。夫に「助産師さんに伝えたほうがいいね」と言われ、ナースコールで部屋に来てもらうよう伝えました。

大慌ての助産師さん

事実を伝えると、助産師さんは「すぐに確認します!」と大慌てで部屋を出ていきました。10分ほど待ったでしょうか。しばらくしてさっきの助産師さんと師長さんが慌てて部屋に入ってきました。違う名前の方は現在入院していないことを私たちに説明し、誤ったネームバンドをつけてしまったことを謝罪しました。

一つ間違えれば大事件になりかねないミスだったと、今になっても思います。あのとき感じた緊張は今でも忘れられません。あってはならないミスですが、産院が誠意ある対応をしてくださってよかったです。いずれにしても、成長するにつれどんどん夫に似ていく息子の姿、性格に「この子はうちの子で間違いない」と確信する毎日です。

◇ ◇ ◇


今回の出来事は、あってはならないことです。出産直後の心も体もデリケートな時期に、どれほど不安を伴うものだったかと思うと、とても胸が痛みます。


通常、各分娩施設は、厚生労働省などの示すガイドラインに則って、安全対策を徹底しています。赤ちゃんの取り違えが起こらないよう、出生直後に母子それぞれにネームバンドを装着し、氏名・生年月日・ID番号などを複数のスタッフが確認する体制が整えられています。さらに、その後の授乳や処置のたびにも繰り返し確認を行うなど、安全管理には非常に厳格なルールが設けられています。また、近年では、母子のネームバンドを照合したときに不一致の場合や、バンドが外れた場合にアラームが鳴るシステムを導入している産院もあります。


このような対策がおこなわれているため、今回の事例は非常にまれですが、現場では万全の体制を整えたうえで、事故防止のための見直しと対策強化が日々続けられています。ご自身が出産される病院に、対策方法を聞いておくと、安心につながるかもしれませんね。


私たち医療スタッフは、日々、よりよい医療をめざして努力を重ねていますが、何より大切なのは、ママたちが安心して出産や育児と向き合えることです。妊娠中も出産後も、不安なことや気になっていることがあれば、どんなに小さなことでも遠慮なくスタッフに伝えましょう。そして、安心して赤ちゃんとのかけがえのない時間を過ごしていただけたらと思います。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:花森 りぶ/30代女性/2018年生まれと2021年生まれの息子たちと夫の4人暮らし。3年間IT関連会社で営業事務、12年間保育園で保育士を経験。現在はベビーマッサージの資格取得に向けて勉強中。

イラスト:はたこ

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年4月)


監修者:助産師 関根直子

筑波大学卒業後、助産師・看護師・保健師免許取得。総合病院、不妊専門病院にて妊娠〜分娩、産後、新生児看護まで産婦人科領域に広く携わる。チャイルドボディセラピスト(ベビーマッサージ)資格あり。現在は産科医院、母子専門訪問看護ステーションにて、入院中だけでなく産後ケアや育児支援に従事。ベビーカレンダーでは、妊娠中や子育て期に寄り添い、分かりやすくためになる記事作りを心がけている。自身も姉妹の母として子育てに奮闘中。

ベビーカレンダー編集部

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