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「え…」ついにクレーマーの正体を知った私。言葉を失った彼氏の知られざる過去とは?<カスハラトラブル>

  • 2025.7.9

飲食店で誠実に働く興梠(コウロギ)アユミさん。ある日、名指しで身に覚えのないクレームと、同僚の蝉川(セミカワ)ナツキくんとの交際を示唆するクレームが届きました。後日、クレーマー本人が店で騒ぎを起こしますが、店長の機転でその場は収まります。
同時に、同僚の蛇野さんがクレーマーで、蝉川くんと浮気をしているのではないかという疑惑が浮上。蛇野さんから蝉川くんとの親密さをアピールされ、不安は募るばかり。蝉川くんと話して、一度は浮気疑惑は晴れたものの、後日、蛇野さんに呼び出された場所に蝉川くんも一緒に現れたことで、興梠さんの気持ちは冷めていきます。
さらに、店での騒動を撮影した動画がSNSで拡散され、再び店にクレームが。SNSに投稿された写真には蛇野さんに似た女性が写っており、興梠さんの中で「蛇野さんがクレーマーで、蝉川くんと浮気をしている」という疑惑は確信に変わっていきます。
そんな矢先、今度は蝉川くんの母親が店にやって来ます。母親は親密そうな蝉川くんと蛇野さんの関係を問いただそうとしますが、蝉川くんは母親を冷たくあしらいます。見かねた興梠さんが母親を庇うと、母親はなぜか「お義母さんとか呼ばないで!」と興梠さんを突き放したのです。
その後、蝉川くんが電話で興梠さんにクレーマーの正体を告白しようとすると、電話の奥から母親の声が。繰り広げられる親子の異様な会話から、興梠さんはクレーマーは蝉川くんの母親だと確信し……。

「誰にも言えなかった」初めて知る彼氏の苦悩

ナツキのお母さんがナツキに「サラって呼んで」と名前呼びを強要している会話が聞こえ、お母さんが子離れできていないのだと私は考えました。

クレーマーの正体はナツキのお母さんに違いない。そう確信した私はアルバイトを辞める決心をして、店長に申し出ると……。

興梠さんの「今日辞めます」発言に、興梠さんの身を案ずる店長。そこに青い顔で蝉川くんが現れ、「クレーマーは俺の母親です……」と告げたのです。

「……重い話ですみません」
そう言いながら蝉川くんが語ったのは、実の母親は亡くなっていて、今の母親は父親の後妻であるということ。さらに、あろうことか、今の母親は息子である蝉川くんに対して、恋愛感情としての好意を持っていると言うのです。

「え? 好きって……」
子離れできていないがゆえにクレーマー化してしまったと思っていたため、あまりの衝撃に、動揺が隠せない興梠さん。

「誰にも言えなかった……引かれることわかってたから……」
蝉川くんはうつむき、今までの苦悩を打ち明けたのでした。

蝉川くんは、複雑な家庭環境の中で父親にも相談できず、ずっと苦しみを抱えて生きてきたのかもしれません。当時まだ中学生だった蝉川くんは、その問題をどう乗り越えればいいのかわからず、不安な毎日を過ごしていたことでしょう。

もし、蝉川くんのように、家庭環境など家族の問題をひとりで抱え込み、悩んでしまうときは、匿名で相談できる専用窓口があります。まずは誰かにその悩みを打ち明けてみてください。児童相談所へ通告・相談ができる全国共通の番号は『189(いちはやく)』です(児童相談所虐待対応ダイヤル)。通話料はかからず相談することができます。


著者:マンガ家・イラストレーター ミント

ベビーカレンダー編集部

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