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京都よりみちこみち 下鴨本通【前編】

  • 2025.7.4

京都の街を北から南へと流れる鴨川。2つの流れが出合う中州は鴨川デルタ、出町のデルタとも呼ばれ、ドラマやアニメの舞台になることも多い鴨川きっての絶景スポット。デルタの森には、下鴨神社がたたずみ、参道へと続く下鴨本通では、今も、森の社へとお参りする人々を温かく迎えてくれます。

京都よりみちこみち 下鴨本通【前編】
京都よりみちこみち 下鴨本通【前編】

清らかな水が流れる鴨川から緑輝く下鴨神社で夏の神事を

京都よりみちこみち 下鴨本通【前編】
御手洗祭の舞台になる井上社。井戸の上に建てられ災難厄除けの神を祀る。社殿前の御手洗池は7月の土用に清水が湧くことから、鴨の七不思議に数えられる

京都の祭りといえば、忘れてはならないのが、下鴨神社の「御手洗祭」。7月の土用の丑の日の前後、約10日間にわたり、清らかな水が湧き出る御手洗池に足をつけ、無病息災を願います。御手洗祭は夜8時まで行われ、昼の暑さを避けられるのもポイント。

今回は、そんな「御手洗祭」が行われる下鴨神社はもちろん、一緒に訪れたい昔ながらの茶店やごはん処をご紹介します。

豪商・三井家のお屋敷で精進料理の朝ごはん「旧三井家下鴨別邸」

京都よりみちこみち 下鴨本通【前編】
庭園から見る主屋とお茶室。それぞれ明治時代と江戸時代後期に建てられた

三井家の先祖を祀る社がこの地にあったことから、参拝をする際の休息所として、ちょうど100年前の1925(大正14)年に築かれた「旧三井家下鴨別邸」。四季折々に表情を変える美しいお庭を眺めながら、ゆるりと過ごせるすてきな場所です。

京都よりみちこみち 下鴨本通【前編】
精進料理「泉仙」の仕出し料理

事前予約制の朝食は泉仙の精進鉄鉢料理。梅の天ぷらや粟麩田楽、胡麻豆腐など8品が並びます。

玄関棟と主屋1階が公開されていますが、予約制の朝食プランを利用すると主屋2、3階の見学もできます。朝食を楽しんだ後は、開館直後でまだ人が少ない庭園を散策して、静かな朝時間を過ごしてみては?

京都よりみちこみち 下鴨本通【前編】
ことりっぷ

御手洗祭の期間中7月18~ 21日、25~27日には夜間開館も予定されていますよ。

森に包まれた神秘の社で下鴨の夏の風物詩・御手洗祭を「下鴨神社」

京都よりみちこみち 下鴨本通【前編】
ことりっぷ

起源は神話にまでさかのぼる、京都で最も古い神社のひとつ「下鴨神社」。平安時代には都を護る王城鎮護の宮とされました。小川の流れる糺の森に鎮座し、夏の境内は木々の緑で包まれ、爽やかな風が駆け抜けます。

森を抜けると迎えてくれる楼門は江戸時代の再建で重要文化財。鮮やかな朱色と、木々の緑が奏でる色彩のコンビネーションにハッとさせられます。

京都よりみちこみち 下鴨本通【前編】
鏡絵馬に理想の自分を描いて美人祈願

境内の南端にある河合神社は、玉のように美しいとされた玉依姫が御祭神。これにちなみ、心身の美を願う人でいつも賑わっています。手鏡の形がユニークな「鏡絵馬」は、備え付けの色鉛筆か手持ちのメイク用品でなりたい顔を思い描きながらメイクアップをし、神前に奉納するというもの。お参りをした後は、境内で採れた花梨と、天然ハチミツ、河合神社のご神水で作られる「美人水」をいただきましょう。

京都よりみちこみち 下鴨本通【前編】
ことりっぷ

2025年7月18日~27日に開催される「御手洗祭」は足つけ神事とも呼ばれ、ひんやり冷たい池に足を浸し、神前にろうそくを供えて無病息災を祈る神事です。とくに、夜間はろうそくの灯りが水面に映り、幻想的な雰囲気に。また、8月11日~ 16日には、糺の森で古本市も開催予定。

下鴨神社の境内でいただくさらさらのかき氷と申餅「さるや」

京都よりみちこみち 下鴨本通【前編】
先に店内で注文を済ませ、好きな席へ。天気のよい日には、外の床几 (しょうぎ)席がおすすめ

参拝後には、糺の森の「さるや」で休憩を。手がけるのは、下鴨の和菓子店「宝泉堂」。夏の間は、かつて下鴨神社境内に氷室があり、氷にまつわる行事が営まれていたことにちなむかき氷がお目見えします。

京都よりみちこみち 下鴨本通【前編】
宇治抹茶を使った抹茶蜜、丹波大納言小豆の粒あんを添えたかき氷「抹茶小豆」1000円

氷室の雪に見立てた純度の高い氷を削り、口どけのよいさらさらの仕上がりに。また、140年ぶりに復刻された葵祭ゆかりの申餅は、食べると身体が清められ無病息災のご利益があるとか。

みたらし団子発祥の地で黒蜜タレたっぷりのお団子を「加茂みたらし茶屋」

京都よりみちこみち 下鴨本通【前編】
ことりっぷ

下鴨神社でお参りを済ませた参拝客でいつも賑わう甘味処「加茂みたらし茶屋」。
門前菓子のみたらし団子は、串に刺された5つのお団子のうち1つだけ離れているのが特徴。その理由は、「ぷく、ぷくぷくぷくぷく」と境内の御手洗池に湧く水泡をかたどったからとも、人の五体を表しているからともいわれる。香ばしく炙られたアツアツのお団子が、風味豊かな黒糖タレとよく絡みます。

鯖街道の終着点で京都の伝統食・鯖寿司を「鯖街道 花折」

京都よりみちこみち 下鴨本通【前編】
最近は生鯖から鯖寿司を作る店も多いが、花折では昔ながらの方法で塩鯖から鯖寿司を仕込む

その昔、若狭で獲れたサバにひと塩すると、都に着く頃には、ちょうどよい塩加減になっており、祭には欠かせない鯖寿司の具材として重宝されました。そんな歴史を感じされてくれる鯖寿司の専門店が「花折」。日本近海で獲れた鯖、北海道産の白板昆布、米はコシヒカリと日本晴の2種を厳選し、今も滋賀県にある鯖街道沿いの工房で良質の地下水を使って鯖寿司を仕込んでいます。

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いかがでしたか?後編では、お参り帰りにひと息つけるカフェ、スイーツショップを紹介予定。楽しみにしていてくださいね。

京都よりみちこみち 下鴨本通【前編】
下鴨神社の表参道でもある糺の森。新緑がまぶしい
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