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【2025春ドラマ】評価を高めた2人の女優…「多部未華子」「北川景子」 には “共通点” があった

  • 2025.7.2

それぞれ春ドラマに主演

多部未華子さん(左、2024年8月1日)と北川景子さん(2021年06月28日)/いずれも時事通信フォト
多部未華子さん(左、2024年8月1日)と北川景子さん(2021年06月28日)/いずれも時事通信フォト

2025年の春ドラマ(4~6月)もさまざまな作品が放送されましたが、中でも評価を高めたのは女優の多部未華子さんと北川景子さんです。多部さんは「対岸の家事~これが、私の生きる道!~」(TBSテレビ系)で主演を担当。北川さんは「あなたを奪ったその日から」(フジテレビ系)で主演を務めました。両ドラマともにストーリーの魅力的な作品でしたが、何より多部さんと北川さんの好演技が光っていました。

※以下、ネタバレを含みます。

まず多部さんですが、「対岸の家事」で主人公・村上詩穂を自然体の演技で魅力いっぱいに表現。ドラマのコンセプト通りに、どこにでもいそうな主婦を丁寧に作り上げました。

同ドラマは、いろいろな出来事がストーリーの中で起きますが、何よりゆったりした詩穂が醸し出す優しい雰囲気が魅力的なドラマだと言えます。多部さんがもともと兼ね備えている癒やし系の雰囲気ともバッチリ合う作品となり、春ドラマでは一番と言っても過言ではないヒットドラマとなりました。

一方で、北川さんが「あなたを奪ったその日から」で演じるのは、食品事故で愛娘を失った中越紘海。序盤では、娘を奪われた悲しみで取り乱すシーンや、復讐を図ろうと鬼のような目つきをするシーンも多く、北川さんの新境地を切り開く作品となりました。

ドラマは、食品事故を起こしたとされる結城旭の娘を誘拐した紘海が、自分の娘として育てることで進展。中盤以降、今度は母親として中学生の娘を育てる紘海を北川さんは演じることになります。ドラマの中で、復讐の鬼から優しい母親に急展開する紘海ですが、北川さんは繊細な表現力で演じ分けることに成功しました。

すばらしい演技を披露した二人に共通しているのは、母親役を演じたこと、さらにプライベートで子どもを育てるママということです。

多部さんも北川さんも、これまで母親役はそこまで多い女優ではありませんが、「対岸の家事」、「あなたを奪ったその日から」で見せた“母の顔”はタイプが違うものの完璧でした。プライベートで子育てしていることもプラスに作用したのか、母親になったことで演技の幅が広がった印象を受けます。子役と一緒に演技をする際の、ふとした表情や動きなどにリアリティーがあり、二人ともこれまでにない魅力を見せました。母親役を演じるうえで、子育ての経験が生かされているのだろうと推測できます。

また、二人がプライベートを変に隠さず、幸せであることを視聴者も知っていることがドラマに良い効果をもたらしたと考えます。

北川さんに関しては、夫であるDAIGOさんもメディアでプライベートを話すので家族の仲が良いことは有名。また、多部さんも、トークバラエティー「A-Studio+」(TBSテレビ系)に出演した際、出産を通じて変わった心境の変化や、育児の中で時間を見つけ台本を覚えていることなど母親としての一面を披露しています。こういったプライベートを包み隠さない姿勢は、特に同性から支持を得やすく、結果としてドラマが話題になることに貢献したと言えるでしょう。

プライベートで母親となり、演技でもその経験が生きてさらに人気を高めている多部さんと北川さん。二人が女優として進化し、今後はどんな役で感動を与えてくれるのか楽しみです。

ちなみに、北川さんは2025年11月28日公開の映画「ナイトフラワー」で、昼は母親、夜はドラッグの売人という難しい役にも挑戦する予定。こちらの作品では、どんな母親役を披露するのか期待です。

(ゆるま小林)

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