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「本当にバカだった」不倫バレで慰謝料請求された親友、幼い娘を傷つけた後悔|不倫に溺れる親友

  • 2025.6.30

シズカ(27歳)は、夫・タケルと3歳の長女、円佳(まどか)と暮らす専業主婦。人付き合いは得意な方ではなく、どちらかというと内向的な性格…。でも、そんなシズカには、中学校からの付き合いになる「リサ」という親友がいました。4歳の娘・アイと暮らしている、シングルマザーのリサ。リサは道ならぬ恋にハマっていました…。不倫を繰り返す親友との関係に悩んだ体験談『不倫に溺れる親友』最終話をごらんください。

シズカは、不倫に溺れる親友・リサと距離を置くことを決意し、リサのSNSをブロックします。心の平穏を取り戻したシズカですが、ある日、友人からリサの近況を聞くことに…。リサは、不倫相手とその妻と修羅場になり、慰謝料請求をされたあげく、不倫相手とは別れたといいます。リサの近況を聞いて心を痛めたシズカですが、距離を置いたことに後悔はありませんでした…。そんなある日、リサから電話がかかってきます。リサの口から出たのは、「ごめんね」という謝罪の言葉でした…。

親友の言葉に、嫌悪感は消えうせた

ママリ

電話の主は、忘れもしない、親友…リサの声でした。

「リサ…どうしたの?」

「シズカが言ってたこと、全部本当だった。私、本当にバカだったよ…」

リサの口から出たのは、後悔の言葉だった…。彼女はこれまでの経緯を、震える声で話し始めた。

不倫相手・ユウスケさんの言葉をう呑みにし、盲目的に彼を信じ、奥さんから慰謝料を請求されたこと…。そして、彼がリサを守ってくれなかったこと。すべてが、彼女の想像とはかけ離れた現実だった。

「私、本当にひどいことした。シズカが心配してくれてたのに…聞く耳持たなくて。ごめん…本当にごめんね」

リサの心からの反省の言葉に、私の胸は熱くなった。そこにいたのは、傷つき、憔悴しきった一人の親友だった。怒りや嫌悪感は、いつの間にか消えうせていた。

最後までそばにいてくれたのは…

ママリ

「リサ…つらかったね」

「うん…。でもね、自分にとって都合のいい幸せなんて、本当の幸せじゃないって、今ならわかるよ。私は見たいものしか見ていなかった…。アイのことだって…何も考えてなかった」

そう言った後、リサは声を詰まらせながら続けた。

「でも、私の側に最後までいてくれて…手を握ってくれたのは、アイだったんだよ…。ママ、大丈夫だよ。大好きだよって…こんなダメな母親なのに…」

リサは、嗚咽をもらしながら、自分の過ちを語った。その言葉の節々から、彼女がどれほど深く反省しているかが伝わってきた。

「シズカもずっと私のことを心配してくれてたのに…。みんな私の幸せをジャマしてるって、そんなこと考えてた…。本当にごめん…」

「リサ…」

沈黙の後、消え入るような声でリサはつぶやいた。

親友に戻れる?私の出した答えは…

「また、前みたいに会えるかな…」

私は、何を言うべきか言葉を探した。以前のように、軽々しく「大丈夫だよ」とは言えなかった。しかし、彼女の反省の言葉は、私の心を大きく動かした。

静かに、しかしはっきりと、私は伝えた。

「リサが自分の足で本当の幸せを見つけたら、また会おう。それが、私とリサが、これからもいい関係でいられるための道だと思う」

電話口が静かになったあと、少し鼻をすするような音がした。

「うん…分かった。ありがとう、シズカ」

そう言って、リサは電話を切った。

それぞれの人生を歩んだ先に

ママリ

私は、スマートフォンをそっと置いた。

リサがこれから自分の人生を、自分の力で立て直していくことを心から願った。

私は、自分の選択を後悔していない。親友だからと、無理に付き合いを続けていたら、私自身が壊れてしまっていたかもしれない。

大人になったからこそ、大切な人間関係を見極め、時には「整理」することも必要なのだと、この経験を通して痛感した。

これからも、私の人生には、様々な出会いや別れがあるだろう。その一つ一つを、自分の価値観と向き合いながら、大切に選んでいきたい。

私たち2人は、それぞれの道を歩んでいく。しかし、いつかリサが本当の幸せを見つけた時、私たちは再び、笑顔で会える日が来ると信じている。

晴れ渡る空を見上げながら、私は、新しい日々に静かに期待をふくらませていた。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

著者:hoi

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