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なかしましほさんの素朴な味わいに出合う韓国おやつレシピ 【kazumiさんが学ぶ、ときめきの韓国】

  • 2025.7.1

韓国スウィーツのレシピを教えてくれたのは

なかしましほさん

料理家。からだにやさしい素材で作るお菓子工房「foodmood(フードムード)」店主。近著に『ソウルのおいしいごはんとおやつ』(KADOKAWA)

最先端と滋味深さを両方楽しめる韓国スウィーツ

  • なかしまさんが韓国に興味を持ったきっかけを教えてください。
    kazumiさん
  • 8年ほど前から、韓国ドラマや映画を見るようになって。登場人物たちが食べているごはんが自分の知る韓国料理と違い、食べてみたいと思ったのがきっかけでした。初めて食べたとき、滋味深い韓国料理のおいしさに感動しました。
    なかしましほさん
  • 私もドラマを見るといつもおなかがすきます(笑)。韓国の人は、家でスウィーツを作りますか?
    kazumiさん
  • 今は自宅でスウィーツを焼く人が増えた印象ですが、初めて韓国で教室を開催した6年前は、ほとんどいませんでした。カフェはコンビニよりもたくさんあるので、外で気軽に食べる人が多いのだと思います。
    なかしましほさん
  • 韓国のカフェは、かわいい創作パンが多いですよね。
    kazumiさん
  • 実は少し前に流行った塩パンなど、日本発祥のものもたくさん。チョコでコーティングしてアレンジさせたり、進化させるのが上手。流行の変化も目まぐるしいですよね。
    なかしましほさん
  • ちなみに今の時期に合う、スウィーツはありますか?
    kazumiさん
  • 寒い日には、おしるこ(タンパッチュッ)もおすすめ。韓国のたい焼きのあんこは甘いのですが、おしるこは甘さ控えめで、体を整える食事のような感じ。日本とはまったく違う使い方がされているのもおもしろいです。最初は観光目線で人気店に行くのでいいと思いますが、2回目以降はちょっと路地に入ったり、地元の人でにぎわうお店に入ってみると、素朴な韓国の本来の味に出合えると思います。
    なかしましほさん

今、韓国で人気のねぎフレーバー 【ねぎのスコーンの作り方】

イラストレーター、イ・ナヨンさんが運営する「etoffe」のプレートにのせて。Instagram:@une.etoffe

●材料(4個分)
A
薄力粉…200g
きび砂糖 20g
ベーキングパウダー…5g
塩…ふたつまみ

バター(食塩不使用)…55g
B
牛乳…80g
とき卵…15g

万能ねぎ…10本
クリームチーズ、はちみつ…適量

●下準備
◉バターは1cm角に切り、冷蔵庫で冷やしておく。クリームチーズは柔らかく練っておく。
◉ オーブンは190 度に予熱する。
◉ ねぎは小口切りにする。

●作り方
① Aを泡立て器でよく混ぜる。

② ①にバターを加え、フォークなどでバターを潰しながら、粉になじませる。バターが半分以下の大きさになったら、手ですり合わせるようにして、かたまりが米 粒 大になるまでなじませる。
*バターが溶けると食感が悪くなるので、冷たいうちに手早く作業する。

③ ②にBを加え、ヘラでさっくりと粉気が少なくなるまで混ぜ、手でぎゅっとつかむようにして粉をなじませる。 粉っぽさがなくなったらねぎを加える。 生地をたたむようにして混ぜ込み、ラップに包んで冷蔵庫で1時間ほど寝かせる。

④オーブンシートを敷いた天板に、③を4等分にして厚さ2cmほどに軽くふんわり丸めて並べる。190度のオーブンで約22~24分、焼き色がつくま
で焼き、網の上に取り出す。クリームチーズとはちみつを添えていただく。

韓国のスコーンは大きめがポイント

韓国らしい甘塩っぱい味になるよう、一般的なスコーンより、塩を少し多めに入れて。卵を入れることで、ふんわりした食感に。

韓国の定番 【柚子茶「ユジャチャ」の作り方】

복(福)と入った「muhwa craft」のカップは、ライフスタイルショップ「Table of Craft」で購入。instagram:@table.of.craft

●材料(作りやすい分量)
柚子…5~6個(約500g)
てんさい糖(粒子の細かいタイプ)またはきび砂糖…400g

*砂糖は柚子の重量の約80%を目安にする

●作り方

① 洗った柚子の水気を拭いて横半分に切り、竹串で種を取る。柚子の種は奥にも隠れているので、気をつけて。 柚子の種取りはみんなですると楽しい作業。皮はとにかく細く切って。

② スプーンで薄皮ごと果肉を取り出し、真ん中の太い筋を取りのぞく。 皮は包 丁でごく薄切りに、果肉はフードプロセッサーで白濁したペースト状になるまで撹拌する。

③ 砂糖を加えてなじむまでよく混ぜる。

④ 清潔な保存瓶に入れ、涼しい場所に1日置いたら完成。好みの量を熱湯で割っていただく。柚子の量に対して砂糖は80%。砂糖の代わりにはちみつを使っても。作りたい分だけ作れるのが魅力です。
*保存は冷蔵庫で1週間ほど。

韓国スウィーツを作ってみたkazumiさんの感想

柚子茶もスコーンも買うものと思っていましたが、身近なものでシンプルに作れることがわかり、作ってみたいと思いました。お菓子作りに慣れていない私でも、作れそうなくらいすごく簡単! 柚子は冬に余らせてしまうことが多いので、これからは柚子茶にしたいです。今、韓国ではどんなスウィーツが流行っているのか、チェックするのも楽しみです。

photograph:Akira Yamaguchi text:Mayumi Akagi

リンネル2024年1月号
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