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パニックになりそう! イタリア人に学ぶ気の鎮め方

  • 2016.5.7
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© beeboys - Fotolia.com

イタリア人の知人が近所で交通事故を目撃したときのことです。「バイクに乗っていた男性がかなり出血していた。すぐ救急車を呼んだけれど、いざと言う時は言葉が出にくいね」という彼の言葉に、自分なら的確に対応できただろうか…と考えさせられたものです。

「イタリア人=陽気でお調子者」というステレオタイプなイメージがありますが、意外なほど冷静で危機管理が上手い人も少なくありません。公私ともに周囲から認められている人ほど、ピンチを切りぬけるためのコツを持っているようです。ここでは、そんな彼らが実践している「気の静め方」についてご紹介します。

■ヒヤリ!で落ち着きを取り戻す

入社7年で課長に抜擢された知人男性がいます。冷静沈着という言葉が似合うその落ち着きぶりからか、プライベートでも絶大な信頼を寄せられている彼。いつも穏やかでいられるコツは意外なところにあるそうで、新人だったころの経験が大きいとか。

上司と一緒にコンペへ参加した時、雪による事故の影響で上司が当日大遅刻し、代わりに彼がプレゼンを行うことになりました。

「それまでの人生で、あれほど緊張したことはない」と、待ち時間に少しでも落ちつくためコーヒーやガムなど試せることは全てやったそうですが、効果はゼロ。その場から逃げだしたい気持ちも相まって、トイレに行き、顔や手を洗ってみたものの気持ちは落ち着きません。

ところが、一人になるためとりあえず個室に入った彼をリフレッシュしたのは「氷のように冷たい便座」だったそう。あせりでパニック状態の気持ちが一気に落ち着いたといいます。我に返り「今の自分にできる精一杯のことをする」と腹をくくったおかげで、プレゼンは無事終了しました。

以来、緊張するシチュエーションではその感覚をいつも思い出して冷静さを保っているそうです。「冬、寝ているときにトイレに起きて便座が冷たいとものすごく目が冴えるだろ。あれと同じ原理だよ」と笑っていました。

■脱力画像でクールダウン

広告代理店で働く知人女性は、ミスが多いことで有名な後輩が自分の部署にやってきたときに「いろいろな意味で私も勉強になった」と語っていました。

後輩がミスをするたび尻拭いをしなければならず、イラッとさせられることが日に1度や2度ではありませんでした。彼女の業務も途切れがちで、怒りが爆発しそうになるのを必死でこらえる一方だったといいます。それを劇的に改善したのは、同棲していた彼のスクラップブックでした。

当時の彼は面白いコラージュを作るのにハマっていて、記事や写真の切りぬきをスクラップブックに大量にはさんだままだったそうです。「ある日それをテーブルから落としたの。散った切りぬきを拾い集めていたら偶然、ある政治家と水着美女が合体したコラージュができていたのに気がついた瞬間、笑いが止まらず、これは使えると思って、スマホで写真を撮ったの」という彼女。

以来、怒りやイライラで頭に血がのぼっているのがわかるたびに、彼女は脱力画像を思い出すよう心がけています。「怒るのはくだらない、エネルギーのムダな消費」と瞬時に頭が冷えるので心に余裕ができ、前より仕事がやりやすくなったとか。

「土壇場でも冷静に行動できる」ことが、ピンチを救うポイント。パニック気味の心を覚ますのに「無関係なコト、モノ」に一瞬だけ気を取られるのは、かなりの効果を期待できそうです。コツをつかんでプライベートにも応用できれば、生活の困りごとを解消する近道になるかもしれませんね。

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