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「親戚に怒られるのは私」毒親に傷つけられ、消えたいと叫んだ私を救ったのは、塾の先生だった

  • 2025.6.28

このお話は著者・山野しらす・放置子漫画(@yama_shira)さんが知人の実体験を再構成したお話です。時おりニュースなどでも話題になる「放置子」という問題。これは子どもの問題ではなく、背景に子どもを放置する保護者の存在があります。この「放置」は物理的なものだけでなく、むしろ子どもに影響が大きいのは心理的な放置ではないでしょうか。自分は親にとって邪魔者なんだ、自分は親から必要とされていないんだ…保護者は子どもがこんな悲しいことを感じるような言動は避けるのが当然なはずですが…?

「私なんていない方がいい」絶望した放置子の私に塾の先生は…?

主人公のしおりは、幼少期から両親の愛情を知らずに育ちました。父親は家族に興味がなく、母親に至っては仕事と不倫相手が最優先で、子どもをいつも邪魔者扱いしていました。それでも、しおりは母親が「自分のことを大事に思ってくれているはず」とどこか期待していました。

ただ、しおりは保育園時代から、不倫相手と母親が会う時に車の中やスーパーのフードコートに放置されるなど、あり得ない対応をされ続けてきており、小学生になると、夏休みには少額のお小遣いで「1日勝手に過ごして」と放置されていました。

ある日、毎日通っていた図書館で、初老の男性から声を掛けられます。その男性は塾の運営をしていて、しおりも1日図書館で過ごすなら塾へおいで、と誘ってくれます。母の承諾もあり、塾に入れたしおりは塾で日常的なマナーやルールなども教えてもらい、自分の日常を少しだけ前向きにとらえられるようになっていました。

しかし、家で母親と話していた時、母はとんでもないことをしおりに言い始めたのでした…。

©yama_shira
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しおりが幼いころから、不倫相手との時間を最優先し、しおりをないがしろにしてきた母親。それでもしおりは母を嫌いになりきれずに生きてきました。しかしある日、母はしおりに保護者としてあるまじき発言をしました。あまりにショックを受けたしおりは家を出ていましたね。

ここで、しおりには「パパ先生の塾」という心のよりどころがあったので、幸いにも犯罪に巻き込まれることはありませんでした。何より、塾でパパ先生やママ先生から「あなたは大切」としっかり伝えられたことで、しおりは救われたのではないでしょうか。地域や社会に、子どもにとっての健全なよりどころがあれば、子どもが犯罪に巻き込まれたり居場所なくさまようことも少なくなるのではないでしょうか。

個人でその場を整えるのには限界があるかもしれませんが、社会としてそういう場を整えられるようにできると、社会がもっと、誰にとっても生きやすいものになると思えます。

著者:ママリ編集部

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