【歯列矯正の体験談】「歯がキレイな人」に聞く、クリニック選びのコツ・やってよかったこと・後悔したこと

2025.6.27

【ワイヤー矯正・抜歯あり】尾崎紗代子さん

【歯列矯正の体験談】「歯がキレイな人」に聞く、クリニック選びのコツ・やってよかったこと・後悔したこと

PROFILE

尾崎紗代子（おざき・さよこ）さん

1989年生まれ。ギャル全盛期に多数の雑誌表紙を飾り、カリスマモデルとして人気を博す。現在はInstagramフォロワー35万人超、3児の母として20代女性やママ層から絶大な支持を集め、自身のYouTubeでは育児をリアルに映し出す姿が好評で、現在は11万人の登録者数がいる。近年はビューティーモデルとしても活躍。アクセサリーブランド「MONE」をはじめ、子ども服やカラコンなど、数多くのプロデュースやコラボ企画でも注目され、そのセンスに定評がある。
【アカウント】Instagram ／ YouTube

尾崎さんの歯列矯正DATA

歯列矯正の種類：ワイヤー矯正（上裏側、下表側）、抜歯5本
矯正を始めた年齢：33歳
期間：2023年〜継続中
金額：約180万円
クリニック：アニバーサリーデンタルギンザ

【クリニック選び】「評判がいい先生」＝「自分に合う先生」とは限らない

尾崎さん

もともと、Eライン（横顔の美的ライン）の乱れや下の歯のガタつきが気になっていて、いつか整えたいと思っていました。以前はモデルの仕事をしていたこともあり、あまり口元を見せる機会は多くなかったのですが、インスタやYouTubeなどで食事や会話のシーンを撮ることが増えるにつれ、横顔や口元の印象の大切さを改めて実感するように。それと、将来自分の子どもに矯正が必要になる可能性もあり、自分で先に経験しておきたかった、というのもあります。

そこで、まずは3軒のクリニックを回って相談したんです。1軒目では、「骨隆起（口腔内の骨の盛り上がり）がある」「抜歯位置の判断が難しい」など複数の要因から、「自信がありません」と言われてしまい不安に……。2軒目では、クリニック側の方針がやや一方的で、治療法を押し付けられているような印象を受けてしまい、納得して進められる気持ちにはなれませんでした。

美容に詳しい方からの評判を聞き、いわゆる“名医”と呼ばれる先生のもとを訪ねてわかったのは、「評判が良い先生＝自分に合う先生」とは限らないということ。症状や希望は人それぞれ異なります。だからこそ、自分に合った先生やクリニックを丁寧に見極めることが、大人の矯正では何より大切だと思いました。

「同じゴール」を見てくれる先生を選ぶ

尾崎さん

最終的にお願いした先生は、私の症状と希望に合った治療法をすぐに提案し、なおかつ自信を持って丁寧に説明してくださったので、「この先生にならお任せできる」と心から思えました。

とても率直な先生で、「歯列矯正ってやっている間は本当に苦行でしかないし、正直いいことなんて一つもないですよ。それでも耐えられますか？」とズバッと言われたんです。でも、逆にその言葉に納得できて、「私は“我慢する覚悟”ができている！」と自覚できました。

また、先生から「（歯列矯正をするか）どのくらい悩まれましたか？」と聞かれ、「1年くらい悩んでいました」と答えると、「それだけきちんと考えてきたのなら、やってみてもいいと思いますよ」と背中を押していただけました。私の気持ちをしっかり受け止めてくださったことが本当に嬉しくて、何よりも安心につながりました。

【矯正中に感じたこと】「こんなに変わる！？」見た目と滑舌、衝撃の変化

尾崎さん

つらかったのは、最初に装置をつけた瞬間、口元が前に出て顔の印象がガラッと変わったこと……！これが一番ショックでした。さらにアンカースクリュー（矯正治療で歯を動かす際に、歯を動かす固定源として使用するチタン製のネジのこと）の影響で滑舌がかなり悪くなってしまい、とある仕事ではうまく話せず、迷惑をおかけしてしまったこともありました。

これはあくまで私の分析ですが、滑舌への影響が人より大きかったのは、“舌がやや長め”という体質も関係していたのかもしれません。矯正で口元が変わり、さらにアンカースクリューの影響も加わったことで、舌の動きが制限されているような感覚がありました。ワイヤーを装着している間はずっと舌の収まりが悪く、話しづらさを感じていました。

こうした私の体験から言えるのは、「滑舌が大きく影響を受けるケースもあるよ」ということ。これは、矯正を始める前に知っておいて損はないと思います。

悩んだり疑問に思ったら、とにかく先生に相談すること！

尾崎さん

話す仕事の前には、滑舌をよくするために発音練習もしましたが、私の場合はあまり効果を感じられず。「少しマシになったかな？」という程度で、滑舌に関しては努力にも限界があると痛感しました。

そんな中、どうしても外せない大切な仕事が入ったんです。「今、少し滑舌が悪いのですが、それでも大丈夫でしょうか？」と事前に確認したところ、「今回はちょっと難しいですね」と言われてしまって……。それでもお受けしたかったので、担当の先生に事情を相談し、当日だけ一時的にアンカースクリューを外していただきました。

もちろん、症状や治療の進行状況によって対応は異なりますし、先生の判断によっては難しいこともあると思います。でも、「まずは相談してみる」という選択肢を持っておくと、いざというときに助けになるかもしれません。

ちなみに、アンカースクリューで矯正を行うなら、「ジェットウォッシャー（口腔洗浄器）」は必須！毎日のケアがトラブル予防につながりますし、清潔を保つ意味でも欠かせないアイテムです。それと、私は歯ぎしりがひどかったので、先生にも確認のうえ、矯正している期間は咬筋（頬の筋肉）にボトックスを打って、歯への負担を軽減していました。

歯列矯正のBEFORE／AFTER

上がワイヤーはじめたて（2023年4月）、下がワイヤー完了（2024年4月）

尾崎さん

アンカースクリューをつけていた時期は、驚くほど話しづらくなって、まともにしゃべれない状態に。多くの方はある程度すぐに慣れるそうですが、私の場合はアンカースクリューが外れるまで滑舌が戻りませんでした。

歯列矯正による「老け」と「後戻り問題」の対策法

尾崎さん

「歯列矯正をもっと早くやっておけばよかった」と、今は本当に思っています。やってよかったことばかりで、後悔はありません。たとえば以前は「この角度じゃないと写真は撮りたくない」と思っていたのが、今ではどの角度でも自然に撮れるようになって、動画に映る自分の口元も気にならなくなりました。

見た目の変化は本当にプラスばかりでしたが、歯列が引っ込んだことで皮膚が余り、フェイスラインに少したるみが出たのは想定はしていましたがやはりショックでした。それについては美容医療の先生に相談して、ボルニューマ（高周波〈RF〉を利用した美容医療機器）を2～3ヵ月に1回のペースで注入照射。少しずつですが改善を感じています。

現在はワイヤーが外れ、後戻りを防ぐためのリテーナー（保定装置）を使って、動かした歯列を固定している最中です。サボらずにしっかりつけて、キレイになった歯列をこれからも維持していきたいと思います！

大人の歯列矯正、成功の秘訣とは？

尾崎さん

矯正中は食べ物にも気をつけなきゃいけないですし、やっぱり我慢はつきものです。たとえば、誘惑に負けて硬いものや粘着のあるものを食べて装置が外れてしまうと、それまでの数ヵ月の努力がムダになることもある。だから私はいつも、「ここは我慢した方が絶対に得！」と、自分に言い聞かせて乗り切っていました。

そしていちばん大事なのは、矯正は「見た目がキレイになる」という良い面だけでなく、装置をつけている間は痛みや不便さも大きいということ。だからこそ、「私はどれくらい悩んでいて、どんな気持ちでこの治療を始めるのか？」を、自分自身に問いかけてほしいなと思います。軽い気持ちでは、つらい矯正治療を乗り切れないかもしれないからです。「ちゃんと覚悟を持って始めること」が、すごく大切だと感じています。

【インビザライン＆コンポジットレジン】mimiさん

PROFILE

mimi（みみ）さん

1983年生まれ。美容愛好家・美容インフルエンサー。歌手としては山本美禰子（みねこ）名義で活動。肌荒れの経験から皮膚科学と化粧品を学び、独自のスキンケア法「インテリジェンススキンケア」を確立。SNSで発信した「ベビーオイル洗顔」が話題となり、口コミで大ブームに。著書に『インテリジェンススキンケア』（星海社新書）、『一生モノの人生スキンケア』（光文社）などがある。
【アカウント】X ／ Instagram ／ YouTube

mimiさんの歯列矯正DATA

歯列矯正の種類：インビザライン、コンポジットレジン（歯を補修する樹脂素材）
矯正を始めた年齢：38歳
期間：2022年〜2024年
金額：インビザライン（上だけ）15万円程度、コンポジットレジン（複数回）5万〜10万円程度
クリニック：コンポジットレジン…御成門オーラルデントクリニック／インビザライン…代官山ビジュー（インビザラインの施術についてはホワイトニングで通院中の患者向けに実施）

【クリニック選び】一生ものだからこそ“長期的な安全性”が最優先！

mimiさん

もともと小児期に歯列矯正を受けていて、思春期でいったん終了。でも保定が甘くて「後戻り」してしまいました。さらに歯ぎしりの癖で、前歯の横がすり減って短くなり、その影響で前歯2本が少し前に出てきたのがずっと気になっていたんです。

そんな中、ホワイトニングで通っていた歯科クリニックでインビザライン（透明で目立たないマウスピース矯正）を提案され、信頼できる先生だったので矯正を始めることに。カウンセリングでは最初に、「歯の健康をいちばんに考えて施術してほしい」とお伝えしました。見た目も大切ですが、歯は生きていくうえで欠かせない“臓器”だと思っているので、長期的に見て本当に安全かどうかを重視して治療を選びました。

矯正は時間がかかる分、先生との信頼関係がなにより大切です。リスクやデメリットもきちんと説明していただき、納得したうえでスタートできたのも安心でした。

【矯正中に感じたこと】矯正中は糸ようじがマストです！

mimiさん

インビザラインで歯を動かすには、1日のほとんどの時間、マウスピースを装着し続ける必要があります。それを毎日欠かさず続けるのは正直かなり大変でした。でも、私は結構真面目に取り組んでいたので、先生にも「こんなに動くなんて感動しました」と言っていただけて、努力が報われた気がしました。

矯正中に役立ったアイテムは、まず糸ようじ。これはマストです。インビザライン矯正中は虫歯リスクが高まるので、歯みがき後にはジーシーの「MIペースト」を愛用していました。

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