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キャラ立ち「妖」たちの世界。お勧め漫画3選。(Yui Sugiyama)

  • 2016.5.6
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雨鳥/講談社

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ゴールデンウィークも終盤になってきました。暦通りの人もいれば、がっつり休めた人など、様々ではないでしょうか? 段々と暑くなってきましたし、涼しいところでホッと一息つきたい人にお勧めしたい、「妖(妖怪、妖魔)」をテーマにした漫画をご紹介します。 これらの漫画に共通しているのは、妖が皆(すべてではないですが、ほぼ)キュートな見た目や愛すべき性格の持ち主であること。ぜひチェックしてみてください。

主人公は人間、家族は妖、愛らしさ満載の「ばけものだらけ」

主人公の中学生、ヨタ。彼の海外に行ってしまった祖父以外、彼の家族は全員妖(妖怪)。両親、兄弟、従兄弟、ペットなど、彼が自分で妖たちを家族に見立てて仲良くなり一緒に住んでいるという一風変わった少年。 天真爛漫で、ピュアな彼の視点や、彼の家族である妖たちもかなりキャラが立っていて面白いです。ヨタに突っ込みを入れながらも兄らしくリードしてくれる袋狢に、人間の陰の部分を客観的に見る姉の女郎蜘蛛、妖なのに妖が怖い妹のかまいたちなど、みんな一人一人がユーモアに溢れています。妖怪の漫画って聞くとおどろおどろしく、ダークなイメージですが、こちらは全くそんなことはなし。一話完結型のストーリーで、サクッと読めますし、読んだ後じんわりと優しい気持ちになれます。

妖と人間の共存? 時代物ファンタジー「向ヒ同日記」

明治時代の文明開化の頃、怪談や妖怪の類が国によって取り締まわれていた時代を舞台にしたこちらの漫画。主人公の兎崎伊織は貸本屋を営み、密かに怪談本などを置き人々に貸していた。彼は幼少の頃から妖たちと暮らし、育てられ、妖が見えるという稀有な目の持ち主。 彼が一緒に住むのは、化狸の千代、猫又の銀、釜を頭にかぶった鳴釜。 彼らとともに人間たちに生活を脅かされた妖怪たちの手助けをしたりと、巻の前半は一話完結型で彼らの願いを叶えて進んでいきます。 後半からは伊織の出生や、妖怪の取り締まりをしていた政府直属の陰陽師たちとの戦いなどになっていきますが、伊織たちに助けを求めるキュートかつ人間味に溢れた妖たちや、伊織と行動をともにする、みんなをリードするお姉さんキャラの千代、情に厚いけれど猪突猛進でお調子者の銀、博識で落ち着いた鳴釜、それぞれの容姿もキャラクターも愛らしいですし、シリアスな要素もありながらもどこか癒しの要素が含まれているので、続巻が待ち遠しいです。

ものに魂が宿ったキュートなカミさまが満載の「カミツキ」

長年使い込んだり、愛用したり、持ち主の想い入れととも魂が宿るもの。 それは蚊取り豚やノートだったり、メガネだったり、お財布だったりと多種多様。 そんなものに愛着を持ち収集しているのが主人公の男子高校生、八尋。この物語は彼を中心に、学校や彼の周りで起こる怪談事件を解決していく。八尋はカミさまの正体を見破ってカミさまを収集していきますが、この物語に登場してくれるカミさまはみんなとびきり愛らしく、ストーリーは、おどろおどろしさが若干あるものの、もちろんハード過ぎず人の優しさを感じられます。既刊4巻ですが、5巻がすごくきになる1冊です。

参照元:VOGUE JAPAN

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