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―あのコの恋愛事情― 不倫の止め方 編

  • 2016.5.6
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皆さんこんにちは。15万本以上の爪を施術してきたネイリストでスキンケアカウンセラーの川上あいこです。ネイルサロンは不思議な空間。

手を握り合っているからなのか、リラックスした密室空間がそうさせるのか、秘密の内緒話しを打ち明けて下さる方がとても多い場所でもあります。そんなサロンワーク中のみんなの恋のお話を切り取ってお送り致します。

※許可を頂いたものだけ掲載しています。※個人を特定できる情報が含まれないよう職業等にフィクションも織り交ぜています。ご了承ください。

■◇自分を嫌いになる

身体って老廃物が溜まると重くなるような気がする。思うように動かなかったり、見た目も浮腫んで醜くなったり。ココロだって、老廃物が溜まると重たくなる。いつもと違う思考になったり、自分でも「ひどいな」と思える程、醜い考え方になったりする。「彼を好きでいるとどんどん自分が嫌いになる」なんて答えたらいいのか、答えに詰まる悲しいことを言うサホさん(仮名)の彼には奥さんと子供がいる。いわゆる「不倫」て呼ぶヤツだ。

どこにでもありそうな恋愛だし、流行りの不倫かもしれないけれど、誰に何と言われてもサホさんにとっては唯一無二の大切な恋なのだ。「周りは、普通に恋愛して普通に結婚してるのに、なんで私だけ不倫の恋なのかな?」1人の夜は辛いらしい。週末は特に辛くて、ついつい彼のTwitterを覗いてしまったりする。

奥さんと別れればいいのに。奥さんいなくなればいいのに。奥さんも浮気してればいいのに。せめて子供がいなかったら。彼の浮気をバラしてしまおうか。

彼の日常を覗いて自分の胸の中が苦しくなると同時に、思いたくないようなことが勝手に頭に浮かんでくる苦しさ。自分への嫌悪感でいっぱいになる。「私はこんなに人の不幸を願うオンナだっただろうか。」「人の不幸を願わなければいけない恋愛って幸せなのだろうか。」本気の不倫、と表現するのが正しいのかはわからないが、本気であればあるほど、サホさんと同じように「良心」と「愛情」の板挟みになっている人も多いのではないだろうか。

不倫だって「愛情」は変わりない。苦しくなるくらい相手を想っているわけで、頭の中では「不倫なんていけない」とか「別れられない自分なんて格好悪い」とわかっているし、すっぱり彼と別れて、次の恋愛へ向けて歩き出す自分をイメージできるのに、現実にはできないすごく格好悪い自分がいるもどかしさ。

好きな気持ちって、どうしたら無くなるんだろう。別れようと何度も思うのに、どうしてまた会ってしまうのだろう。自分はどうして正しいと思う生き方を貫けないんだろう。

■◇おわりに

意識していないのに、毒々しい想いが浮かんでくるようになってしまったら、ココロの老廃物はそろそろいっぱいだ。老廃物のせいで考えも停滞してしまってぐるぐるし始める。ぐるぐると同じことを考えるのは後にして、好きか嫌いか別れるかもさておいて、自分の心の健康の為にまずはデトックスしてすっきりしよう。

軽くマッサージしただけじゃすっきりデトックスされないのと同じで、溜め込んだ分だけデトックスにも時間がかかる。食べた分だけ消化するのに時間がかかるのと同じように、彼と重ねた時間の分だけ時間がかかるのだ。まずは1週間断食するつもりで、1週間彼と離れてみよう。連絡も取らずに。

断食は辛い。彼と離れるのも辛い。でも、身体から老廃物が抜けていくと感じた時のように、ココロから彼が抜けていく瞬間を感じる時があるはずだ。考えるのはそこからでいい。余分なモノをすっきりさせてから。自分の身体をメンテナンスできるのは自分だけだ。そしてもちろん、自分のココロも。

身体を大切にするように、自分のココロも大切にメンテナンスする時間を作ろう。老廃物にココロが支配されてしまわないように。(川上あいこ/ライター)

(ハウコレ編集部)

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