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「プロポーズ」と「婚約」の違いとは? 意味や流れ、よくある誤解をわかりやすく解説

  • 2025.6.25

「プロポーズと婚約って、どこが違うの?」結婚を意識しはじめたタイミングで、ふとこんな疑問を抱いた方も多いのではないでしょうか。なんとなく同じ意味合いで使われがちな「プロポーズ」と「婚約」ですが、実はその意味や役割、法的な立場には大きな違いがあります。今回は、プロポーズと婚約の具体的な違いや、プロポーズする際のポイントについてご紹介します。

プロポーズと婚約、どう違うの?

まずは、プロポーズと婚約のそれぞれの意味を整理しておきましょう。

プロポーズとは
プロポーズは、相手に対して結婚を申し込み、その気持ちを伝える告白のこと。「結婚してください」と相手に気持ちを伝え、それを受け入れてもらうことで、ふたりの間で結婚の意思確認が成立します。

プロポーズの定番の演出といえば、特別なレストランでの食事のあとに婚約指輪や花束を渡すスタイルが人気。夜景を背景にロマンチックな言葉を添えるなど、サプライズ演出を取り入れるカップルも多く見られます。しかし、必ずしも形式にとらわれる必要はなく、「何気ない日常の会話の中でプロポーズされた」という方も少なくありません。

婚約とは
一方の婚約は、プロポーズをした後、相手からも結婚の同意をもらっていること、つまり「結婚の約束が成立した状態」を指します。また、婚約は社会的にも結婚の意思が認められる段階であり、法的にも一定の意味を持ちます。

プロポーズと婚約の違いは?

「プロポーズされた=婚約した」と認識している人もいるかもしれませんが、これは厳密にいうと間違いです。プロポーズは、結婚の意思を相手に伝えることが目的であり、プロポーズの段階では今後の具体的な予定や手続きを決める必要はありません。

一方、婚約はお互いに結婚の意思が明確である状態を指します。また、親への挨拶や顔合わせを終えていたり、結婚式の準備など具体的な行動を進めていたりする場合は、周囲からも「結婚の意思がある」と客観的に認められやすくなります。つまり、ふたりの気持ちだけでなく、結婚に向けた行動が伴っているかどうかが、プロポーズと婚約の大きな違いといえるでしょう。

さらに、婚約には法的効力があるため、一方的な婚約破棄などトラブルがあった場合は、相手の精神的ダメージに対する慰謝料の支払いのほか、結婚式場のキャンセル費用、ドレスの購入代など損害賠償を求められることもあります。そのため、「プロポーズ=婚約=すぐに結婚準備」とすぐに進めるのでなく、段階的に準備していくことが重要です。

婚約してからの流れとは?

では、実際に婚約から結婚に至るまでにはどのようなステップを踏めばいいのか、一般的な流れを見ていきましょう。

ステップ1:親へ結婚報告をする
プロポーズを経て、ふたりの気持ちが固まり「結婚しよう」と意思を確認し合えたら、まずは親への報告。それぞれの親に「結婚したい相手がいる」と伝え、あいさつの機会をつくりましょう。

一般的には男性が女性の実家へ訪問し、「結婚させてください」とあいさつするケースが多いですが、最近では順番にこだわらず、カジュアルに行うカップルも増えています。

ステップ2:婚約指輪の準備
婚約の象徴ともいえる婚約指輪は、プロポーズ時にサプライズで贈るパターンと、後からふたりで選ぶパターンがあります。ブランドや価格、デザインなど種類も幅広いため、相手の好みや予算に合わせて選ぶようにしましょう。なお、必ずしも婚約指輪を用意する必要はなく、最近では指輪の代わりに記念品を贈るカップルも増えています。

ステップ3:結納・両家の顔合わせ
それぞれの親に挨拶が済んだら、両家が集まり「結納」や「顔合わせ食事会」が行われます。結納とは、結婚の約束を正式に交わす伝統的な儀式のこと。男性側の家から女性側の家へ結納金や品物を贈り、婚約の証とします。地域によって形式や内容は異なりますが、「けじめを大切にしたい」「親の希望がある」といった理由で結納を選ぶケースが多いようです。

一方で、近年は形式にとらわれず「顔合わせ食事会」を選ぶカップルが主流で、レストランや料亭などで両家が集まり、食事を楽しみながら親睦を深めるスタイルが一般的となっています。食事会では、婚約指輪や時計など婚約記念品の交換を行うこともあります。どちらのスタイルを選ぶ場合も、ふたりと両家の価値観に合った方法を話し合って決めていきましょう。

ステップ4:入籍日や結婚式の相談・準備を始める
両家の顔合わせが終わったら、いよいよ結婚準備の本格スタート。入籍日や結婚式の時期、場所などを話し合いながら進めます。スケジュール感や予算、理想のスタイルをすり合わせる大切な期間なので、無理せずふたりにとって心地よいかたちを見つけていくことがポイントです。

ステップ5:友人や会社への報告
結婚が決まったら、親しい友人や職場の上司・同僚にも結婚の報告をしましょう。結婚式の予定がすでに決まっている場合、式に招待したい人には日程をあわせて伝えておき、スケジュールを調整してもらうようにします。結婚を機に会社を辞める場合は、引継ぎも必要となるため、気持ちよくお祝いしてもらうためにも、タイミングや伝え方を工夫しましょう。

ステップ6:婚姻届の提出
いよいよ正式な結婚の手続きとして、婚姻届を提出します。提出後は戸籍が更新され、法的に夫婦として認められることになります。書類不備がないように注意し、必要に応じて役所の窓口で相談しながら進めましょう。

プロポーズで失敗しないための3つのポイント

相手の気持ちとタイミングを尊重する
相手が仕事やプライベートで忙しい時期や、結婚に対してまだ迷いがある時にプロポーズをすると、プレッシャーになってしまうこともあります。自分の想いだけでタイミングを決めるのではなく、相手が結婚について考えられる時期を見極めることが大切です。

演出よりも“ふたりらしさ”を重視する
豪華なレストランや夜景の見えるシチュエ―ションなど、華やかな演出も素敵ですが、大切なのはふたりらしさ。ふたりにとって特別な思い出の場所や、日常の中で自然にプロポーズするのも感動的なもの。相手がどんなプロポーズを喜びそうか、普段の会話や価値観からヒントを見つけられるといいでしょう。

事前準備はしっかりと行う
緊張して言葉が飛んでしまった、指輪のサイズが合わなかった、店が混んでいてムードが台無しになってしまった、など想定外のトラブルを防ぐためにも、当日の流れや持ち物、セリフは事前にしっかり準備を。大切な瞬間を落ち着いて迎えるためにも、段取りは抜かりなく整えておきましょう。

違いを知って、心地よい結婚までの道のりを

プロポーズはふたりの気持ちの合意、婚約は社会的にも認められる結婚の約束です。どちらも大切なステップですが、最も重要なのは形式にとらわれず、ふたりが納得できる方法で結婚を決めること。ふたりらしいペースで幸せな結婚準備を進めてくださいね。

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