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グルマン温故知新:三軒茶屋〈太子堂馬肉料理店〉驚きの千変万化。馬肉の奥深さを知る創作料理

  • 2025.6.27
さくらのすき焼き

太子堂馬肉料理店(三軒茶屋)

驚きの千変万化。馬肉の奥深さを知る創作料理

夜ともなれば、どの店もテラス席が大賑わいの三軒茶屋。実は以前から、〈馬ちゃ〉〈うまえびす〉など馬肉料理の店が何軒もあるのだとか。この店の店長もそんな店の出身だ。

夜は早い時間は馬のフルコース。それも赤身鮨から始まる全26品という“ウ満漢全席”か、馬懐石か。とても食べ切れないかと思うが、少量ずつのせいか、意外にもペロリ。軽やかで胃にもたれないのがいいところ。

さくらのすき焼き
美しく並べられたショウオビ(お尻に近いバラ肉。きめ細かいサシが特徴)。これを九州の甘口の醬油で作った割り下でしゃぶしゃぶして火を通す。九条ネギもさっと煮て、馬肉と一緒に供される。卵黄の醬油漬けを絡めながら食べる。牛肉よりあっさり。写真で約4人前。このすき焼きはコースのみの提供。
赤身鮨
コースの一番最初に出てくるのがこれ。1人1貫。部位はヒレ。ご飯はすし酢を加えた酢飯。表面には甘口の九州の醬油をひと刷毛。コースの一品だが、アラカルトだと1貫299円。ちなみに、たてがみ軍艦は399円。
エシレバターで焼く馬ヒレカツ
衣をつけた馬ヒレを、目の前でアラミニッツでバターをかけながら焼いてくれる。エシレを使うのは、香りがいいのとネームバリューからとか。ヒレはほぼレアの仕上がり。コースの一品だが、アラカルトで頼むと1,499円。

馬ばかりでなく、自家製のさつま揚げ(ふわふわ)や野菜焼き、煮た馬肉を卵で巻き込んだ、う巻きならぬ“ま(馬)巻き”など、バラエティ豊か。たてがみを細かく切って軍艦巻きにするなど、随所に工夫が凝らされている。ご飯は羽釜炊き。米は山形県産つや姫特別栽培米使用。

コースは平日は18時スタート、21時~アラカルト。土・日・祝はコース2部制で、土は18時と20時30分、日・祝は17時と20時スタート。すき焼きはコースのみ。馬肉は熊本産。

河村祐二店長
エシレバターでヒレカツを仕上げる河村祐二店長。とにかく仕事が丁寧。安心だ。
太子堂馬肉料理店 店内
カウンター席を中心とした落ち着いた店内。

Information

太子堂馬肉料理店

〈たいしどうばにくりょうりてん〉
住所:東京都世田谷区太子堂4-18-15 マガザン三軒茶屋2 203
TEL:03-6804-0727
営:12時~14時LO。コース18時スタートなど。
休:月曜

東急田園都市線・東急世田谷線三軒茶屋駅から徒歩2分。2024年8月1日オープン。ランチは2種類。馬肉御膳1,680円(馬刺し、馬スジ煮込み、出汁巻玉子、自家製ぬか漬け、青森県産とろろ、高菜炒め、だご汁、苺大福、深煎り緑茶と大充実)、漬け馬刺し山かけ定食1,580円。どちらも山形産つや姫の土鍋ご飯付き。
ビール、ウイスキー、割りものなど、すべて1杯500円。コース7,700円、ランチ1,580円、1,680円。カウンター8席、テーブル1卓4席。

*営業形態、営業時間等は変更になることがあります。

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