子ナシの友人「子どもを産まない私は不幸なの？」SNSが大炎上、友人も傷つけようやく気付いたことは？＜産んだら幸せになりました＞

3歳の娘・ぽぽちゃんの母であるマムさんは、子どもを持つ素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいと考え、SNSで「産んだら幸せになれる」という内容を投稿。しかし、予想に反して多数の批判コメントが寄せられ、プチ炎上してしまいます。

マムさんは、既婚者である大学時代の友人・ホシミさんとキクさんに愚痴をこぼしますが、ふたりが「子どもを持たない」選択をしたと聞き憤慨！

ホシミさんは、離婚して家を出て行った母親の日記を読み、長年自分の存在が母親を苦しめていたことを知り、産むことが怖くなったと告白。そんなホシミさんに、マムさんは「そんな理由で産まないなんて間違ってる！」と反論します。キクさんは流産以来、妊娠自体が怖くなってしまい、ふたりとも「子どもは好きだけど持つつもりはない」と、マムさんにはっきり伝えます。

自分の言動がいかにふたりを傷付けたか、ようやく気付いたマムさんは深く反省。キクさんに謝罪し、ホシミさんにも誠心誠意謝ろうとした矢先に、マムさんのSNSが大炎上！

以前の投稿がさらなる批判を招いたことで、マムさんは精神的に追い込まれてしまいます。そんななか、マムさんを心配して自宅まで駆けつけてくれたホシミさんとキクさん。マムさんの気持ちに寄り添いながら、キクさんとホシミさんは率直な本心を話してくれます。

多様な価値観を受け入れることの大切さ

「私の人生が『幸せか不幸か』を、どうして他人が勝手に決めるの？」

「子どもを産まない私の人生は、本当に不幸なの？」

ホシミさんの言葉を聞き、深く反省するマムさん。

大切な友だちだからこそ、「子どもを持つ幸せ」を共有したかったというマムさんは、やり方や伝え方に配慮が欠けていた面はあったかもしれませんが、『子育てが幸せ』というマムさんの気持ちは、ふたりにも十分伝わっています。

「いろんな人がいるから、価値観が違う人には、『自分の普通』を押し付けないであげて」

「『産んだら幸せになった』のは良いことだけれど、そうじゃない人もたくさんいる」

ホシミさんはマムさんの謝罪を受け入れたうえで、中には子どもを持つことで苦しんでしまう人もいることを、改めて伝えたのでした。

▼幸せのかたちは人それぞれ。誰かにとっての幸せが、別の誰かにとっては苦しみになることもあります。だからこそ大切なのは、自分の価値観だけを正しいものと決めつけず、相手の気持ちに想像力を持って向き合うこと。

マムさんも今回、友だちとの衝突やSNSでの炎上という厳しい経験を通じて、価値観を認め合うことの大切さに気付いたことでしょう。この教訓を忘れることなく、これからは違いを尊重し合える関係を育んでいってもらいたいですね。

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著者：マンガ家・イラストレーター 尾持トモ

ベビーカレンダー編集部