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「守るのはどちらの命?」究極の2択を迫られた妊婦。夫の“衝撃発言”に妻は!?<子どもの命か私の命か>

  • 2025.6.22

28歳のルナさんは夫と2人暮らし。あるとき、妊娠していることがわかりました。
妊娠がわかり、夫とともに幸せの絶頂にいたルナさん。ところがある日の入浴中、胸にしこりを見つけます。不安を抱えたまま迎えた次の妊婦健診で医師に相談し、触診と乳房エコーを受けたところ異常が判明。精密検査のため大学病院を紹介されました。検査の結果は「悪性腫瘍=乳がん」。まだ若いルナさんには早期治療が望ましく、「妊娠を続けるか、それとも今すぐ乳がん治療を始めるか」という苦渋の選択を迫られることになったのです。

病院からの帰り道、ルナさん夫婦は頭が真っ白になり……?

「赤ちゃん?私…?」究極の選択を迫られて

妊娠の継続を望むルナさんに対し、夫は「まずは乳がん治療を優先してほしい」と訴えます。しかし、ルナさんは「赤ちゃんだけは絶対にあきらめない」ときっぱり拒否。

母体を案じる夫と、わが子を守りたいルナさん――夫婦の意見は平行線のまま、深い溝が生まれてしまいました。

乳がん治療には、妊娠時期を問わず胎児に影響するものと、妊娠初期(1〜4カ月)にだけ影響が大きいものがあります。抗がん剤や手術時の麻酔薬は妊娠初期では胎児へのリスクが高いものの、中期・後期に入ると悪影響を及ぼす可能性は低くなるとされています。一方、ホルモン療法・分子標的治療・放射線療法は妊娠中のどの時期でも胎児に影響を及ぼす恐れがあるため、通常は出産後におこないます。

気になることがあれば主治医に相談し、治療方針は家族とも十分に話し合いながら、最善と考えられる選択を重ねていきたいですね。


監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生

日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。


著者:マンガ家・イラストレーター つきママ

ベビーカレンダー編集部

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