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【黄ぐすみ改善】肌の黄ばみを招くNG習慣&原因を医師が解説!

  • 2025.6.21
教えてくれたのは…
前原律子先生

ささゆりヘルスクリニック院長。病気になってから治療するのではなく、そもそも病気にならないための健康管理が大事だという考えのもとに診療を行う。幅広い知識あってこその情報発信に定評あり。

いつもの朝食が原因かも?黄ぐすみを招く習慣をチェック!

・日焼け止めは暑い季節しか塗らない
・寝る直前までスマホを触っている
・朝食の定番メニューは「ヨーグルト・コーヒー・食パン」
・プロテインを毎日飲んでいる
・さまざまなサプリメントで栄養を補っている
・毎日お酒を飲んでいる

誰でもいくつかは覚えがありそうな6つの生活習慣。これがまさか黄ぐすみの原因になるとは……! この行為がなぜNGなのか、前原先生が解説します!

黄ぐすみの主な原因は「糖化」と「カルボニル化」!

「糖化」とは、体が“焦げた”状態!

前原律子先生

過剰に摂取して体内で消費されなかった糖質が、コラーゲンやエラスチンなどのタンパク質と結びつく現象を糖化と言います。それによって生成される最終糖化産物:Advanced Glycation Endproducts(以下AGEs)という悪玉物質は黄褐色をしていて、これが肌のくすみ、シワ、たるみなどのエイジングサインを加速させる原因になるんですね。食パンを焼くとこんがりきつね色になるでしょう? 糖化が進んで肌にAGEsが増えると、焦げた食パンと同じように肌が黄色くくすんでしまう。そのため糖化は“体の焦げ”とも言われます。


糖化よりさらに黄ばみが目立つ!?「カルボニル化」とは?

前原律子先生

もうひとつ黄ぐすみの原因となるのがカルボニル化です。紫外線などにより発生した活性酸素で体内の脂質が酸化。分解物質のアルデヒドがタンパク質と結びついた状態のことを言います。カルボニル化が起こると、これまた黄褐色のカルボニル化タンパク質:Advenced Lipoxdation Endproducts(以下ALEs)がつくられて黄ぐすみの原因になるのですが、糖化由来の黄ぐすみより黄みが強いのが特徴です。


カルボニル化の原因は酸化した脂質!

前原律子先生

おもな原因は食生活にあります。酸化した油で調理された料理、スナック菓子、カップ麺などを頻繁に食べているとカルボニル化が進んでしまいます。活性酸素もカルボニル化を招く原因になりますので、紫外線をよく浴びる人も要注意。カルボニル化と酸化は密接な関わりがあるため、睡眠不足や喫煙、不規則な生活など酸化ストレスが生じやすい行為もNGですよ。


【衝撃】糖化もカルボニル化もリカバリーは難しい!

前原律子先生

糖化、カルボニル化したタンパク質は分解されにくく、体内にどんどん蓄積されていきます。ゆで卵が生卵には戻らないように、変性して黄ばんでしまった肌をもとに戻すのは難しい。だからこそ、食生活や毎日の行動でAGEsやALEsを増やさないようにすることが一番大事。


とはいえ、糖化と酸化にアプローチするスキンケアで改善も可能なので、積極的に取り入れるべし!

黄ぐすみ対策1「紫外線対策&抗酸化コスメで酸化を防ぐ」

前原律子先生

カルボニル化を加速させる要因のひとつに活性酸素があります。UVプロテクションで紫外線をしっかり防ぎつつ、抗酸化作用のあるコスメを使うことで、酸化とその先にあるカルボニル化を予防しましょう。


編集部おすすめ! 抗酸化&抗炎症コスメ

抗酸化コスメで予防ケア! 加えて、カルボニル化したタンパク質は炎症を誘発し、さらなる活性酸素の発生や細胞の損傷を引き起こすこともあるので、抗炎症ケアにも注力を。

4種のビタミンCで透明感を引き出す!

オバジ オバジC クリアアドバンスドローション
オバジ オバジC クリアアドバンスドローション

150ml / ¥4950

ピュアビタミンCとミネラル型ビタミンC誘導体に加え、持続型ビタミンC誘導体と浸透保湿型ビタミンC誘導体を配合。複合保湿成分・クリアアドバンスドコンプレックス配合。
ほんのりとろみのあるテクスチャーが、独自浸透処方のディープターゲットデリバリーIIにより、導入美容液のように角層へぐんぐん浸透。うるおって透明感・ハリ・ツヤあふれる素肌へと導く。

高濃度&高浸透のビタミンCでなめらかな明るい肌に

ドクターシーラボ VC100エッセンスローションEX
ドクターシーラボ VC100エッセンスローションEX

150ml / ¥5390

高浸透ビタミンCをマイクロカプセル化する独自技術「マイクロ安定化技術」を採用。100兆個のマイクロ高浸透ビタミンCでうるおい、弾力、つや、キメにアプローチ。
肌の内側までふっくらうるおい、なめらかでキメが整った肌に。とろっと濃密、なのに即浸透。さわやかな柑橘系の香り。

トラネキサム酸で抗炎症。ビタミンCコスメのサポートも!

トランシーノ 薬用ブライトニングクリアローション
トランシーノ 薬用ブライトニングクリアローション

150ml / ¥3630(編集部調べ)


肌に触れた瞬間、とろみのあるやわらかな膜がほどけ、トラネキサム酸などの成分を角質層の奥深くまで届ける新処方に進化。
肌に心地よく広がり、みずみずしく透明感あふれる肌に導くとろみのある濃厚なテクスチャー。

透明感もハリも叶えるマルチなセラム

ドクターケイ ABC-Gリペアセラム
ドクターケイ ABC-Gリペアセラム

25ml / ¥8250

レチノール、ナイアシンアミド、ビタミンCなどのカクテルビタミン®と相乗効果を発揮し、透明感をぐっと引き上げるグルタチオンを2倍に増量。
有用成分を高濃度に配合しながら安定性の高い処方に進化させ、常温保管で未開封3年、開封後1年を目安に使用可能。天然精油「ハーバルローズ」の香り。

※2024年4月23日(火): 公式オンラインショップ・青山ヒフ科クリニックで先行発売

3種の有効成分配合で明るさをグッと後押し!

HAKU メラノフォーカスIV
HAKU メラノフォーカスIV

45g / ¥11000(編集部調べ)


しっかり肌奥に届く、2種のブライトニング有効成分がメラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎ、シミの原因に根本から効く。なめらかにのびて、肌に密着しながら素早くなじむ。
うるおいを与えながら、肌環境を整え明るく澄んだ透明感のある肌へ導く。エイジツエキス配合(整肌・保護)。無香料。

炎症をケアしてクリアな肌印象に! プチプラ価格もうれしい

肌ラボ 白潤 薬用美白化粧水
肌ラボ 白潤 薬用美白化粧水

170ml / ¥814(編集部調べ)


ホワイトトラネキサム酸×アラントインのWの有効成分の配合。ニキビや肌荒れを予防。化粧水のみに微細化したスクワランを配合。肌なじみがよく、すみずみまで潤いで満たす。

美白有効成分&抗炎症成分を1本にギュッ!

SHIMBI METHOD 薬用ダブルホワイトニングセラムA
SHIMBI METHOD 薬用ダブルホワイトニングセラムA

30ml / ¥1980


4種の薬用成分配合の医薬部外品美容液。ダブルのブライトニング有効成分「アルブチン」と「ビタミンC」とダブルの抗炎症成分「トラネキサム酸」と「グリチルリチン酸」配合の独自の処方のウォーターミルクテクスチャーが、肌の色むらやシミに複合的にアプローチし、透明感のある肌に導く。

水溶性・油溶性のビタミンC誘導体を配合

イニスフリー ビタC グリーンティーエンザイム ブライト セラム(VGB セラム)
イニスフリー ビタC グリーンティーエンザイム ブライト セラム(VGB セラム)

30ml / ¥3960

安定した「デュアルビタミンC誘導体」と独自技術で抽出した茶葉の酵素「グリーンティーエンザイム」でガラス玉のような輝くピュア肌に導く。

黄ぐすみ対策2「睡眠時間を確保する&寝る前のスマホをやめる」

前原律子先生

睡眠の質が低下すると酸化ストレスは増加します。睡眠不足はもちろんですが、寝る直前までスマホを見ている人も注意が必要。ブルーライトはメラトニンの分泌を抑制して脳を覚醒させてしまいます。お布団に入る1時間前くらいから、スマホ、パソコンの画面を見ないようにすることが大事!


黄ぐすみ対策3「糖質・脂質・タンパク質の摂取量を見直す」

前原律子先生

糖質、脂質、タンパク質をバランスよく適切に摂取することが必要ですし、量と同じく質も見直してほしい。たとえば朝食がパンとヨーグルト、コーヒーという人も多いかと思いますが、まずヨーグルトなどの乳製品を日本人の体はそれほど必要としていません。腸活には納豆や漬物、海藻類を摂るべきですし、同じ糖質でもパンよりおにぎりのほうがいい。それから、足りないタンパク質を補おうとプロテインを飲んでいる人もいるでしょう。でもプロテインには添加物も糖類もたっぷり含まれているんです。運動している日にたまに飲むならいいけれど、連日摂取はおすすめできません。カルボニル化は大人だけでなく子供でも起こる現象。お子さんの食生活にも注意を払ってほしいと思います。


黄ぐすみ対策4「今飲んでいるサプリを見直す」

前原律子先生

サプリは人工物ですから、肝臓で代謝されるわけです。たまにならいいけれど、毎日たくさん摂取すれば、当然肝臓に負担がかかってしまいます。ビタミンCを万能成分のように考えて大量に摂取している人も多いようですが、必要のない栄養素を飲むのは逆効果になることも。血液検査などで足りない栄養素をしっかりチェックしてから摂取したほうが、絶対に効率いいと思います。


食事や生活の乱れに加えて、運動不足や喫煙、毎日のアルコール摂取も黄ぐすみの原因に。糖化やカルボニル化で発生したAGEsとALEsがすぐに消えることはないけれど、数ヵ月続ければ少しずつ黄ぐすみも改善できるはず。“毎日コツコツ”が黄ぐすみ予防の鍵に!

写真協力/Shutterstock 取材・文/穴沢玲子

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