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【PTAでいじめ】幼稚園の夏祭り、ゲームを提案しても“即却下”、LINEも無視されてショック

  • 2025.6.21

この作品は、ママリに投稿された体験談をもとに編集部が再編したお話です。主人公・はるかが、幼稚園の役員会メンバーから受けた人間関係のトラブルを描いています。『陰湿!ママ友PTAいじめのリアル』をごらんください。

役員としての責任を果たして、認めてもらいたい…。はるかはそんな思いで必死に、アイデアを提案したり企画を練ったりします。しかし、彼女たちの視線は冷たいままでした…。

せめて仕事で認めてほしくて…

ママリ

すでに関係性ができている他のPTA役員3人との見えない壁を感じながらも、私は役員としての責任を果たそうと必死でした。せめて仕事の上では、彼女たちに認めてもらいたい。その一心で、私は次の定例会に向けて、夏祭りの新しい企画をいくつか考えて提案することにしました。

迎えた定例会の日。私は少し緊張しながらも、用意してきた資料を配りました。

はるか:「あの、夏祭りの件なんですけど、毎年恒例のヨーヨー釣りの他に、今年は子どもたちが楽しめるような簡単なゲームコーナーを設けるのはどうでしょうか? 例えば、輪投げとか、的当てとか…保護者の方にも協力をお願いすれば、準備もそれほど大変ではないかと思うのですが…」

私の声が、静かな会議室に響きます。3人の視線が、一斉に私に向けられました。一瞬、期待が胸をよぎりましたが、それはすぐに打ち砕かれました。

検討すらしてもらえない私のアイデア

ママリ

Aさんは、資料にさっと目を通すと、ふっと息を吐きました。

Aさん:「うーん、新しいことを始めるのって、結構大変なのよね。それに、夏祭りはただでさえ暑くて人手もギリギリだし。これ以上、仕事を増やすのは現実的じゃないんじゃない?」
Bさんが、困ったような笑顔でそれに続きます。
Bさん:「そうですねぇ。輪投げとか、景品の準備も大変そうですし…子どもたちが怪我でもしたら、責任問題にもなりかねませんしね」
Cさん:「私もAさんたちの意見に賛成だわ。例年通り、落ち着いて開催するのが一番安全で、確実じゃないかしら」

私の提案は、こうして、わずか数分で、まるで最初からなかったかのように却下されてしまいました。もちろん、彼女たちの言うことにも一理あるのかもしれません。でも、その言い方や態度は、私の意見を真剣に検討するどころか、ただ面倒なものを排除しようとしているようにしか聞こえませんでした。

私の提案は、いつもこうなんです。私が何か意見を言うと、必ず誰かが否定し、他の二人もそれに同調する。そして、結局は何も変わらない。まるで、私の発言には価値がないと、遠回しに、しかし確実に示されているかのようでした。私の心には、また一つ、重い石が沈んでいくのを感じました。

LINEでのやりとりが特に苦痛

ママリ

会議室での孤立感に加え、LINEでのやり取りは私にとって息苦しい空間となっていきました。行事の準備で質問を投げかけても、返ってくるのは冷たい沈黙。「バザーのポスターデザイン案、ご意見いただけますか?」と送ると、すぐに「既読3」がつきますが、誰からも返信はありません。1時間、2時間と時間が経つにつれて不安が募ります。

そんな中、突然LINEが鳴り、Aさんからのメッセージが。しかし、私の質問に対する返事ではなく「ねぇ、週末のランチ、あのお店で予約取れたよー!楽しみだね!」と、他の2人との楽しそうな会話が始まったのです。私のメッセージは、まるで存在しなかったかのように流れていきました。

私に対して直接的な暴言はないものの、この無視という行為は、私の心をじわじわと傷つけていきました。まるで私は空気のように扱われていると感じます

何度も自分のメッセージを見返しても、彼女たちの気に障るような点は見当たりません。ただ真面目に役員の仕事をしようとしているだけなのに、「なぜ私だけが?」という疑問符が頭の中を巡り続けました。答えは見つからず、どうしようもない孤独と、見えない敵意に対する恐怖が私を支配していくのでした。夜、スマホを握りしめ、既読がつくだけで返信のない画面を、私はただ呆然と見つめることしかできませんでした。

「大人な対応」ができない人にどう立ち向かう?

ママリ

この作品は、ママリユーザーの体験談から再編した作品です。はるかさんは、幼稚園で役員をやることになり、そこで人間関係のトラブルに巻き込まれます。

役員のメンバーははるかさんに対して、露骨な仲間外れや無視をしていました。はるかさんは役員会のメンバーに対して、不信感を抱くように…。大人になってからの仲間外れや無視は、関係性が複雑になります。誰に相談すればよいか、どんな対処が必要か、わからなくなってしまうことがあるかもしれません。

本作でははるかさんのさまざまな体験を通じ、いわゆる大人の対応の大切さを感じるとともに、大人の対応ができない人と、どう付き合っていくべきかを考えさせられます。「自分ならどうするか」考えつつ、はるかさんを応援したくなる体験談です。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

イラスト:まい子はん

著者:ゆずプー

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