やさしい彼の母「娘ができたみたい！」あたたまった心を掻き乱す一通のメッセージが？＜カスハラトラブル＞

興梠（コウロギ）さんは、飲食店で2年間、アルバイトを真面目に勤め、店長からも信頼のある女性。ある日、名指しで2通のクレームが入ります。1通目には接客に関する身に覚えのない内容。2通目には限られた人にしか話していない、バイト仲間の蝉川（セミカワ）くんとの交際を暴露する内容。
店長と蝉川くんと話し、様子を見ることにした矢先、クレーマーが来店！ 興梠さんに対する根も葉もない嘘のクレームを並べ立て、店内で騒ぎを起こします。店長がクレーマーを追い払い、同僚の蛇野（ヘビノ）さんが、恐怖で弱気になる興梠さんを心配し、家まで送ってくれることに。
しかしその帰り道で、蛇野さんは興梠さんに退職をすすめ、蝉川くんとの関係を匂わせてきたのです。蛇野さんの言動から、正体不明のクレーマーは蛇野さんで、蝉川くんと浮気しているのでは？ と疑い始めた興梠さん。
直接、蝉川くんに話を聞くと、蛇野さんからの一方的なアプローチに困っていて、8回も告白されてうんざりしていると言われ、一度は安心した興梠さん。しかし、蛇野さんに見せられた2人の親密そうなメッセージのやり取りを思い出し、再び疑念が湧いてきたところに、蝉川くんのお母さんが通りかかり……。

「すごく仲良しだな」やさしい気持ちに…

浮気の疑念が拭いきれない私は、ナツキ（蝉川くん）に、蛇野さんとのメッセージを見せてほしいと言いました。

焦ったような表情でスマホを握りしめるナツキからの言葉を待っていると、そこにナツキのお母さんが現れて、私たちの話は中断。

私は、ナツキのお母さんとは初対面で、「きれいな人」それが第一印象でした。

「彼女さんだったのね！ なんてかわいいの！ 娘ができたみたいーっ！」
蝉川くんのお母さんは、興梠さんの挨拶を遮るほどテンションが上がって、興梠さんの存在を大歓迎している様子。

興梠さんは、仲の良さそうな蝉川くんとお母さんのやり取りに心があたたまります。

『今日のことも忘れられそう……』
あたたかい気持ちになり、嫌なことを忘れられそうと考えていると、その気持ちを掻き消すかのようなタイミングで、蛇野さんからメッセージが届きます。

「明日時間ある？」
蛇野さんからの何やら意味深なメッセージに、興梠さんには「何かわからないけど負けたくない！」と対抗心が生まれたのでした。

身に覚えのないクレームで不安になっていたところに、クレーマーの突撃で恐怖を感じていた興梠さん。そこに心のよりどころでもある彼氏の蝉川くんの浮気疑惑が浮上しては、心休まらないことでしょう。

蝉川くんのお母さんも興梠さんを歓迎してくれているようなので、自信を持って蛇野さんと接してほしいですね。蛇野さんときちんと向き合って、興梠さんが抱えている不安や疑問を払拭して、恐怖で緊張していた心が少しでもほぐれてくれることを願います。

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著者：マンガ家・イラストレーター ミント

ベビーカレンダー編集部