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【片付けのプロが提言!】捨てる勇気の鍛え方

  • 2025.6.23

捨てる勇気をもつことで、毎日スッキリとした心地よい暮らしに。その一歩を踏み出すために、
「今からでも鍛えられる!」という捨てる勇気のもち方を教えていただきました。

教えてくれたのは・・・
下村志保美さん
「空間・お金・心」を整えることで、忙しい女性をサポートする「PRECIOUS DAYS」主宰。訪問やオンラインでの整理収納レッスンをはじめ、家計アドバイザーとしても活躍中。

「捨てる勇気」と一緒に「失敗する勇気」をもって!

「まだ使えるからもったいない」「いつか使うかも……」と、たくさんのモノを抱え込んでいませんか。
 
「『捨てる勇気』をもつことで、住みやすさや毎日の楽しさ、家族関係まで大きく変わります」と話すのは、片付けのプロとしてこれまで多くの人を見てきた下村志保美さん。
 
「必要のないモノを手放して、捨てることの痛みを知れば、モノの本当の大切さに気づけます。すると無駄遣いが減り、お金がたまるように。また、自分の新しい価値観に出合えるなど、メリットがたくさんあります」
 
「捨てるのが苦手」と感じているのなら、安易に「買わない」「もらわない」ことが鉄則。
 
「『念のため』と買ったモノのせいで、家が窮屈にならないよう、捨てる勇気をもちましょう。大半のモノは捨てても何とかなります。まずは捨てても替えがきくモノから手をつけて、思い出の品などはあとに回して」
 
これまでの習慣を変えるためにも、「捨てる理由」ではなく「もつ理由」を考えるところから始めてみましょう。
 
「『この服を着た私、好き?』など、自分に問いかけていくと、捨てるモノ、残すモノのジャッジがうまくなっていきます。もちろん最初は失敗してもいいんです。スッキリとした暮らしのためには、『失敗する勇気』をもつことも大切。捨てる勇気は今からでも十分鍛えられます!」

モノを捨てると……

精神的に健やかになる!

新しい価値観に出合える!

お金がたまる!

モノの大切さに改めて気づける!

いつも片付いた家に見える!

モノを大事にすることは捨てないことではない

「もったいない」からとモノを大事にするのはとても大切なこと。
でも、その意味を間違えている人が多すぎます。本当の意味での「もったいない」とは、モノの価
値を無駄にすることです。
使わないモノを捨てずにもっていることで、実は知らず知らずのうちに『時間・場所・手間』を無駄にしてしまっています。

収納グッズを買う前に、ひと呼吸おく

収納グッズには便利なモノがたくさんあります。
いい口コミを見て「便利そう」と思っても、購入する前にちょっと考えてみて。クローゼットのサイズやあなたのライフスタイルに本当に合っているでしょうか。
片付くはずの収納グッズがかえって邪魔になってしまう、なんてことを避けるためにも、冷静な判断が必要です。

モノの量は家事の量!

今はモノの量が豊かさの象徴だった時代とは違います。
モノが増えればそれだけ家事の量が増え、片付けのための時間もかかります。「家事は自分でやればタダ」と思っていてはダメ。
スッキリとした暮らしを手に入れたいのなら、「家事にかかる時間がいくらになるのか」に、もっと敏感になってみて。お金もちほど空間を大切にし、余分なモノはもたないものです。

“あれば便利”なモノはなくても生活できる

「あったら便利」というアイテムは、実はなくても平気なことがほとんど。モノがありすぎて「逆になんだか不便」になっていませんか。
便利なアイテムも過剰にもつと、必要なときに必要なものが探せません。出し入れやお手入れの手間もかかるため、まだ使えるモノでも使用頻度が低いなら処分を検討してみてください。

家族のモノより、まずは自分のモノを捨てる

共用スペース内での家族の不用品は、イライラの原因になることが多いもの。
でも、どんなに不要に見えても、家族のモノを勝手に捨てるのは絶対にダメ!
片付けを他人に強制・強要することはできません。まずは自分のモノから笑顔で整理を始めます。
あなたが朗らかに整理・収納を始めれば、家族の態度や意識も変わってくるでしょう。

身に着けるモノには消費期限がある

捨てどきがわかりにくい服や靴、バッグ。迷ったときは「これを身に着けて自信をもって出かけられる?」と自分に問いかけてみて。
デザインや流行は変わりますし、素材などは経年劣化。
すなわちファッションには消費期限があります。もう身に着けないモノのために場所を無駄にしていないか考えてみましょう。

illustration: Yukino1118 text: Namiko Abe

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