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悩むより行動? 子どもに「発達検査」を受けさせた方がいいワケ

  • 2016.5.4

【ママからのご相談】

長男(10歳)の担任から発達障害を疑っているようなことを言われました。授業についていけていないなど、気になる部分がさまざまあるようです。

障害と疑われるほど、うちの子は他と違うのかと不安です。今はただどうしたらいいか分からず悩んでいる状態です。

●A. 発達検査を受けることで悩みを軽減させることができます。

こんにちは。メンタル関連を中心に書いているメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。

相談者様が不安になってしまうお気持ちはよくわかります。“障害”という言葉がつくものに関しては、たいていの人が「普通じゃない」と反応してしまいますよね。

どうすればいいのかと不安になってしまうのも、親としてお子さんを大切に思っているからなのです。

しかし、悩んでいるだけでは解決になりませんから、検査を受けることをおすすめします。

●悩む前に発達検査を!

こういった問題は、デリケートでショックも大きいものですから、いろいろ考え込んでしまいますよね。でも、悩んでいても解決にはならないと相談者様が一番良くおわかりだと思います。

発達障害は、判断するための明確な線引きがありません 。決めるのは、発達障害の基準となる症状がどのくらい強く出ているかというところになります。

相談者様にとっても、「うちの子は大丈夫」と思う気持ちと「もしかして……」と思う気持ちが入り乱れ、とても心に負担を感じていることと思います。

親と子、両方を気持ちを楽にして、今後どのようにすればいいかの指針となるものがあると、気持ちの楽さがまったく違ってきます。そのため、発達検査を受けることをおすすめします。

相談者様は、担任からお話があったということですので、自治体で発達検査を受けることができると思います。

●発達検査は、子どもの二次障害や心の負担を軽くする

検査を受けること自体、拒否をしてしまう方がいるのは確かです。

「障害ではない!」という気持ちが強く表れてしまうのは親として当然でしょう。しかし、認めたくないという気持ちから、子どもに無理をさせてしまいがちになる こともあります。

・勉強など本人が苦手としていることを無理にさせてしまう

・できないことを叱って、がんばらせようとする

・子どもの行動や気持ちを否定しまいがちになる

親がこのような行動を取ることで、子どもはどんどん心を壊していきます。

子どもも「がんばらなきゃダメだ」という気持ちで最初はがんばります。でも、親に言われたり先生に言われたりして自分が生きている価値のない子どもだと考えるようになります。

その結果、精神不安になってしまうことや、うつ病を発症してしまうことがあります。最悪な場合、自殺を考えてしまうこともあるのです。

このような心の状態が極端に低下してしまうことを二次障害 といい、発達障害より危険視されています。

このような状態にならないように子どもを支えていくことが非常に大切です。

●親も家族だけでがんばらない

発達障害のような問題は、なかなか他人に相談できないことが多いです。

しかし、家族内だけで話すだけでは今後どうすればよいかなどのことを含め、話が先に進まないという現状があると認識しています。

相談者様にはできるだけ、ご家族だけでなく学校カウンセラーや自治体の相談窓口などを活用して知識を得て、心の内を聞いてもらうことをしていただきたいと考えています。

誰にも相談できない状況は、子どもにプレッシャーを与えることにもつながります。

ですから、家族だけでがんばらないで、専門家に頼ることも大切なのです 。

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発達障害であるかどうかを調べずに悩むのは苦しいことです。親も子も気持ちの部分で安定するために、まずは検査を受けていただきたいと思います。

早くわかれば早い段階で対処することが可能です。そして、心配事を減らすことにもなります。

こういった問題の場合は、親も子も心から楽になることが必要です。ご相談ありがとうございました。

【参考文献】

・『ストレスから子どもを守る本』富田富士也・著

●ライター/桜井涼(フリーライター)

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