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「稚児車」この漢字、なんと読む?→バラ科の植物の名前です!

  • 2025.6.29

今回取り上げる言葉は、ちょっと不思議な響きを持つ漢字「稚児車」です。

パッと見た印象では、「幼い子どもが乗る車?」と想像してしまいそうですが、実は全く異なる意味を持っています。幼稚園児とも、自動車とも関係がないこの言葉、一体何を指しているのでしょうか?

まずはその読み方から見ていきましょう。

問題

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「稚児車」この漢字、なんと読む?

いきなり答えを言ってしまうのはもったいないので、まずはヒントから。

読みは全部で5文字。「車」は「くるま」ではなく、「ぐるま」と濁って読みます。

それでもピンとこない方が多いかもしれませんが、実はこれ、「植物」の名前なんです。

答え

さて、もうわかりましたか?

正解を発表します!

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正解は――「ちんぐるま」でした!

読み方の由来と「ちんぐるま」の特徴

「ちんぐるま」という音からは想像がつきにくいですが、漢字表記の「稚児車」は、もともと「ちごぐるま(稚児車)」と呼ばれていたことに由来しているといわれています。

ここで注目したいのは「児」という漢字。「おちご(御児)」や「みどりご(嬰児)」のように、「ご」と読む例があるため、「ちごぐるま」という読み方も自然に感じられます。

そして、それが転じて「ちんぐるま」と呼ばれるようになったと考えられているのです。

では、この「ちんぐるま」とはどんな植物なのでしょうか?

バラ科の落葉小低木。北海道、本州中部以北の高山の日当たりのよい湿地に生える。高さ約10センチメートル
(出典:精選版 日本国語大辞典)

このように「ちんぐるま」は、山地や高原に見られる可憐な植物で、地面に広がるように咲く様子が特徴的。花が咲いた後には綿毛のような果実が風に揺れ、その姿が“車輪のように見える”ことから「車」の字が使われたとも言われています。

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出典:photoAC

まとめ:難読だけど知っておきたい美しい言葉

「稚児車」と書いて「ちんぐるま」。読み方も意味も予想を裏切られる言葉でしたね。

見た目にも可愛らしく、名前の由来も面白い「ちんぐるま」は、知っているだけでちょっとした雑学ネタにもなります。

自然好きな方や漢字マニアの方は、ぜひこの機会に覚えておきましょう。