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【衝撃実話】結婚式で私を傷つけた親友が「妊娠→流産」…気遣い返信したつもりが、事態はさらなる悲劇へ

  • 2025.6.14

主人公・藍子と高校時代の親友・希、2人の関係性を主題とする本作では、結婚~妊娠~出産とライフステージを進めていくごとに変化する、女性同士の人間関係を描きます。『相手をサゲる親友と絶縁しました』第4話をごらんください。※このお話には流産に関する表現が含まれます。

親友・希による信じられない結婚式スピーチから約1か月。いまだ許せずにいる藍子に対し、希から急な着信がありました。その内容とは?

Ⓒママリ

「妊娠したんだ」暴露スピーチをした親友から突然の報告

結婚式から1ヶ月弱が過ぎた。暴露スピーチへのショックは大きかったが、他の友人からは温かい言葉をたくさん受け取りその悲しさも少しは薄れていた。それでも、希に連絡を取る気にはなれずにいた。そんなある日、珍しく希から着信があった。私は少し緊張しつつ、応答することにした。

「もしもし、藍子? 久しぶり」
「希、久しぶりだね…元気にしてた?」
「うん、まあまあかな。…あのね、藍子に報告があって」

改まった声色に、ドキリとする。

「実はね…妊娠したんだ」
「えっ!?」

結婚式でのことも一言言おうと思っていたけれど、おめでたい話に水を差しにくい。一度脇に置き、お祝いすることにした。

「おめでとう!よかったね」
「…うん、ありがとう。もうすぐ安定期なの」

希の声は、思ったよりも弾んでいない。

「体調はどう? 」
「それがね、つわりがひどくて…。実は、藍子の結婚式の時もきつくて。あんまりテンション上がってなくてごめん」

この希の言い分は後付けのように感じた。結婚式の当日、スピーチではあれこれ長々としゃべりすぎるだったくらいなのに。

(…本当に、つわりのせい…?)

疑念は消せない。でも、妊娠は事実なのだからその気持ちは飲み込んだ。

「そうだったんだ、大変だったね。これからは自分の体を大事にしなきゃね」
「うん、ありがとう」
「じゃあ、また落ち着いたらね」

当たり障りのない会話で通話を終えたけれど、私の中では後味の悪さが残っていた。

「赤ちゃん、ダメだった」親友の流産に動揺

ママリ

それから数週間後の真夜中。
また希から着信があった。

こんな時間にどうしたんだろう?
不安な気持ちで電話に出る。

「もしもし、藍子…?」

希は明らかに沈んだ声だった。

「希? どうしたの? 大丈夫?」
「……ごめん。赤ちゃん…ダメだった…」
「え……?」
「流産しちゃった……」

電話の向こうで、希が泣いている気配が伝わる。

親友が流産するなんて…。
ショックで、かける言葉が見つからなかった。

「そう、だったんだ……。辛かったね……」

ありきたりな言葉しか出ない自分がもどかしい。

「…ありがとう。ごめんね、こんな時間に…」
「ううん、大丈夫。
落ち着いたらおいしいもの食べようね」
「うん…」

力なく言って、彼女は電話を切った。
希が心配で、結婚式でのわだかまりなんて忘れていた。
とにかく希の心が心配だった。

どんなことがあっても、相手がつらいときには支えたいと思えるのが親友だとするならば
この段階で私はまだ希を親友だと思っていた。

今思えば、ここで希との連絡をやめていれば
このあとに起きるつらい展開は避けられたかもしれない。

さまざまな違和感を脇に置いてしまったことを
私は激しく後悔することになる。

あとがき:いざこざがあっても、友人としての心配は避けられず

妊娠を報告してきた希でしたが、その後流産してしまったそう。希のショックは計り知れません…。藍子も過去のモヤモヤは一度忘れて、希を心配している様子が伝わってきます。

嫉妬心で相手を攻撃する人との決別を描く作品

Ⓒママリ
Ⓒママリ

本作では主人公・藍子と高校時代の親友・希の関係性が描かれます。高校時代は同じバレーボール部に所属し、信頼し合える親友として距離を縮めていた2人。しかし、その関係性は結婚・出産とライフステージを進めていくごとに変化していきます。

藍子は大人になっても希と昔のような付き合いができることを望んでいましたが、希は密かに藍子に対し嫉妬心をつのらせていました。藍子の暮らしに対して「自分よりも優れている」と劣等感をいだいた希は、徐々に藍子に対して意地悪な言動をするようになっていきます。

藍子は関係性を続けられるように付き合い方を工夫しますが、最後は決別を選ぶことに。大切な友人の1人を失う結果となった藍子ですが、作品内でさまざまな思いを巡らせた結果、納得して選ぶことができたようです。

藍子と希のストーリーから、大人になってからの人間関係・人付き合いについて改めて考えさせられる作品です。

※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています

著者:ママリ編集部

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