1. トップ
  2. スキンケア
  3. 【美容皮膚科】院長に聞いた《肌管理》日本と韓国の違いとは? 気になる“美容事情”をQ&A!

【美容皮膚科】院長に聞いた《肌管理》日本と韓国の違いとは? 気になる“美容事情”をQ&A!

  • 2025.6.13
日本と韓国の「肌治療」大まかな違いはどこにある?
日本と韓国の「肌治療」大まかな違いはどこにある?

昨今、「肌管理」に力を入れる人が増えてきています。SNSでは、一人渡韓と題して、美容大国である韓国で肌の調子をアップデートさせる美容医療を受ける人が増えています。美容医療と聞くと、敷居が高く高額なイメージを持つ人も多いと思いますが、最近では低価格で自分に合った「肌治療」をトライアル価格からスタートすることができます。

クリニックによっては、一人一人の肌を診断して、その人に合った施術を提案するために「肌診断器」を導入している店舗もあります。スキンケアを行なっていても肌の調子がイマイチと感じている人に向けて、日本で肌治療がどこまで進化しているのか、詳しく紹介していきます。

今回、都内を中心に全国展開している「湘南美容クリニック」から新たにオープンした、日韓の最新トレンド美容皮膚科治療を扱う「SBC NEO Skin Clinic 恵比寿」の院長・吉川優菜さんに、日韓の肌管理の違いや、肌管理初心者に向けてどういった治療が人気なのかを取材しました。

「肌治療」の気になる“あれこれ”Q &A

Q1. 日本と韓国では「肌治療」の技術的な違い・価格帯の違いはあるのか?

吉川さん「韓国では美容医療が日常生活に根付いており、定期的な『肌管理』を習慣にしている方が多いです。一方、日本ではまだ特別なケアと捉えられている傾向があります。技術的には日本も韓国に劣っているわけではなく、むしろ日本の医療基準や安全性の高さは非常に評価されています。価格帯は韓国の方がややリーズナブルに見えることもありますが、渡航コストやアフターフォローを考えると、国内で受けるメリットも大きいと感じています。当院では『最先端の肌管理を、より身近に、よりリーズナブルに』をコンセプトに、最新機器と丁寧な肌診断で、最適なプランを提案しています」

Q2.肌診断機を2台取り入れている「NEO Skin Clinic 恵比寿」では、具体的に肌のどんなことを診断できるのか?

吉川さん「当院では、肌診断機『VISIA』を主に導入しております。シミ・毛穴・赤み・キメといった肌状態を多角的かつ客観的に分析でき、日々のスキンケアで重点的にケアすべきポイントが明確になります。さらに、現在の肌に適した施術や、取り入れるべきタイミングについても、医師が根拠に基づいてご提案できるのが特長です。肌の未来予測や治療経過の管理も可能なため、美容医療が初めての方にもおすすめです。また、『3D LifeViz(R) Infinity』という、3D皮膚分析、治療シミュレーションを可能にするオールインワン型の3Dカメラも取り扱っております。(現在は主に一部の注入治療を受けられるモニター様に限定しております)」

Q3.日本における“肌管理の普及”はどれくらい?

吉川さん「韓国では肌管理は“生活の一部”ですが、日本ではまだ“特別な美容”という印象が根強いと感じます。それでも最近は20~30代の方を中心に、『ニキビ跡を治したい』『毛穴を整えたい』など、目的をもって肌管理に来られる方が増えています。中には、予防の視点で通われる40代以上の方や、男性のご来院も少なくありません。今後はより多くの方にとって“日常的に通えるもの”として肌管理が広まっていくと感じています」

現状は、肌管理が韓国ほど一般的なものにはなっていないものの、施術メニューは年々アップデートされており、肌悩みに合わせて選択肢が増えていることも明らかになってきました。

「肌管理」ダウンタイム事情が気になる

「肌管理」ダウンタイム事情が気になる
「肌管理」ダウンタイム事情が気になる

Q4. ダウンタイムが心配…「肌治療」どんなメニューがいいのか?

吉川さん「当院では複数の施術を組み合わせる『オーダーメイド肌管理』がおすすめです。例えば、VISIA診断で出た肌課題に対して、フォトフェイシャル(ルメッカ)+LDMや、毛穴ケアとしてサリチル酸マクロゴール+ポテンツァなど、複合的に対応するケースが多いです。20代はニキビ・毛穴ケア、30代はくすみ・肝斑、40代以降はたるみ・ハリ改善といったように、年齢によって悩みの傾向も変わりますが、どの世代にもお肌の土台を整えるという理由から『プロファイロ』、しわ予防の『ボトックス』が人気です。また、うるおいと肌質改善に効果的な『水玉リフティング(LDM)』はダウンタイムも少なく好評です」

Q5. 昨今、美容医療の業界で最も注目されている施術はなんですか?

吉川さん「現在、美容医療の中でも特に注目されているのが『プルリアル』です。理由は、ボリュームロスに対してはバイオスカルプチャー、しわやハリ感などさまざまな悩みに使いやすいデンシファイ、目周りのしわに対してはシルク、のように悩みに合わせて打ち分けることができるからです。また、シミやそばかすに対するスポット治療として、肝斑がある方でも施術可能な『リポットレーザー』も話題を集めています。従来のシミ取りレーザーでは難しかった肝斑のある肌にも対応できるため、安心して受けられる選択肢として注目されています」

続けて、「非接触型の高周波機器『ザーフ』は、痛みやダウンタイムが少なく、肌の引き締めやハリ感の向上に効果が期待される新世代の施術です。加えて、『スキンブースター』や『美肌点滴』といった内側からのケアを取り入れたハイブリッドな美肌管理もトレンドとなっており、今後は“よりカスタマイズ性が高く、ダウンタイムが少ない施術”が美容医療の主流になっていくと予想されます」

吉川院長によると、「LDM(低出力超音波治療)」や「エレクトロポレーション(美容成分導入)」は、ダウンタイムもなく気軽に受けやすい施術とのこと。肌管理をこれから始めたいけれど、どんなメニューをすればいいか迷っている人は、チェックしてみるといいかもしれません!

韓国と日本「肌管理」の違いは“意識”にあった

今回の取材を通して、韓国と日本の肌管理に対する違いは、“意識”にあることが分かりました。医療の技術という側面よりは、肌管理がどれだけ“日常”になじんでいるのかが大きな違いに感じました。普段から肌を定期的にメンテナンスすることが根づいた韓国では、クリニック同士の価格競争があることから、必然的に日本よりもメニューが低価格で設定されていることもあり”渡韓美容”がブームになっている背景も見えてきました。

美容医療=敷居が高いと、考える人はまだ多いと思いますが、美容医療を賢く取り入れることで、スキンケア商品を選ぶ目も養うことにもつながります。肌管理を通して自分の肌と向き合って不足している成分を知ることから始めるだけでも、日々のスキンケア選びがより楽しくなっていくはず。スキンケアの見直しをしている人は、ぜひ今回紹介した内容を役立ててみてくださいね!

(LASISA編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる