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ゾーイ・サルダナ、オスカー像をジェンダーフルイドとして接する

  • 2025.6.12
Zoe Saldana for Best Actress in 97th Academy Awards

『エミリア・ペレス』で自身初となるアカデミー賞を手にしたゾーイ・サルダナは、オスカー像を性自認が流動的に変化するジェンダーフルイドとして接しているそうだ。『People』によると、6月10日(現地時間)にロサンゼルスで行われたアニメーション映画『星つなぎのエリオ』のプレミアで、オスカー像をどこに飾っているか聞かれ、「私のオフffィスに飾っています。私のオスカー像はジェンダーフルイドです」と回答。トランスジェンダーであるため、代名詞にはhe/sheではなく、性別を特定しないthey/themを用いていると明かした。

ジャック・オーディアール監督の『エミリア・ペレス』は、性適合手術を受けて女性としての新たな人生を手に入れるメキシコの麻薬王と、彼女を取りまく女性たちの物語。ゾーイは、女性として再出発する主人公エミリアを手助けをする中で、自身も人生の主導権を取り戻していく弁護士を演じ、アカデミー賞をはじめ数多くの賞を受賞した。

Los Angeles Premiere Of Disney Pixar's "Elio"

『星つなぎのエリオ』で主人公エリオの叔母、オルガ・ソリスの声を担当したゾーイは、この日のプレミアにアーティストの夫マルコ・ペレゴ=サルダナとの間に生まれた3人の息子たち、10歳の双子ボウイとサイ、8歳のゼンとともに来場。彼女は以前、『People』のインタビューで息子たちには内なるフェミニンさを大切にしてほしいと語り、こう話していた。

「私たちは、女性に厳しさをもって接するのと同じように息子たちにもしています。男の子たちは強くあること、自分の感情を押し殺すことが求められますが、長くそうしていると自分の感情から切り離されてしまいます。そうした側面を深く理解し、女性のムーブメントが重要である今の時代に息子たちを育てていることを意識しています」

なお、子どもたちは普段、ゾーイの仕事に興味がないというが、オスカー受賞が大きな出来事であることは彼らなりに理解しているそうだ。「私の仕事は、彼らにとって裏庭みたいなものなので、ちゃんと分かっていますし……気にかけてくれる、でもその内どうでも良くなってしまうんです。友達に何か言われて初めて実感するようで、帰宅したときに『ママ、こんなにスゴイものを手に入れたなんてカッコいいね』と言ってくれる。サッカーに例えているようです。ワールドカップを制したママみたいな感じ。演技のワールドカップのようなものです」と5月に『People』のインタビューで語っていた。

Text: Tae Terai

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