1. トップ
  2. グルメ
  3. 【鹿児島市】世界文化遺産登録10周年『関吉の疎水溝』で感じる歴史と紫陽花散策

【鹿児島市】世界文化遺産登録10周年『関吉の疎水溝』で感じる歴史と紫陽花散策

  • 2025.6.12

2015年7月に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として、「旧集成館」(反射炉跡、機械工場、旧鹿児島紡績所技師館などを含む)、「寺山炭窯跡」、そして「関吉の疎水溝」が世界文化遺産に登録されました。

今年はその登録から10周年を迎えます。

私が何度も足を運んでいる好きな場所「関吉の疎水溝」をご紹介いたします。

歴史に触れる神秘的な場所

関吉の疎水溝は、せきよしの物産館の駐車場から徒歩370mのところにあります。

田んぼの中の道を歩いて向かいます。

散策にちょうどいい距離

案内所が設けられており、土日祝の10:00~16:00には、ボランティアガイドが常駐しています。気軽に詳しい説明を受けることができます。

私自身もこれまで何度かガイドしていただき、今回久しぶりにお話しをお聞きしたら、忘れかけていた歴史の裏話を思い出し驚きが多かったです。

どなたでも無料でガイドを受けられます

関吉の疎水溝は、もともと江戸初期に農業用水として建設されました。

その後、仙巌園へ水を供給する目的で磯地区まで延長され、さらに島津斉彬が推進した集成館事業のための水車動力として活用されました。

現在でも、一部は農業用水路として利用されているそうです。

稲荷川から取水された水力によって水車が回され、その力は高炉(鉄鉱石を熱処理して鉄を抽出する主要設備)や、砲身に弾丸を通すための穴あけ装置(鑚開台)へと伝わっていました。

当時の技術と工夫の凄さに驚きます。

緑に包まれ、自然が作った複雑な形の岩や苔むした岩、いくつもの滝のような流れ、疎水溝の清らかな流れ、技術と自然が織り成す風景は神秘的で見ているだけで心地よく癒されます。

左側が川の流れ・右側が疎水溝

出典:リビングかごしまWeb

疎水溝

梅雨の季節は、水量が多く、普段とは異なる迫力ある風景が広がります。

勢いある水の流れ

また、2018年3月にNHKの「ブラタモリ」で取り上げられた際、タモリさんが「人の顔に見える」と評した岩壁もあり話題となりました。

どんな顔に見えるのか、不思議な岩を探して確かめてみてくださいね。

この辺りの疎水溝の右側の岸壁にあります

町内の方々が育む四季折々の魅力

関吉の疎水溝周辺では、町内の方々によって手入れされた桜や紫陽花など、四季折々の植物が美しく彩りを添えています。

2024年満開の時の様子

紫陽花は、もう少しで見頃になりそうです(6/7現在 蕾がまだたくさんありました)。

入口から続く紫陽花ロードは、風情あふれる散策路。

疎水溝に向かう途中で写真を撮りたくなり、しばらく立ち止まってしまいます!

入口付近の紫陽花(6/7の様子)

疎水溝とは反対側の散策路にも紫陽花があります

散策の後は「せきよしの物産館」で人気スイーツを!

疎水溝と紫陽花の散策を楽しんだ後、「せきよしの物産館」で数量限定の焼き芋アイスを田園風景を眺めながら食べるのがおすすめです!

熟成焼き芋の甘みと、ソフトクリームの組み合わせが人気です。

焼き芋アイス 500円

外にテーブル席やブランコがあります

<せきよしの物産館>

住所:鹿児島市下田町1874

営業時間:8:30~17:00

定休日:お正月やお盆を除き、毎日営業

世界文化遺産登録10周年の「関吉の疎水溝」、その歴史と自然に触れながら散策を楽しみませんか。

特に紫陽花の季節は、私がおすすめするタイミングです!

関吉の疎水溝
住所:鹿児島県鹿児島市下田町1263先
お問合せ:099-216-1504(鹿児島市世界遺産・ジオ・ツーリズム推進課)
099-227-1940(鹿児島市文化財課)
駐車場:あり(せきよしの物産館・稲音館敷地に駐車可)
アクセス:九州自動車道吉田ICから車で約15分。鹿児島中央駅から車で約30分。
URL:https://www.city.kagoshima.lg.jp/kikakuzaisei/kikaku/sekaiisan/sekaiisann_kagoshimaeria.html

元記事で読む
の記事をもっとみる