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【PRADA MODE OSAKA】犬島プロジェクトについて大いに学び、主に食べてきた件

  • 2025.6.10

What is PRADA MODE?
I don’t know much about it, but I have been there.
 
東京出身、奈良在住の編集・ふなつ、先日大阪で開催している「PRADA MODE OSAKA」に「ぷらだもーどってなんだい? でも誘ってもらったからせっかくだし行くよ!」ってなノリだけで、行ってきてしまいました。

調べてみたところ、PRADA MODEとは“現代文化に焦点を当て、ユニークな体験を提供する巡回型プライベートクラブ”だそうで、今回で12回目。

大阪では初の開催となり、私が参戦(っていうのかな)した関係者プレビューDAYの6月7日(土)にスタートし、15日(日)まで開催中。PRADA MODE OSAKA公式サイトにて参加を受け付けています(内容は日替わり、フードは初日のみ提供のようです)。

三角形のEKIBENにナニワのギョーカイ人が大行列

この流れで意識高い話から行くとたぶん離脱者続出すると思うので、先に非常にメシウマなイベントでございました、ということからお伝えしてみようと思います(意識の高い方は後半へ飛んでください)。

まず、会場となった公園の端から端まで大行列ができて、昼過ぎには品切れとなったお弁当がこちらです。

料理家・大西瞳さん監修の「EKIBEN」。おにぎりは終了していましたが、会場で出会った素敵すぎるご夫妻と連携できたおかげで、なんとかこの三角形のお弁当にはありつけました(ありがとうございました)。

鮭の西京焼き、近江牛のすき焼き、手毬寿司など海外ゲストも喜びそうなメニュー。ヴィーガンメニューもありました。お弁当箱は結構ちゃんとした木製。

大阪やもん。そら、あるわ。「たこ八」さんのたこ焼き。ヴィーガンver.の生地は米粉、中身はエリンギでした。もちろん途中で品切れ。

カフェコーナー、コーヒーは大阪の人気店「Mel Coffee Roasters」。カフェラテあったの嬉しい。深煎りで香り高い。もちろん途中で品切れ。

そしてもうほんとビックリしたのが、スイーツ。かき氷の聖地・奈良から、あの予約困難店「ほうせき箱」が! 奈良の誉や。

フードもしっかりプラダクオリティ。欲張って2種食べる私みたいな人もいたと思うんで、もちろん途中で品切れ。

17時からはカクテルパーティに突入。プラダなワンカップに超本格的なカクテル。乾杯! エントランスではフォトコールが開催されていて、続々と芸能人・有名人の方々がいらしてたんですけど、iPhone 16 proで撮らせてくださいってのものね、と思いながらただただ食べて飲んでおりました。

──ワークショップ『つまみ細工』にも参加。
つまみ細工って、お花の花びら部分を“つまむ”からつまみ細工なんだと思うんですが、そこは時間がかかるため、ブローチかチャームか台座を選んでボンドを塗り、あらかじめご用意いただいている花びらをセットして完成。それでも大人も子どもも真剣。三角形の弁当箱で死守して持ち帰りました。

妹島和世とPRADAが再タッグ

さて、前置きが長引きましたが、今回のPRADA MODEは、2023年に東京都庭園美術館で開催された9回目に引き続き、建築家・妹島和世(せじまかずよ)さんとコラボレーションして開催されています。

妹島さんは1995年、西沢立衛さんとともにSANAA(サナア)を設立し、2010年第12回ベネチアビエンナーレ国際建築展で総合ディレクターを務めたほか、紫綬褒章をはじめ数々の受賞歴のあるスゴい方です。

PRADA MODE OSAKAに先駆けて行われた「犬島プロジェクト」における妹島さんの“サイトスペシフィックなインスタレーション”(ざっくりいうと、犬島関連の展示です)も見学可能。

──高感度なファッショニスタの方はご存知かもしれませんが、犬島プロジェクトについてご紹介しておきますね。まず、犬島ってのは瀬戸内海に位置する島のひとつで、岡山県所属(っていうのかな)。昔は採石場や銅の製錬所なんかで栄えたそうですが、2008年には、島の合計人口は約40人、平均年齢は70歳という状況だったそう。
その近くにある直島(こちらは香川県所属)がアート島であることはご存知の方も多いと思います(草間彌生先生のかぼちゃが海辺にドン! ってあるとこです)。

そんなアート島=「ベネッセアートサイト直島」を運営する福武財団が、犬島に犬島精錬所美術館をオープンさせるとともに、その建築環境を再構築するために2008年に妹島さんやアーティスティックディレクターの長谷川祐子を招聘。

そこで妹島さんは、段階的に作業を進め、古い住宅を改修し、ギャラリースペースや宿泊施設を建設し、ワークショップやコミュニティガーデンを企画されているんだとか。プラダが「犬島くらしの植物園」に妹島和世建築設計事務所の設計による常設パビリオンを寄贈っていう流れからの、今回のイベントということのようです。

建築、アート、カルチャーが交錯する一期一会の祝祭

PRADA MODE OSAKAの会場は、バリバリ再開発が進む“うめきた”(梅田の北側にかつてあった梅田貨物駅の跡地)のシンボル「うめきた公園」。

うめきた公園の一角に建てられている大屋根(ロートハートスクエアうめきた)は、先ほどご紹介した妹島さん&西沢さんによる建築家ユニット・SANAAによるもの。

大屋根では、アートパフォーマンスやトークイベントなどが行われていました。朝イチには、御大・安藤忠雄先生が登場(ただし撮影NG)。

ご自身の大阪での仕事を振り返りながら飛び出した「あかんいうところをなんとかするんが大阪」的な名言が心に沁みました。

中国の建築家・劉家琨さんと西島さん・妹島さんが登壇した トークイベント『成都の街、東京の街』を拝聴。

西島さんは劉さんのことを「ル・コルビュジエが蘇ったかのような建築家」と評していました。ちなみに、国内だと東京・上野公園の国立西洋美術館本館(世界遺産!)がコルビュジエ作品。

音楽家・渋谷慶一郎さんと世界的な振付師・Wayne McGregor(サー・ウェイン・マクレガー/大英帝国勲章受賞してるので「サー」)によるダンスパフォーマンスなんかも拝見しました。

アメリカのアーティストReggie Watts(レジー・ワッツ)さんはコメディアンでもあるらしくて、笑いに溢れた音楽を楽しむことができました(今まで全然知らなくて、ほんとすいません)。

──渋谷慶一郎さんが手がけたアンドロイドがあったり、あちこちにうさぎのオブジェなどのアート作品が展示され、公園全体がアート空間に。

そして庭にはプラダ製のカバーでおめかししたすごい体にフィットするビーズクッションやピクニックシートが置かれていて、多くの大人たちが一度座ったら立てなくなっていました。

以上、だいたいをフードの大行列に並びながら調べたり、腹ごなしに会場を走り回って体得した、私のPRADA MODE OSAKAでございました。ごちそうさまでした(違)!

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