ドラマ版『ハリー・ポッター』ハグリッド役のニック・フロスト、映画版で演じた「ロビー・コルトレーンになろうとはしない」

HBOによる新ドラマシリーズ『ハリー・ポッター』でハグリッド役に起用されたニック・フロストは、映画版でロビー・コルトレーンが演じたハグリッドとは、違う視点で演じるつもりだという。『Collider』のインタビューで、「キャスティングされたのは、何かをもたらすことができるからです。ロビーの演技が素晴らしかったことは認識していますが、ロビーになろうとは思っていません。“違うもの”でもなく、僕なりに何かするつもりです。題材に敬意を払うべきだと思うので、その範疇で細部を捉えることになります」

ルビウス・ハグリッドは、半巨人の魔法使いで、ホグワーツ魔法魔術学校の森番であり、魔法生物飼育学教授。主人公ハリー・ポッターらとともに、闇の魔法使いヴォルデーモートとの戦いに身を投じるが、愛情深いけれど不器用で危ういところもある。おばの家で魔法界と無縁に育ったハリーを、ホグワーツに案内する重要な役どころでもある。

「ハグリッドは愛すべき存在であり、選択を誤り、暴力的だけど、楽しく、子どもっぽい温かさがあると思っています」と話すニックは、こう続ける。「原作1巻ごとに1シーズンかけることで、深く掘り下げられるのは大きな魅力です。楽しみです。ハグリッドは面白い！ おかしくて、ずうずうしく、怖いけれど守ってくれる、それでいて子どもっぽいキャラクターにしたいと思っています」

今夏にイギリスのワーナー・ブラザース・スタジオ・リーヴスデンで始まる撮影に向け、さまざまな準備を進めており、「とにかくワクワク」しているそうだ。ニックによると、1シーズンの撮影には「10〜11カ月を要するだろう」とのこと。

ドラマシリーズでは、J・K・ローリングの原作1巻ごとに1シーズンを費やし、全7シーズンを制作する予定。今年4月には、アルバス・ダンブルドア役のジョン・リスゴー、ミネルバ・マクゴナガル役のジャネット・マクティア、セブルス・スネイプ役のパーパ・エッシードゥ、クィリナス・クィレル役のルーク・タロン、アーガス・フィルチ役のポール・ホワイトハウスが起用されたことが明らかに。さらに5月には、ハリー・ポッター役にドミニク・マクラフリン、ハーマイオニー・グレンジャー役にアラベラ・スタントン、ロン・ウィーズリー役にアラステア・スタウトの抜擢が発表された。

Text: Tae Terai

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