【なんか上手くいかないなって感じている人へ】渡辺満里奈流「不機嫌な自分」との付き合い方

漠然とした「不安」が増える30代こそ「不機嫌」の対処法を知ってほしい

PROFILE

渡辺満里奈

1970年11月18日生まれ。二児の母。清潔感あふれる明るいキャラクターでテレビや雑誌、ラジオなど、多方面で活躍。台湾・手芸・ピラティスなど、カルチャー通としても知られている。

「不機嫌になってしまうのは仕方がないこと」

「30代を振り返ると、20代に比べて自由になった感覚があって、とても楽しかったんです。人とのコミュニケーションも、外で大勢で飲んでワイワイするような遊び方から、大事な友人とお茶する時間が尊いと思うようになったりと、自分軸での思考に変化していったし、ライフワークになっているピラティスと出合ったのもその頃でした。20代までの外に楽しみを求める自分から、自分の中に面白さを見出すように変わっていって、とても充実した時間を過ごしていたように感じます。

でもその一方で、仕事や結婚など、人生の不透明な見通しに対して漠然とした不安みたいなものを感じ始めたのもその時期でした。30代って、若い頃特有の“勢い”が通用しなくなり、自分と向き合わなければならなくなることが増えませんか？ 自分の嫌な部分も受け入れる準備をする必要があるからすごく苦しい。とはいえ、そこから目を背けて、若い頃の『楽しければいいや！』の考えのまま過ごしていたら、いつか行き詰まってしまっていたのかなっていう気がしています。

人生、すべて順調にいくことなんてありえなくて、不機嫌になるのはしょうがないことです。大事なのは、“不機嫌を態度に出さないこと”だと私は思います。『私、不機嫌です！』アピールは、周りも不機嫌にしてしまうから、大人のコミュニケーションとしては稚拙かな。自分の思いを相手に伝え、相手の思いも受け止める、そのうえでどう解決に落とし込むかが大切だと思うんです。

とはいえ、そんな私も、自分の思いを溜め込んだり、面倒くさくなってモヤモヤをスルーしてた時期もありました。『私が言ったところで、人なんてすぐに変わらないじゃん！』って思っていたから（笑）。でも爆発してから収拾するほうがずっと大変なんですよね。だからちょっと険悪なムードになっても、対話することが大切だと思います」

HOW TO MAKE YOURSELF HAPPY不機嫌をご機嫌にする5つのアイデア

アイデア1ピラティスで「心も体も」成長させる

満里奈さん

｢自分って何だろう｣って自問自答することはありませんか？ 私の場合、その答えに導いてくれたのがピラティス。“自分を動かしている自分自身”と向き合う意味をセッションのたびに感じています。動いている間にモヤモヤも消えるし、心も体も成長したと感じています。

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アイデア2SNSの世界がすべてじゃない！ キラキラが辛いときは一度距離を

満里奈さん

SNSのキラキラな投稿と自分を比べて、ダメだなって、がっかりしちゃいますよね。でも人間って多面的で複雑なものだから、そんなキラキラは切り取られた一部分でしかないと思うんです。私は一日30分以上読書するなど、SNS漬けにならないように心掛けています。

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アイデア3自分なりのホルモンとの向き合い方を知る

満里奈さん

ホルモンバランスが崩れた時期は、体が重く、気分の浮き沈みもあり、家族にイライラをぶつけることも。そこで私がたどり着いたのが家庭内での“引き籠もり”！ 物理的に距離を取れば、周囲に嫌な思いをさせずにすみます。好きな香りで気分転換するのもおすすめ。

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アイデア4仕事で苦しい時は「こうしなきゃ」って考え方を捨ててみる

満里奈さん

30代は新人でもベテランでもなく、悩む時期。そこで能力以上の結果を出さなきゃって自分にプレッシャーをかけると、疲れるし、落胆しがち。｢自分にできることはここまで｣と限界を受け入れ、「こうしなきゃ」ってこだわりは捨てる。私はそれでラクになりました。

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アイデア5癒やしのおひとり様時間でストレスを日々リセット

満里奈さん

好きなドラマや映画を観ながら40分、ゆったり半身浴。汗をかいてスッキリするし、冷え性も良くなりました。あとはドライブ中に熱唱したりも！ そんな自分らしいおひとり様時間の過ごし方を知っていれば、ストレスをその日のうちに解消して、明日を迎えられます。

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■書籍概要
『不機嫌ばかりな私たち』
著者：渡辺満里奈
価格：1870円
発売日：2025年5月29日
ページ数：144ページ
サイズ：A5変形
ISBN-10：4065359929
ISBN-13：978-4065359921
出版社：講談社

体調不良や家事・育児・家族のトラブルなど、大人の女性が抱えるさまざまな「不機嫌」への思いを赤裸々に綴ったフォトエッセイ。悩みを共有しながら、人生を機嫌よく過ごすためのヒントがこの一冊に。

撮影／天日恵美子 ヘアメイク＆スタイリング／三上津香沙 取材・文／山崎永美子 衣装／すべてスタイリスト私物